高校時代、部員1人のフェンシング部に飛び込んだ話 -大会前日編-




*ぜひ過去の5話ご覧になってからご覧ください!!




青春の記録です。







大会の前日、校門で鶴先輩と竹に挨拶をし自転車で帰路につく

(僕と竹が先輩を説得し、日曜も練習することになった。いや先輩から言ってこい)


「明日は緊張しなくていいから!!2人はセンスがあるからもしかしたら勝てるかもしれないよ!!負けても凹まないでね!!」


先輩の嬉しそうな声が頭の中で響く

それもそのはず

先輩からしたら


初めての後輩と出る大会
初めての団体戦
初めての主将
初めての荷物持ち有


気持ちはわかるよ

痛いほどわかるけど

上から目線からきた
最後の肩ポンは憤りを感じた

『え?なんでそんなことで腹立つの?いい先輩じゃん!!』
なんて仮に思った読者の方は頼むから第1話から読んで

頼むよ!!!!!!!!!



「おかえりー!」

何もわからない母はいつも通り玄関で迎え入れる

「こんな遅くまで、また部活?」

「そう」

「フェンシング?w」

「...うん」

「はやくご飯食べちゃいなさい!」


フェンシング?と聞いてきた顔がもうニヤニヤしている


『なんでフェンシング部に入ったのよ!!w』


そうニヤニヤしながら聞かれた数週間前を思い出す

それもそうだよね

小さい頃から野球が好きで
少年野球に入れてもらって
ただ、そこがあまりにも厳しすぎて1年で辞めちゃって
なりゆきで初めた中学バレーも
友達が最高だったから3年続けただけ
そしたら急にフェンシングだもん


初めて野球がしたい!って言った時
『陸が初めて何かをやりたいって言った!』って嬉しそうにばあちゃんに話してたっけ

10年経った今は
『なんでフェンシング部に...w』

もう笑っちゃってるもん



お母さんごめんなさい。。。


部室が欲しかっただけです。。。



いただきますがスタートの合図かのように質問攻めにあった


「ねえねえ、なんでフェンシングはじめたのよw」

「楽そうだし、適当だよ」

「あんたやったことないでしょ!w」

「ないよ」

「どうゆうルールなのフェンシングって?w」

「なんか、相手のお腹とか背中とかを突けば1点入るんだよ」

「何点マッチなの?w」

「...知らない」

「同時に突いたらどうなるのよw」

「...知らない!」

「フェンシング部なんてここら辺で初めて聞いたけど他にあるの?w」

「...知らない!!」

「変な部活ww」

「あ、」

「なーにw」

「明日大会あるから弁当だ」

「え!もーうもっと早く言ってよ!!...大会って、あんた何も知らないでできんの?」


...


...


おれ大丈夫か明日!!!!!!!!!!!


今やっと気づいた!!!!!!!!!


明日、『大会』なんじゃん!!!!!!!!!

(やっと脳の中心まで届いたみたい)


あのチビ(鶴先輩)!!!!
集合場所と持ってくるものだけ言うだけでルール知らんしもユニホームも着たことないぞ!!!!!!!!!!


『明日は緊張しなくていいから!!2人はセンスがあるからもしかしたら勝てるかもしれないよ!!負けても凹まないでね!!』


やかましいわ!!!!!!!!!!!


ルールも知らんおれがどやって勝つんじゃ!!!!!!!!!!!


母の言っていることは全てあながち....

いや

あながちどころかダブルブルに矢を当てたくらい的確だった


「もー、お弁当準備しないと!!!」

「あのさ、」

「なーに?」

「なんかハイソックス持ってきてって言われたんだけどある?」

「何に使うの?w」←もうこれは分かっててあえてニヤニヤしながら聞いてきてる

「フェンシング!!!」←それ分かってるから強めに声張るよね

「えーっと」


母が持ってきたのは中学低学年の時履いていたスネくらいまである白い靴下

↑みなさんこれよく覚えといてね、後に大変なことになるから


「これでいいの?」

「あーうん、多分大丈夫」

不安なので何足か持ってくことにした。


少し早めにベッド入ったけどなんか寝付けない


どうなるんだおれは


まあいいや


適当にやって帰ってこよー


...


...


ベッドから出て少しマルシェ、ロンペをおさらいして眠りについた



 



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