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やってきたばあちゃん二人!NO25

やっと学校に移り住むことができて、2階の部屋で洗濯物を干していると、窓のしたにおばあちゃんが二人! 
(80歳はゆうにこえているとおもわれる)
2階を見上げて、腕を組んですごい顔でにらんでいる。

え?なに?…明らかに視線の先は私。
ガラス越しに戦いを挑んでいる。
とりあえず、会釈をすると、「おお-!!」と二階にも聞こえる掛け声!
どうも玄関にまわったらしい!私も急いで玄関へ。

こんにちわ!今日はいかがされましたか?と聞くとすごい形相で、
今日は、いったい先生がここで何をしはるんか?とみんなが心配してるで、私らが聞きに来たんや!

ああ、そうなんですね。この前の総会にもおはなししましたがここで・・・・・と話し始めると、

そうやてな!男衆や若いもんは知ってるらしいが、私ら年寄りにはわからんでね!皆が不安に思うとるんや、いったい何をどういう了見でしなはる?聞かしてもらわんと・・・私らは年寄りの代表できたんや!さあ言うて!

そうなんだな!この地域はいまだに男尊女卑が続いているらしい。女の出る幕はないって感じなのか?そんな中に、単身乗り込んでくる自分より若い私に不信感バリバリって感じなんだ。

その痛いほどの視線を浴びながら、お茶とお菓子を出し…一生懸命に私たちのやりたいことを話すこと、2時間・・・(なんだか、泣いた赤鬼の場面を思い出してしまった)
とても疲れました・・・
私は赤鬼か?(赤鬼ってその後どうなってしまったんだっけ、忘れたが…)

しっかり、お茶を飲んで、お菓子も食べて、うんうん!うなずいてくださって、帰り際には、私が先生みたいに若かったら、おんなじことやってたかもしれん!わしらの時代には考えられんこっちゃけどな!
これからは、男衆や若いもんが反対してもわしらが応援しちゃろ!と言って帰って行かれました!

やれやれ、少しはわかってくれたのかな?なんかすごい心強い味方ができたような・・・気がします・・・きっと・・・

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