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【映画館】鬼滅の刃 無限列車編

 蒸気機関車「無限列車」が夜の駅から発車しようとしている。
 無限列車での鬼の被害が多いとのことで、鬼殺隊の炭治郎と荷物箱に入った禰󠄀豆子と善逸と伊之助が無限列車に乗り込むことになった。
 しかし、三人が刀を荷物に見せようとしている間に、無限列車が発車してしまう。炭治郎と伊之助は急いで列車の最後部に飛び乗る。善逸だけが乗り遅れるも急いで走りなんとかしがみついた。
 炭治郎と伊之助と善逸は、列車前方を目指し客車の通路を歩いていく。その間に列車の速さに興奮した伊之助は大騒ぎをし、それを善逸が必死に止めようとしていた。
 炭治郎たちはこの無限列車で「柱」である煉獄杏寿郎と合流することになっていた。善逸はその人がわかるのかと炭治郎に聞くも、前にあったことがあるし、すぐにわかる人だと答えた。
 炭治郎が次の客車の扉に手をかけた瞬間、その客車から「うまい!!」と大声が飛んできた。しかもその人物は弁当を一口箸で運ぶたびに「うまい!!」と大声で叫ぶ。弁当を背筋を伸ばし、正面を見据えたままで食べていた目立つ人物こそ、炎柱こと煉獄杏寿郎であった。
 杏寿郎と合流した三人は杏寿郎のそばの席に腰を下ろした。炭治郎は杏寿郎の隣の席に座った。そこで炭治郎は正面から目を動かさない杏寿郎に今までの疑問をぶつけるも、返事の威勢のいい杏寿郎は「わからん!」ときっぱり答える。
 そのタイミングで車掌が切符を切りに客車にやってきた。車掌は乗客の切符を切りながら、炭治郎たちのところまでやってきて、杏寿郎と炭治郎たちの切符を切る。
 その瞬間に車内の電灯が一瞬、消える。
 消えた一瞬の間に、突然車内に鬼が現れた。鬼の登場に善逸は取り乱すも、杏寿郎は啖呵を切ってみせる。そして、刀を抜き、炎をまとった刀で鬼を一刀両断で首を斬り落とした。
 さらに他の客車からも鬼の匂いを感じた炭治郎たちが急ぐと、そこにも鬼が乗客を襲おうとしていた。しかし、この鬼も杏寿郎は圧倒的な剣技で首を斬り落としてしまう。
 杏寿郎の力を見た炭治郎たち三人は、杏寿郎をアニキと祭り上げ、弟子にしてほしいと言い出し始める。杏寿郎も気分よくそれに応えた。
 その瞬間にまた車内の電灯が一瞬、消える。
 電灯が点くとそこには乗客たちは眠っていて、炭治郎、善逸、伊之助はもちろん杏寿郎も座席で眠っていた。
 その様子を口を持った「左手」が確認した。
 左手は指で走って隣の客車に行くと、そこで待機している若者たちに縄の縛り方を確認させる。鬼殺隊の中には、術にかかっていてもほんの些細なきっかけで目が醒めてしまうことがあるので触らないように縛れと念を押す。
 若者たちは「眠って幸せな夢を見るために」を合言葉に一人が一人ずつ鬼殺隊と腕を縄で結んだ。そして、深く呼吸を数え眠りに落ちていく。
 気が付くと、炭治郎は雪山の中にいた。そこには懐かしい弟と妹の姿があった。二人が「あー、兄ちゃん」と声をかけた炭治郎は刀を捨て二人に駆け寄り抱きしめた。すると炭治郎は家族と暮らしていた頃の姿に戻り、家族が待つ家に帰っていった。
 家には母と兄妹たちが全員生きて揃っていた。炭治郎は夢にまで見た幸せな生活を過ごすことができた。そして、その生活こそが現実であったと思うようになった。
 他の仲間たちも幸せな夢の中にいた。
 善逸は、禰󠄀豆子と二人で山の中をデートをする夢を見ている。
 伊之助は、タヌキの炭治郎とネズミの善逸と一緒に、ウサギの禰󠄀豆子を連れ洞窟の奥を冒険している。目指すは足の生えた無限列車を退治することだった。
 杏寿郎は、自宅を訪れて、布団で書物を読み背中を向けている父に柱になった報告をしていた。
 そして、それぞれの夢の中に列車で腕を縄で結んだ若者たちが侵入していたのだった。彼らの目的はこの事件の首謀者の鬼である魘夢の命を受けて、夢の外にある無意識の領域に潜入し、夢の持ち主の精神の核を発見し破壊することであった。人はこの精神の核を破壊されると廃人になるという。若者たちはその核の破壊と引き換えに魘夢に幸せな夢を見せてもらう約束をしていたのだった。
 一番はじめに無意識の世界に入り込み、精神の核を発見したのは杏寿郎の夢に潜入した女だった。女が杏寿郎の精神の核を破壊しようとした瞬間に、何者かに首を絞められる感覚が体を襲った。しかも現実に女は呼吸もできず、動けなくなった。なぜなら、現実の世界で身の危険を察知した杏寿郎の本能が、眠りながら目の前で眠っているその女の首を絞めたからだった。
 しかし、杏寿郎の反応は起きたからではないので、それ以上の行動は行わなかった。
 炭治郎は、夢の幸せな生活に徐々に違和感を感じつつあったが、なかなかこれが夢の中だと気づけなかった。それが、川で水汲みをしていた時に、列車の自分が「攻撃を受けている!」と警告を夢の自分に行い、なんとかこれが夢の世界の出来事であることを理解した。しかし、夢の世界だと気づいた炭治郎にも、この夢の中から目を覚ます方法が見つからない。
 そこで思いついたが実行を躊躇う方法を行うことにした。一か八かでこの夢の中で自らの刃で自決することだ。夢での死は現実世界での覚醒であるだろうという考えからだった。
 もしも夢での死が現実世界でも死であったら、と炭治郎の頭を過るが、夢の中でも伝わってくる現実世界の猶予のなさから、炭治郎はそれを実行した。
 炭治郎の周りの雪が鮮血で染まった。

