【創作文】hold
(219字)
明日の朝は布団がほしい。
明日の夜も布団がほしい。
ダブルベッドかシングルベッドかなんて関係なくて、別に畳でも床でもいいんだけど、
とりあえず僕の口紅を透明なグラスに入れる。
カランと音がする。
『泡沫に期限切れの戯言を吹き込んでシャボン玉にしよう』
切な声、三秒。
それを魔法って言うんだね。僕には魔物に思えたけど。
構えたら黒と白の世界に辿り着く。今は遠くの赤と白に馳せる。
そして寝る。
布団以外は何も持っていないけど、寝る。
とても嬉しいです。ありがとうございます!!