3_提灯のコピー

【情報デザイン力が高まる気がする夏課題】もし自分が美大1年生だったら夏休みに何するか?考えてみた。

気がつけば8月!現在、情報デザインコースの専任講師として所属している多摩美術大学は日本一、夏休みが短いらしい。短いとは言え、なんだかんだ長い夏休み。私が多摩美情報デザイン1年生の時は、居酒屋と駄菓子のバイトをしつつ、写真を撮ったり帰省してたらあっと言う間に終わってしまった。夏休みだけど、バイト先と自宅の往復だけで、忙しい風だけど、なんだか暇〜って感じで。今思えば、工夫次第でもっと色んな勉強できたよなぁ...と少し後悔してる。

なんだか、なんとなく楽しく気持ちいい落書き以上作品未満のものを作って終わってしまったけど、もっと何か具体的なデザインっぽい宿題があれば、もうちょい学校以外の知らない世界に出会えたかもな〜。という過去の自分の反省。その反省を踏まえて、もし自分が多摩美情報デザイン1年生だったら夏休みのワークに何するか?勝手に考えてみた。全部で3つの情報デザインの夏課題です。

デザイナーを志す美大1年生だけでなく、夏だし、情報デザイン力が高まるトレーニングにチャレンジしたい社会人のみなさまにもおすすめです◎


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情報デザイン力が高まる気がする夏課題

その1■読書と内容の可視化
夏休みの課題と言えば読書感想文。デザインの本を読んでみよう。そして読むだけでなく、感想を文章で残すだけでなく、内容をグラフィック(文字+イラスト+図解)で可視化してみよう。情報の視覚化のトレーニングになります。何の本を読もう?と悩む方には原研哉のデザインのデザインがおすすめ。第1章の「デザインとは何か」を集中的に読んでビジュアル化してみるとデザインの歴史の基礎もわかるので一石二鳥です。

文章が得意で、がっつりハードにやりたい人はサピエンス全史を読んでみるとかも楽しそう。その際は、きょんさんの図解を超える勢いでまとめてみるなど、面白そう。図解ではなく絵本にしてみるなど、可視化の方法もいろいろ模索しがいがある。

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その2■自分のメディアを作る
情報をデザインするためにも、自分の情報をデザインしてみることは何よりの特訓になります。自分はどんな人間で、どんなことをやりたいのか、誰に何を伝えたいのか?時間がある夏休みにじっくり考えてカタチにしてみると楽しそう。ポートフォリオをサイトを作るのもいいし、インスタやツイッター、note、Facebook、YouTube、既存のプラットフォームを使ってもいいし。イベントでもZINEでもなんでも良いです。自分を観察して、コンテンツにして、何かのメディアに載せてみましょう。ちなみに下記の図は清水が、2009年時点で実験してた色々なメディア。時代を感じます...!

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その3■展覧会に3つ行く。構成をリバースエンジニアリング
情報っていうと、スマホの中でツルツルと見てるものってイメージあるかもですが、今日の温度、風の強さ、匂い、手触り、歩く距離感、体で感じることのできる全てが情報です。スクリーンだけではなく、空間の中に構成された情報デザインを学ぶためには、展示を見に行くのが勉強になります。見に行くだけでなく、なぜ見やすいと感じたのか?または見にくいと感じたのか?それは、どんなルールで展示されてたか?どんな要素が影響してると考えられるか?などなど展示の内容を分解してみると、超勉強になります。やまかずさんのようにスケッチ+記事にしてみると楽しそう!

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以上3つです。思ったより簡単そう?でもやってみると奥が深いと思うので是非チャレンジしてみてください。また課題をやるときに下記の3つを意識してみると、より良いものができるかもです。

1・日常生活で冒険する。
お金をかけて遠くに行くだけでなく、ありふれた日常生活の中で誰も見つけられてない素敵な発見をすることを目指す。

2・自分の頭/体/心を起点にする。
誰かの体験を聞くだけでなく、自分でやる。野球観戦をするのでなく、自分の体と仲間と一緒にゲームをプレイするイメージ。

3・必ずアウトプットをする。
自分の中に発生した感性は最強の素材。「こんなもの...」と思わずに何でも自由な形にして外に出す。できたら実名で世の中にも発信してみる。

この3つが何かというと、ドイツの劇作家ブレヒトが1920年代に発案した「異化効果(Verfremdungs-effekt)」で起きそうな感覚を参考にしてる。これは、日常においてあたりまえだと思っていたものにある手続きを施して違和感を起こさせることによって、対象に対する新しい見方・考え方を観客に提示する方法らしい。この感覚って演劇だけでなく、全てのクリエイティブに当てはまる気がしてる。

見知らぬ者を知人のように、知人を見知らぬ者のように
「世界」を「私」を凝視し、観察するのだ。

(1934年/ブレヒト『観察の芸術について』)

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長くなったけど、こんなイメージで。日常の中で取り組める情報デザイン力が高まる夏課題、友達と一緒に取り組んで、夏休み明けに見せ合ったりするとサボらずにやる気が出て楽しそうです。みなさま素敵な夏休みを:D




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わ〜〜〜〜〜〜い!
77
Design Researcher / 対話の場 / 議論の可視化について研究してます◎グラフィックレコーディングの教科書 発売中 https://amzn.to/2Frt8OC |多摩美情デ専任講師
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