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「〜て、〜」はいつ使えないの?

日本語を教え始めてもうすぐ3年が過ぎようとしています。
が、もうビックリするくらいまだまだペーペーです。
レッスンのたびに「うっ」となる質問をされ
「次までに調べてきますね」の嵐なのです。


先日の作文の添削レッスンにて。
「なんか変……」
という文が登場。

作文添削

パスポートを 忘れた場合は 行けなくなって、忘れないでくださいね。

少し前のレッスンで
「〜て、〜」原因/理由節
を勉強したので
使ってみたのでしょう。
例)土曜日は 都合が 悪くて、行けません。

「〜て、〜」のレッスンの時に
「〜て、〜」は「どういう時に使えないか
をしっかり伝えていなかったからだわね……
ごめんなさい……

「〜て、〜」のルール

「〜て、〜」の後件には、意志的表現を使うことができない
ということを体に叩き込んでおかねばならなかった……!

「〜て」がきっかけとなって、自分の意志とは関係なく、ある状態になったことを表す。

みんなの日本語

これをちゃんと伝えないと
いけなかったのです!

添削例)
パスポートを 忘れた場合は 行けなくなるのでなって、忘れないでくださいね。

なんとなく簡単に訂正できたけど
「意志的表現とは?意志的表現でないものとは?」
という疑問が残ります。

意志的表現
・意図
・命令
・要求
・依頼
などなど

意志的表現でないもの
・無意志動詞が使われている
・可能動詞が使われている
・状態を表す表現
・受け身表現
などでしょうか……

じゃあ、「すみません」ってどっちなのかしら。

行けなくて、すみません。

いける感じがするわね。
「すみません」は意志的表現じゃないのね?

じゃあ、「謝ります」はどうかしら。

行けなくて、謝ります。?

これは、ないわね。
「謝ります」は意志的表現なのね。
まあ、これは納得だけど。
私が私の意志で謝るわ。って感じするから。

我々ネイティブはなんも考えなくても使い分けられるけど
瞬時に「どっちだ?」と見抜くのは難しそうね。
習得するまで色々な文に触れてもらうしかないわけです。

英語もそうよね。
because と as と since 
使い分けできてます?
と言われるとモジモジしちゃいます。
「ここでは、こっちがしっくりくる」
という感覚にまで落とし込めているとは思えないですからね。

日本語を教えながら
我が身の英語力を振り返る日々であります。

今日はここまで
ハナマル!

意志表現について

・するつもりだ型
・する型
・う・よう型
・義務
・禁止
・勧告
・許可
・命令形による意志表現
・名詞述語文による意志表現
・反語表現による意志表現
・「〜た型」の意志表現

参考

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