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来月はって


2月に入ってきた新人さんがとても優秀な方です。
わたしよりこの世界の経験もあって、朗らかで、いるだけで場の雰囲気が柔らかくなるようなそんな素敵な女性です。

わたしは特に当たり障りもなく成績は中の下、これと言った個性もない、今月の成績なんてそれはもう酷いものでした。

恥ずかしさと情けなさでいっぱいな、そんな3月がやっと終わります。
帰りの電車では毎日勝手に熱くなる目元を必死でこらえて、何がいけなかったのか考えてもわからなくて、モヤモヤしたまま湯煎につかり、朝がこなければいいなんて思いながら目を閉じる、桜の綺麗な1ヶ月でした。

そんな落ちこぼれのわたしですが、一つだけ自信をもてる才能があります。

周りの人に恵まれる才能です。
人にたくさん助けられて生きてきた25年間でした。
わたしの周りには、素敵な人しかいません。

その才能は今の新しい職場でも存分に発揮されています。
目くじら立てて怒る上司もいない、小さな嫌がらせをしてくる先輩も、重箱の隅をつつくようなミスを指摘する同期もいません。

チームの成績が少しだけ伸び悩んでいるのは確実に誰がどうみたってわたしのせいなのに、初めだから仕方ない、活動はしてるからその内実を結ぶよ、一緒についていこうか、チームの人は1度も私を責めません。

今日も悩んでいるわたしに、先輩が1日付き合ってわたしの活動の様子を見てくれました。
所々指摘して、一緒に考えて、要所要所で褒めてくれました。

優秀な新人さんが10とれている横でわたしの成績は2。活動は一瞬たりともサボりませんでした、いつか頑張っていれば実を結ぶ、明日はきっと数字になる。
でも確実に私が劣っていました。
頑張ってもダメでした。

自分が頑張っているだけで、傍からみたら頑張っていないと言われてしまえばそれまでなのですが、ここに恨みがましく綴っているくらいには、必死にやったつもりでした。

来月は、もっと進んだ自分になれるかな。
来月は、頑張った分だけ数字になるかな。

こんなことで泣きそうになってるからダメなのかもしれない。
そもそもこんなマインドでこの仕事は向いていないのかもしれない。
みんなが通った道なんだろうな。
きっと今が踏ん張りどきなんだ。
いつか先輩みたいになれるかな。

一つだけ特殊能力を授かるとしたら、未来がわかる力がいいです。

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