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アンケート分析の題材にオススメ!新宿区民意識調査

最近オープンデータの可視化をしていますが、扱うデータ年度ごと、都道府県ごと、市区町村ごとといった集計済のデータがほとんどです。

今回はアンケートデータかつローデータのオープンデータを見つけたのでご紹介です。データが収集された目的に沿って分析するのにはもちろんアンケートデータの分析のデモやおためしにもオススメです!

令和元年度新宿区区民意識調査

ご紹介するオープンデータは「新宿区区民意識調査」です。調査報告書の冒頭を引用して概要を紹介します。

1 調査目的
新宿区の区政運営の基本となる重要な課題に対する区民の意向・要望及び区民の生活意識等を把握し、今後の区政運営に反映させるための基礎資料とする。
2 調査設計
(1)調査地域 新宿区全域
(2)調査対象 新宿区在住の満18歳以上の男女個人
(3)標本数 2,500人
(4)標本抽出 住民基本台帳からの層化抽出法による無作為抽出
(※住民基本台帳法改正に伴い、平成24年度から外国人住民を含む)
(5)調査方法 郵送法(郵送配布-郵送回収、はがきによる予告・再依頼を各1回)
(6)調査期間 令和元年7月1日(月)~7月19日(金)
(※調査期間後に郵送回収した調査票については、できる限り調査に反映させた)
(7)調査機関 株式会社 都市計画21
3 回収結果
(1)標本数 2,500人(日本国籍 2,196人 外国籍 304人)
(2)有効回収数 1,176人(日本国籍 1,089人 外国籍 66人 無回答 21人)
(3)有効回収率 47.0%(日本国籍 49.6% 外国籍 21.7%)

調査内容としては、「居住意向」・「生活における関心事」・「区政への関心」・「区政情報の入手方法」・「区政への要望」・「区政情報の発信」・「選挙」など行政に関わる内容で全24問あります。さらにその他に回答者の性別・年代等の属性項目を問う設問が9問あります。

ローデータであること1,000を超える標本数があることから分析しがいのあるデータとしておすすめです。設問間の相関関係や特定の属性と回答傾向の関係の探索などしてみるとおもしろいのではないかと思いました。

データのダウンロードはこちら(Excel)
* Excelでかつ結合セルなどもあるので多少の加工は必要です。

令和元年度版の調査結果報告書(PDF)はこちら

可視化例

回答者属性のデータをもとに「暮らし向き」とどのような関係があるか可視化しました。

グラフの青が濃いほど暮らし向きに満足、赤が濃いほど暮らし向きに不満という見方です。

暮らし向き分析

今回選んだ「性別」「年齢」「住宅形態」「世帯収入」の4属性の中ですと「世帯収入」が最も暮らし向きの満足度と相関があると解釈できます。

世帯収入の部分を拡大したものがこちら。

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世帯収入が1,000万円を先に「大変満足している」の割合がアップし「やや不満である」「大変不満である」の回答者が大幅ダウンしています。
「幸福度」などではなく「暮らし向き」なのでより収入に直結するところかなと思います。

可視化だけでなく、因果探索手法を用いた探索的データ分析にも本データを活用しました。




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