中村

漫画の描けないデザイナーが漫画教室に行ってきた話

基本的には何でもやってみよう!という姿勢で生きているのですが、「これは苦手だから絶対に無理!」と思っていることがあります。それは「自分で考えた漫画を描くこと」です。私は漫画が好きすぎて、素晴らしい作品を生み出す漫画家の先生たちを尊敬しすぎて、恐れ多くて、自分で描くことは小学校5年生の時に「漫画の世界はすごすぎるから、私は目指すのはやめよう...!違うことでお金を稼いで沢山の漫画を買う優秀な読者になろう!」と心に決めて、今まで生きてきました。だけど、心のどこかで一度は漫画を描いてみたい...!と感じていたところ、漫画家の中村珍先生が企画/実施しているオンラインの漫画教室を発見しました。

これ!【おうちで1日集中オンライン!】「絶対3ページエッセイを今日仕上げるオンライン漫画教室」👉http://penk.black/

この教室の先生である中村珍先生は素晴らしい漫画家で多くの作品を発表されてます。私は特に近年の「お母さん2人いてもいいかな?」やnoteで連載されてる「レズと七人の彼女たち」のような漫画がとても好きです。先生の漫画は一般的な「漫画」として面白いことはもちろんなのですが、私はデザイナーとして日々研究してる「視覚表現」として、なんだか他の漫画とは違う不思議な魅力があるような気がしてました。中村先生の近年のエッセイ的な漫画は、ものすごくシンプルな線で構成されてるのに、書き込んだストーリー漫画と同じくらい、繊細な感情や複雑な状況が伝わってくることが、とても心地良いのです。ジャンルと見た目こそ違えど、その視覚表現は、ミッフィーで有名なィックブルーナの絵本のよう。最小限の線とカタチで、最大限に読者の想像力を掻立てる。そんな奥深い読書体験なのです。

そんな感じで、読者としてもデザイン研究者としても、とても気になっていた作品の漫画家の先生なので、その先生が直々に教えてくれる講座なんて、絶対に勉強になるに決まってる!と思い速攻で申し込みました。

と、その前に、「デザイナーだし、イラストとか描いてるし、漫画くらいかけるんじゃないの?」と感じる方もいるかもしれませんが、それが描けないのです...。今まで、描こうとして描けなかった例を3つ載せてみます。

1👇スタンドバイミーっぽくていい感じの小学生が夏休みを過ごしてるのを目撃したけど、見たままの光景を一枚のイラストにするしかできなかったやつ


2👇夢で見た不思議な体験を漫画にしようとして頑張って描いたけど途中で、コマ割りが正方形しかできないし、よくわからなくなってやめたやつ。


3👇サウナにいたアグレッシブな動きをするおねいさん。面白かったので誰かに伝えたくて、描いたけど、漫画というより単なる図解になってしまったやつ

パッと見、そういうものにみえるのですが、これらはみんな漫画を描こうとしたけど描けなくて、こういうものになった、という残骸なのです...。イラストやデザインができても漫画はできない...。一応自分が考える原因としては、

1-物語のアウトプットの方法がわからない
頭のなかに物語の残骸はあるのですが、それをどうやって外に出すのかがさっぱりわからない。目の前の対象物や現象を紙に落とすことができても、物語というものとの付き合い方がわからない。

2-時系列に描いていくと、終わりが見えなくていやになる
でも頑張って描いてみようと丁寧に順番に考えていくと、一応物語的なものが始まるのだけど、なにぶん物語の全体像が自分でもわかってないので、終わりがわからず、途中で疲れてイラストで終わる。

3-なんだか気恥ずかしい...!
そもそもセリフとか、モノローグが恥ずかしすぎる!そういう素敵な言葉の表現ができないから絵を描いてると言っても過言ではない。なので、絵と言葉の組み合わさった「漫画」という表現はやっぱり選ばれし者だけが創ることを許された神の領域...!描き手は諦めて、誇りを持って優秀な読者として漫画界を支える一員として生きていこう....!(冒頭に戻る)

