ベンガルガー

日々考えていること、印象に残った出来事などの記録。精神年齢受精前。

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日々考えていること、印象に残った出来事などの記録。精神年齢受精前。

最近の記事

皿洗いをする本当の理由。

“自分は死ぬまでにあと何枚の皿を洗うのだろう” 皿洗いをしながら、ふとこんなことを思う。 何千枚か、何万枚か、その途方もなさに思わず手が止まる。いや、未来の皿のことは考えず、今目の前の皿のことだけを考えよう、と慌てて軌道修正する。 手を動かしていれば、とりあえず目の前の皿は消える。 一見、これで皿洗いは終わったかに思えるが、本当の終わりは来ていない。また明日になれば、どこからともなくシンクに皿が湧き上がってきて、気づけば皿どもの巣窟と化している。恐らく、前の皿がシンクに卵

    • 喧嘩のすゝめ

      “喧嘩をしてはいけません” 子供の頃、大人からよく言われる言葉だ。 大人はよく子供の喧嘩を止める。学校で生徒同士が喧嘩をしていれば教師が飛んできて止めに入るし、家で兄弟が喧嘩をしていれば親が止める。そして、両者をなだめて、“仲良くしなさい”と釘を刺す。当たり前のことだ。喧嘩なんかしたら、お互いに身体的にも精神的にも傷つくし、周りに迷惑もかけるし、良いことなんて何もない。 ちなみに、僕は今まであまり喧嘩をしてこなかった。だから、学校で喧嘩をして先生に止められたとか、友達と喧

      • 僕と社会を結ぶもの

        昔からネクタイが嫌いだった。 理由は、煩わしいし意味がわからないからだ。 例えば、同じような体に身につける物として、洋服やズボンなどは理解できる。防寒になるし、身体を保護してくれるし、全裸で外出するのは恥ずかしいし、ちゃんとした理由があって身に付けている自覚がある。 だが、ネクタイは違う。 ネクタイは防寒にならないし、身体を保護してくれないし、付けずに外出しても恥ずかしくともなんともない。しかも、付けていると首を締め付けるのでむしろ苦しくなる。 こんな実用性皆無の細長い布をな

        • 最っ高の夏!

          僕は、自分が幸せなのかわからない。 僕の心は基本的にモヤモヤしていて、晴れていることはあまりない。とりあえず何か大きな不幸がないという意味では幸せなのかもしれないが、勿論、生きていれば幸せと不幸せは目まぐるしく入れ替わるし、なんなら不幸せの方が多い時も往々にしてある。 そんな時、“世界には今日のご飯もマトモに食べられない人がいるんだよ”、とか、“あなたが生きている今日は、誰かが生きたくても生きられなかった明日なんだよ”、などと言ってくれる人もいる。確かにそう言われると自分

        皿洗いをする本当の理由。

          間違ってるわよ

          このあいだ、フジテレビ系列で放送されていた“アウトデラックス”という番組が終わった。この番組は、MCのナイナイ矢部とマツコ・デラックスが、“アウトな人々”をゲストに迎えて、トークを繰り広げるという番組だ。 “アウトな人々”というのは、例えば、少年院上がりのアイドルや、一億円以上整形に費やした男性、明らかにおじさんの地下アイドルなど、良くも悪くも、他の番組にはまず出演しないような人が多かった。それ故に、その人達が放つ圧倒的な個性はどれも衝撃的で、面白くて、意味がわからなくて、

          間違ってるわよ

          赤い眼鏡の女の子

          中学の頃にクラスメイトだった、ある1人の女の子のことを最近思い出した。 あまり口数の多くない、大人しくて、人柄の良い優しい人、という感じで、掛けていた赤い眼鏡がよく似合っていたのを覚えている。 その当時、僕は女子と全く話せなかったので、勿論その子ともほとんど会話することなく中学校生活は終わった。 高校は割と近くの適当な所に行ったので、同じ中学の人も7〜8人ほどいた。その中に、あの赤い眼鏡の女の子もいた。 クラスは違ったのであまり会うことはなかったが、入学してから数ヶ月後

          赤い眼鏡の女の子

          考えすぎる性格で悩んでいる人へ 〜考えすぎの正しい対処法〜

          何をするにも思考が先に来てしまい、もし〜だったらどうしよう?というようなことをすぐに考えてしまう。そんな僕がたどり着いた考えすぎて困っているときの対処法をご紹介します。 アドバイスという名の無理難題僕は考えすぎる人間なので、例えば気になる人に話しかけようと思っても、あの人は自分なんかに話しかけられたら迷惑なんじゃないかとか、もしかすると嫌われてるんじゃないかとか、色々考えてしまう。そのことを人に相談すると、ほとんどの人が決まって「考えすぎだよ。もっと気楽にいこうよ」というア

          考えすぎる性格で悩んでいる人へ 〜考えすぎの正しい対処法〜

          「たりない」の先にあるもの

          たりないふたり 。 社会性、社交性、恋愛 ーーー 社会の中で生きていくために必要な様々なものが、たりない。 僕自身ももれなくそんな人間なので、普通の人が普通にできることでも血ヘドを吐くような思いをしながらやらなきゃいけないことも少なくない。 そんな自分が嫌で、たりてる人間の行動を観察したり、考え方を聞いたり、ネットで調べたり、様々なことをしたが、一向にたりる気配はなかった。 そんななか、明日のたりないふたりを観た。 山里さんと若林さんは、僕よりも20年も長く生き

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