 今作は、大人気週刊少年ジャンプの漫画「鬼滅の刃」の劇場版アニメです。
 個人的にはジャンプでつまみ読みしてた作品で、ジャンプらしくない暗い雰囲気と重いテーマで、ここまで社会現象になるほどの人気作品になるとは思ってもいませんでした。それがあれよあれよと大人気作品になり、この度の劇場公開になったわけです。
 それでも人気の発端はアニメ化という感じもしますし、実際アニメを観ていなかったのですが、この映画を観て、なるほど人気の出る理由が理解できました。アクションシーンや動きがものすごく良くできていて、この迫力が重いテーマと重なって魅力が相乗効果になったように感じます。
 特にこの映画での杏寿郎の動きと戦いはものすごい迫力であり、観ているこちらも杏寿郎の動きに合わせて力が入ったりします。さらに杏寿郎の実食でまっすぐな性格と気質が、ラストの戦いでは惚れ惚れするほどの魅力を発します。
 一昔前のジャンプアニメ映画といえば、アニメオリジナルストーリーで、原作にある展開をパロディしたり、原作で見たことのある展開の焼き直しだったりして、面白くなかったりしますが今作は原作の人気の無限列車編をそのままにやっているので、映画オリジナルストーリーのような茶番感はなく、かなり面白い作品になっています。
 こんなところで言わなくても誰もがわかっていると思いますが、この映画はオススメです。
 私のように最低限の設定くらいしか知らず、アニメ版を観ていない人はむしろこの映画から観ることをオススメします。杏寿郎の魅力が半端ないです。

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数あるnote記事の中で私のnote記事を選んで読んでいただきありがとうございます。私のことを考えないようにして読んでいただけたら幸いです。群馬生まれ、群馬育ち、群馬在住、群馬贔屓。