「五拾画廊の妖怪展」
noteの皆様には、はじめまして。
東京、神田神保町の浮世絵・古美術を専門に取り扱う五拾画廊です。
2021年、9/1(水)〜30(木)、初の自主企画展「五拾画廊(ごじゅうがろう)の妖怪展」を開催しております。国芳、芳年、豊国、周延…稀代の絵師たちの妖怪浮世絵を、お楽しみいただけます。
小さな画廊ではありますが、会場には展示コンセプトも貼り出しております。今回はその言葉をご紹介いたします。
「五拾画廊の妖怪展」
五拾画廊初となる、自主企画展です。
先行きの見えない、不安定な日々が続いておりますが、
浮世絵や古美術を日々眺めておりますと、
戦や疫病、飢饉、自然災害に見舞われ続けたその昔も、
人々は日々の生活を知恵と工夫で乗り切る … だけではなく、
世情を戯画化してみたり、さまざまな方面からの制約をかいくぐるように
隠し文字、見立てなどを駆使して創作したり…いつの時代にも
より心豊かに、逞しく生き抜いていた姿を垣間見ることができます。
シンプルに面白い絵として楽しむことはもちろん、
いつの時代も逃れがたい「死」の影や、
不安や恐怖と人々は共存し、命を今に繋いできたと言うこと。
目に見えないはずの存在の妖怪、幽霊、精霊たちにも、
世相が反映されていたり、時代の不安が投影されていたり。
全く平和でなんの不満も不安もなかった時代など、
実はいっときも無かったのだと言うことにも、
今だからこそ、なんだか勇気づけられる思いがします。
まだまだ暑い日も続きますが、お身体に充分お気をつけて。
ひんやり、そして心の中はほっこりしていただければ。
十八点の浮世絵、是非ともじっくりお楽しみください。
「五拾画廊の妖怪展」
妖怪、あやかし、精霊…怪しい魅力の浮世絵をセレクト。展示作品はご購入も可能です。会期中はHP、Twitter でも展示作品をご紹介いたします。
※原則日月祝休、12-18時の時短変則営業中です。最新の営業日はHP、Twitter でご確認の上ご来店をお願いいたします。
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