そう心に決めつつも、心の底では...「でも本当は描いてみたい...!どうしたら漫画が描けるのか...!?」涼しい顔でデザイン業務とグラフィックレコーディングを続けつつも、ここ10年ひっそりと漫画への葛藤を抱え続けていました。なのでこの講座は本当に画期的な世界でした。

そして今日、講座を受けてきました。想像の300倍(良すぎて数値化できない!)良かったです。なぜ自分が漫画を描けなかったのかも、精神論ではなく、仕組みとしてしっかり把握できました。でも仕組みを説明されるのではなく自分の身体知の体験として教えていただきました。詳しいハウツーは私が下手な文字で書くと本物の講座の劣化版になってしまうので、ここでは書きません。こちら気になった方は是非実際に講座を受けてみてください:D

※参考に、違う回に参加したっぽい方のブログ / 中村珍先生のマンガ教室「PENK GYM」に行ってきたお話し。👉 https://ameblo.jp/1000rpm/entry-12191616743.html

教えは沢山あったのですが、私が一番殻を破るきっかけになった教えは「漫画にも設計がある」ということ。その設計をしっかり行えば、苦手な部分は少しづつよくしていける!

講座中に先生のお話をメモがてらグラフィックレコーディングしてたのですが、A4で10枚近くになりました。(名言だらけで途中感動で泣きそうになった。現場で手を動かしてる最前線の人のお話はひとつひとつ重い。) このメモは講座の全体像がわかってしまうネタばれになりかねないので、公開はせず、個人的な一生の宝物の教科書とさせてくださいm(_ _)m

メモは秘密ですが、講座の目的でもある絶対に3ページ仕上げる!の3ページを公開してみます。お題は「今日この講座の出来事を漫画にしてみよう!」です。全部はじめからひとりで描くのではなく、先生の指示にしたがったり、フリーになったりを繰り返していくやり方でした。そのやり方も、苦しみと自由がいい感じに配分されてて心地良かった...!

タイトル / 漫画の描けないデザイナーが漫画教室に行ってきた話

どうですか...?字が汚い!とか、絵がわかりにくい!とか、そもそもよくわからない!とか、いろいろ世の中に出回ってる標準の漫画に比べてヤバい部分はあるのですが、まずは過去の自分と比較して、人生で初めて、自分で考えた内容で3ページ描ききれた!という意味で、よくできました...!画期的です!感動です...!

今回、先生から、漫画のざっくりとした仕組みを教えてもらえたので、ここからどう修行したり、アレンジしていけるか、深めていくことが本当に楽しみです。(この処女作も、近いうちにもう一回描いてみよう...!)

ちなみにこの講座は、終わりではなく、講座後に自分で描いた漫画を一度だけメールにて講評してもらえるチケットがついてきます。なのでこれに満足せず何かしら、何度も描いてみようと思います!漫画を描いてみたいけど一歩を踏み出せなくて悩んでる方は、本当におすすめの講座◎

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こちら受講前の参考図書にどうぞ。

お母さん二人いてもいいかな! ? 中村 キヨ https://www.amazon.co.jp/dp/4584136793/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_4ss.zbN6BGAJM @amazonJPさんから
「レズと七人の彼女たち」https://note.mu/nakamuraching/m/m37ed35933c66


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Design Researcher / 対話の場 / 議論の可視化について研究してます◎グラフィックレコーディングの教科書 発売中 https://amzn.to/2Frt8OC |多摩美情デ専任講師

コメント7件

しょうが姐やさん、暖かいお言葉ありがとうございます◎
すごくオススメの講座です!
今も開催されてますか? 検索したんですが、サイトがなかったり、開催結果の記事か体験談しか出ませんでした・・・・
あと私、グラフィックレコーディングにむしろ興味があります!
サウナにいたアグレッシブな動きをするおねいさん・・・これ、面白いです、立派にマンガですよー! 
でも清水さんにとっては×なんですねー・・・そういう所も面白いと思いました。
私も子どもの頃は絶対漫画家になる!と思っていたのに挫折したクチですので、参考になりました。ありがとうございます^^
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