見出し画像

私のアスリハ - 足関節捻挫 - Part1

足関節捻挫は競技問わず頻発するスポーツ外傷かと思います。

十分な回復が得られないまま復帰することが現在でも多く見受けられ、

ジュニア・シニア問わず再発、後遺症や他部位への影響に悩んでいるアスリートは多いのではないでしょうか

今回足関節捻挫を受傷した選手へのアスレティックリハビリテーションで私が重要視しているものを中心にシェアしていきます


初期段階においては状態によりますが、「免荷」や「荷重制限」が伴うケースがあります

その期間に患部へ積極的に負荷を加えていくのは難しいですが、制限がなくなった際に荷重の不均衡などが出来るだけ少なければ、その後のプログラムの進行がよりスムーズになると思います

そこで重視しているのは足部・足関節に荷重できないなかで大腿部、股関節で荷重を受ける負荷や刺激を担保することです。それも出来るだけCKCで。

下肢の傷害においてOKCでの股関節周囲のエクササイズは定番ですし、筋活動を促進しておくことは大変重要です。ですが私の臨床経験ではこの時期にOKCのエクササイズにしっかりと取り組んでいても「患部に荷重しづらい」や「お尻を感じづらい」などをプログラムが進行する中で訴えるひとを多くみてきました

比較的取り入れることが多いエクササイズは以下です

足部・足関節に接地することなく大腿骨軸の圧力が関節窩にかかっている形で動作を行ったり、身体を安定させる課題です。

圧力がかかることにより股関節への固有感覚入力が増え、さらに不安定な状態を制御することでそれを増大させるのも目的です
またこのような形で実施すると荷重制限がある時期に活動低下しやすい同側の体幹部筋を活性することが出来るため、スポーツ復帰後に多い「こっち側だけやっぱり切り返しの感覚が悪い」などへの働きかけにもなると考えています

患部への固有感覚刺激もこの時期から実施しておくべきでしょう。

非荷重で可動域によってはで痛みが伴わないのであれば、自動運動をするべきですが、私は足底からの入力に基づき足関節を動かすエクササイズを良く行います

動画ではボールが当たる位置や強さが変化するに応じて足関節の角度を変えるよう指示しています。慣れれば閉眼で実施したり視覚外で実施することで運動を足底の入力からの情報にのみ頼ることになるのでより大きな刺激になります

簡易な方法であれば足や足底へのマッサージでも良いと思います

CAI症例に対する受動的な足底マッサージによる片脚立位バランス機能の優位な改善なども報告されており(1,2)、負荷が加えづらい時期でも固有感覚や患部の図式を形成しておくことは重要だと思います。


1.Sensory-Targeted Ankle Rehabilitation Strategies for Chronic Ankle Instability. Patrick O. McKeon and Erik A. Wikstrom Med Sci Sports Exerc. 2016 May; 48(5): 776–784.

2.Predicting balance improvements following STARS treatments in chronic ankle instability participants Erik A.Wikstrom, Patrick O.McKeon Journal of Science and Medicine in Sport Volume 20, Issue 4, April 2017, Pages 356-361




この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
A&P -アスレティックトレーナーと理学療法士の現場臨床備忘録-
アスレティックトレーナーと理学療法士の二人です。 ●日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー / NASM-PES / JATI-ATI / フリーランス ●認定理学療法士 / NASM-PES / 大学病院勤務 現場と臨床で感じることをつらつらと。