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10歳からは誕生日プレゼントを変えてみる

子どもの誕生日プレゼントにはいつもこだわってきました。小さい時から必ず手作りのプレゼントを用意していたのです。プロペラが回る飛行機や、物を運ぶための一輪車など、木工のおもちゃを作ってきました。また、洋服やヴォルドルフ人形なども縫ってプレゼントしてきました。ところが、長男が10歳の誕生日を迎える時から、手作り物をやめました。なぜなら、「もう、物をプレゼントするのは、やめよう」と思ったからです。

そこで、何をプレゼントするようになったかというと「経験」です。

長男の10歳の誕生日には…、何を経験させて上げたか、忘れてしまった…。11歳の誕生日には、鍛冶屋に行って日本包丁を作る経験をプレゼント。真夏の暑い中、熱した鉄をガンガンに打って、熱中症と戦いながらも立派な包丁を作りました。そして今年の誕生日プレゼントは、ある経験を…。

去年のゴールデンウィークに、秘密基地を作ろうとした長男&次男。でも、自分たちの思い描く建物が作れず断念。でも、今年になって長い長いコロナ休校の間には、家にある廃材を利用して鶏小屋を建てました。自分たちで本を読んで、設計図を書いて、廃材を集めて、自分たちなりに工夫して完成させました。屋根をつける力仕事以外、大人に頼ることはしませんでした。そんな二人の姿を見て、今年の長男12歳、次男10歳の誕生日プレゼントとして、小屋を建てる経験をプレゼントすることに決めました。そして、地域の大工さんに指導をお願いしました。

あとは、私がちゃんと○十万円の費用を工面するのみ…(小屋といっても8畳のわりと大きな建物。寒冷地なので断熱材や薪ストーブも設置した立派な小屋を目指します)。プレゼントの予算を大幅にオーバーしておりますが、なんとか資金を工面したいと思います。

「経験」をプレゼントするようになって、物をプレゼントする方がずっと安くつくこともわかりました。本格的な「経験」をさせてあげようと思えば、どれもこれも費用がかかります。でも、何か出来上がった物をプレゼントしても、いつかは壊れたり失くしたりするものです。成長するに従って、飽きられたり、年齢に相応しくないものになったりします。でも、何かを「経験」するということは、一生失うことはないのです。そして、「経験」からスキルが身に付けば、それを生かして何か別のものを作ることができます。

毎年、私は誕生日プレゼントには悩んできました。特に手作りものは、誕生日のサプライズ的な存在でもあるので、事前に子どもの要望は聞かず、子どもの様子から何がいいか考えて、贈りたいものを作ってきました。ところが、10歳の誕生日からは、子どもに何を経験したいのかを聞いて、話し合った上で経験をプレゼントするようになりました。ちなみに末っ子の息子はまだ5歳なので、まだまだ手作りプレゼントを続行しますが、彼が10歳になったら、経験をプレゼントし始めようと思います。

子育てが終わる頃までに(20歳になったら子育て終了します!)子どもたちがどんな「経験」を抱いて、世界に羽ばたいていくのでしょうか? 今から楽しみです。





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