君はアウターワールドを体験したか?
アウターワールドの話をしたい
おもむろに書いていたら いつもの通り冗長になってしまった。好きなゲームなので 絶対にやってほしい!気持ちを込め 布教用にさっくり書いた前編と 文字数なんて知るか!俺はこのゲームが好きだ!の後編に分けることにした。
なので未プレイの方も本記事を安心して読んで、アウターワールドを買ってほしい。
PS4でもXbox oneでもPCでもSwitchでも遊べる。Switch版は評判が悪い。
なお 後編は既プレイヤー向けに
「珠玉のカニバリズム作品」「フィニアスとシステム」「ここが雑だよアウターワールド」などなど…ホットな話題を提供できればと思う。
アウターワールドってどういうゲーム?
オブシディアンが贈る、宇宙を舞台にした一人称視点RPG。
PVでは「Falloutのスタッフによる…」をアピールしており、一部では「宇宙版Fallout」と呼ばれている…が作りは極めて小規模。
1周を延々と遊べるFalloutと比べると、ロケーション・シナリオボリュームともに控えめな反面、主人公ごとに違ったアプローチでシナリオを攻略していく、ロールプレイと周回を楽しむタイプのゲーム。
プレイ時間は 1周がっつりやって(サブクエ大半潰して)35時間程度と小粒。字幕は翻訳されているが日本語音声はなく、会話が多い=独特な皮肉表現が多いのと、とにかく文字を読むことになるのでとっつきにくいかもしれない。くだけた文体が多いのは読みやすいが、専門用語が多いのは読みにくい。
主人公の悪態が酷いのが特徴。
(他雑感)
・PS4パッケージの裏デザインが金色でカッコイイ
・ディスクも本当にいい
・ロールプレイの一環としてデメリットのある「欠点」を付与することができるのが特徴(高所恐怖症とか)…だが私は活かすことができなかった
・野良との戦闘以外はほとんど会話スキルや金でスキップすることができる…のでいろんなアプローチが可能
・会話スキルは「説得」「騙し」「脅し」の三種類あるが、うち一種類しか出てこなかったり割と人格の一貫性を保つのは困難(宇宙一の嘘つきを目指していたが割と序盤に諦めた)
・2019年10月発売だったが、直近に「アウターワイルズ」とかいう、タイトルも似てれば「青黒い背景に黄文字」のイメージも似ているゲームが発売され、もっぱら混乱を招いている(ワイルズは名作なのでぜひ)
・更にアウトラストもちょっと似ている、何なら今は名前が変わっているが同名の著名な2D探索ゲームが存在するなどとにかく紛らわしい
筆者がプレイしたきっかけ
Fallout76をプレイしていた時に話題になっていた。その手のゲーム好きな界隈が注目していたので初報から存在は知っていた
発売後のパブサで「この倫理観がヤバい!」の例として挙げられていた、システィピッグで一気に興味が湧く。
食べるために動物を殺さなきゃいけない…、そんなの可哀想ですよね?
そこで誕生したのが 品種改良により生まれつき腫瘍ができ続ける疾患に罹った豚・システィピッグ!
システィピッグからは、動物を殺すことなく、生きたまま食肉を収穫し続けることができます!とっても動物に優しい畜産モデルですね!
………このゲーム、大好き。
(ちなみにこういうのがバンバン出てくるのを期待したが、倫理観ハードはシスティピッグがトップだった)
そしてPVがめちゃくちゃ面白そうだったので購入を決意した。そんな感じ。
↑PV いいよね…
これに限らずアウタワの公式動画はいずれも面白い。PVの面白そうさ全一じゃないか?
ゲームのあらすじ
この時点で翻訳が怪しいが(ゲーム内テキストはもうちょっと読める…) ここでグッときた人はぜひ買ってほしい。
以下グッと来ない人向け(内容のネタバレを多分に含む)。
踏み込んだあらすじ(※ネタバレ)
※※※以下 ゲーム体験を損なう可能性のあるネタバレを含むため「そういうのが気にならない」方のみ読んでください。
踏み込んだ方が魅力が伝わると考えて書き起こしていますが 買う予定があって かつネタバレで意欲を失うタイプの方は「ヤバい!」と思ったところで読むのをやめて そして買ってください
……めちゃくちゃ面白そうじゃないですか?
このあらすじは問題があって、「ハルシオン移住の成り立ち」「フィニアスの真意」「ハルシオンの危機的食糧難」あたりの情報開示はストーリー中で徐々に明かされていく…というか、終盤にならないと話の全貌が見えてこない。
実際にプレイしていると、「フィニアスとかいう老人が目覚めさせてくれたので、よく分からんけど言うこと聞こう…」と大目標がイマイチ見えないまま漫然とゲームに向き合うことになりがちで、ともすれば世界観に入り込みにくい。
そんなゲームの手探り期間を支えるのが、地球の常識から捻じ曲げられたいっそ笑えるほどの倫理観と、主人公を筆頭とした作中人物の暴言の応酬だ。
つまり、このゲームの魅力は骨太なSFストーリーの土台をめちゃくちゃにコーティングした バカ要素にある(と個人的に思っている)。
私は終盤一歩手前まで、フィニアスの意図がイマイチ掴めず、漠然と「ヤバい企業博覧会」や「主人公の悪態」を楽しんで進めていたが、評議会のトップによる演説ムービーを見たときに初めて明確に評議会を「倒すべき悪」として認識することができた。
そして物語はここから、胡乱な方向性ではなく、加速度的におもしろくなっていく。
目的がはっきりした瞬間からが面白かったので、このムービーがもっと序盤で見れていれば…と思うがこの構成にしたくてやってるんだからしょうがない。
結果として、海外のコミュニティがどうかは分からないが、日本ではSF的な話の本筋よりも、細々としたサブストーリーの展開や、トンデモ会話・倫理観ばかりが話題になっていて勿体ないというか、もっと設定考証も読みたい。
そんなこんなで物語の理解は、大筋分かっている2周目からが本番だと思うが、上記の大筋を知った上でなら最初から考証の姿勢でアウタワと向き合えると思うので、あらすじ読んで「面白そう…?」となって、未プレイの方、また既プレイであんまりSF要素気にしたことなかったな…という方はぜひプレイして、そして私のために感想・考察文を書いてほしい。
ハルシオンで君を待っている!!
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