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2022/01/10

ジーニーのように
魔法のランプから出て笑わせるよ
魔法は使えないけど

お金もないし、力もないし、
地位も名誉もないけど
君のこと守りたいんだ

 この曲を聴いたことはないが、Twitterでよく目にするので詩として覚えた。
 「まじでなんもねえな」「何からどうやって守るの?」「お前には何も守れねえし守られる筋合いもねえ」といった意見、まあ、分かる。「心の拠り所になりますよ」的な意味だと思うけど、頼り甲斐がないと頼れない。
 じゃあ何があればいいのか。何から守られたいのか。

 …………特にない。え?特になくない?

 お金。
 慎ましく生活ができる程度に自分で稼げばいいし、それが無理なら国が守ってくれる。実際、私が高校生の頃は一家で生活保護を受けていた。納税して下さった皆さん、ありがとうございます。
 力。
 常に身の危険を感じるような脅威に晒されているわけではないので、戦闘力はいらない。痴漢程度なら自分で対処できる。安全ピン刺したり、スマホの角で殴ったり。
 地位と名誉。
 地位と名誉って、何?他者が受けとる恩恵があるのだろうか。相手が芥川賞を取ったとして、こちらに何の得があるのだろう?金…?結局金なのか…?

 私は何を求め、何から救われたいのだろう。
 「助けてくれ」とは頻繁に思う。しかしそれは「殺してくれ」と同意義であり、決して困難を乗り越えて生きていきたい訳じゃない。
 私が求めているものは、献身的な自殺補助…?

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20:30
 2人で夕飯の買い出しに行きましょうか、というタイミングで彼氏の電話が鳴った。幼馴染みからの飲み会のお誘いを彼氏が即断ったので、驚いて「え!なんで?行きなよ。私なら行くね。」と伝えたら、「いいの…?本当に…?ありがとう!」と言われた。
 ありがとう…?

 「せめて食器洗ってから出かけるね。明日の朝ごはんもちゃんと作るからね。ごめんね。」と言って、本当に食器を洗ってから出かけて行った。
 ごめんね…?

 そういうものなのか…?
 一緒に暮らしているというだけで、自分の時間は好きなように使ってほしい。むしろそれを当然だと思っていた私だけが、勝手気ままに生活していたということ…?今日も朝は小説を読んで、午後はずっとお昼寝をしていた。や、やばい…。

 お皿を洗ってくれてありがとう。朝ごはんも楽しみ。でも無理はしないでね。何もしなくてもいいんだよ。好きなことをしてね。

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