『夏よ、終わるな』って歌詞があるけど私は夏が終わってほしいし最近ようやく終わってきてるんじゃない?!ってワクワクする話
まだまだ暑さは我が物顔で昼も夜も占めているけど、ここ最近ほんの少し、ぎらぎらした殺人的太陽の棘がやや丸みを帯びているような、ふと吹く風の隙間に秋の繊維が織り込まれているような、そんな心地もする。帰り道踏み出す空気は確実に素肌の腕を涼しませて、頭を預けた枕に伝わる夜の虫は遠く、ひんやりした薄い金属を擦り合わせるような響きでもって外がしんと冷えていることを教えてくれる。秋は、暗がりにひそむなにかみたいに、もうすぐそこまで来ている。
駅ナカドラッグストアの広告に葡萄酒色のティ