記事一覧

そうやって眠って忘れちまうんだ そうやって眠って とめどなく流れるラッパの音色と 七人の天使が悲しげに 吐き捨てるように 神様がこう言ったんだ 「もうウンザリだ」な…

吉見拓哉
12日前
1

kick me out

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吉見拓哉
12日前

或るアルトカルシフィリアの手記

喰う寝るにあたってまた意味を乞う ……通りすがりの女のクツ しゃぶりつきたい気持ちを抑えながら 向かったのは死にたがりの崖っぷち それでは皆さん サヨウナラ 地獄の…

吉見拓哉
12日前

ザ・ロング・グッドバイ

誰といなくても済んだ あの夏の日に なでおろしてた胸と 明るい言葉の裏で シミを残してたシーツ 今じゃ眠れない夜に 脱いだままのズボンとともに こと切れるような身 朝…

吉見拓哉
3週間前
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(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, And Understanding

雨が降る すべるように さがしてる 暗闇の中 明りを あきらめたよ 誰にも言えない 痛みと憎悪と あのミザリー けど 雨の切れ間に月がにじんでる ラブアンドピース あえて…

吉見拓哉
3週間前

Sketches of Hometown

波間への一雫 煤けた雲の袖 咳き込む町に 雨宿り猫が来る 毛並みが乾くまで 側に居てくれた 濡れたまま居られずに 乾き、皺が浮いた 先にいった人の 好きなものを並べる …

吉見拓哉
3週間前
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'Heroes'

ああ、助けにゆく 君を、助けにゆく どうあっても 見張りはいる 今日だけは 邪魔させない 映画みたいにさ この日だけを また 死にたがって いいよ 他人のせいにしよう ペ…

吉見拓哉
3週間前

戦争

幾度目かの 夏が過ぎて 僕が死んだ あの日を 皆 忘れてしまうでしょう 僕が死んだ あの夏の日を お前の死にたさに興味はないぞ、と フロアから出ていく人たちを目で追う …

吉見拓哉
4週間前
2

冬枯れの飛び立つ向こう鳥居の朱
三本足のからすの色が

吉見拓哉
4か月前
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吉見拓哉詩的日記集『すごい雑念#1 231103〜231107』

231103  面倒だな、と思いながら乳房に手を伸ばし、バスローブ越しに先端を擦る。恋人の吐息。時折漏れる声と口を覆う仕草に嘘くささを感じるが、例えそれの何割かが演技…

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吉見拓哉
5か月前

20230307

 勃起したおれのペニスを満足そうに眺める女。顎に指を当て、フッと息を吐くと、タイトなスカートの腰つきを振りながら部屋を出て行く。扉を閉める時に向いた半身の、乳首…

吉見拓哉
1年前
1

20230301

 夢の中でおれは母に「あいつ隠れるのうまいから」と言っていた。  最近そら見ぃひんなあ、と独りごちながら仏壇のある部屋の戸を開けると、部屋の奥から走って来ておれ…

吉見拓哉
1年前
4

さそわれた日暮れの神社黒猫と 生まれる前に見上げた赤さ

吉見拓哉
1年前
1

20230216

 夢の中でおれはボ・ディドリーかマディ・ウォーターズになっていてギターを弾いていた。  ステージすら無いダイナー。ハンチングの太ったじじいが試すように斜(はす)に…

吉見拓哉
1年前
1

20230215

 少女に連れられ訪れたのは、古い神々の顔面を模した石像の並ぶ祭壇。何度か訪れていて、連れられる途中嫌な予感がしていた。恐れがあった。等間隔に並ぶ石像の背面が見え…

吉見拓哉
1年前
1

THE HELLBLAZER

二千年経ってたんだ いつになっても変わらねえな 鉄の臭い囲まれた 右の頬を撃たれて笑う 猿のようにマスをカいて 引き絞られた弓の気分で ケツの穴 見られてら 寂しがり屋…

吉見拓哉
1年前
2

そうやって眠って忘れちまうんだ そうやって眠って

とめどなく流れるラッパの音色と 七人の天使が悲しげに
吐き捨てるように 神様がこう言ったんだ
「もうウンザリだ」なんて らしくないや

溶け出してく風景 目をつむっていたんだ
耳も塞ぎ 喋りたくもない
このまんまどうぞ安らかに 消えさせてくれないか?
バチ当たりだ なんてヒンシュクを買ってさ

どうやってこうか?呑気な歌が歌えない
なあ どうやっ

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或るアルトカルシフィリアの手記

喰う寝るにあたってまた意味を乞う
……通りすがりの女のクツ

しゃぶりつきたい気持ちを抑えながら
向かったのは死にたがりの崖っぷち
それでは皆さん サヨウナラ

地獄の沙汰と天国のルール
あんたに見えないものが見える

ひしゃげたおれを先刻の女
そのきれいなカカトでゆっくりとなじる

その時神様が現れたんだ!
神のご意志に反した全人類に告ぐ

地獄の沙汰と天国のルール
あんたに見えないものが見える

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ザ・ロング・グッドバイ

誰といなくても済んだ あの夏の日に
なでおろしてた胸と 明るい言葉の裏で
シミを残してたシーツ 今じゃ眠れない夜に
脱いだままのズボンとともに こと切れるような身

朝だ バラバラ おれの
なでおろす 胸と腕は どこだ
あいつとともに置き去り

さよなら さよなら ありがとう ごめんね
短い 途中でも さよなら さよなら

夕暮れ まとまる 町の
色と においと 温度と そして音
この様も悪かねえ

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(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, And Understanding

雨が降る すべるように
さがしてる 暗闇の中 明りを

あきらめたよ 誰にも言えない
痛みと憎悪と あのミザリー

けど 雨の切れ間に月がにじんでる
ラブアンドピース あえて言うまでもない
けれど
ヴァッシュ・ザ・スタンピード あんたならどうする?

明日には 憶えちゃいない
明日があるかどうかの 人々を

方舟はどこに?
ジェイコブの梯子は?
銃口の花びらが 花びらが

もうきっといなくなってし

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Sketches of Hometown

波間への一雫 煤けた雲の袖
咳き込む町に

雨宿り猫が来る 毛並みが乾くまで
側に居てくれた

濡れたまま居られずに 乾き、皺が浮いた
先にいった人の 好きなものを並べる

菊の花が揺れる

'Heroes'

ああ、助けにゆく
君を、助けにゆく
どうあっても 見張りはいる
今日だけは 邪魔させない
映画みたいにさ この日だけを

また 死にたがって
いいよ 他人のせいにしよう
ペニスを触る ショーツをずらす
においのついた からだで
どうあっても 終わりは来るけど
盗んじまおう この日だけでも
映画みたいにさ 何度でも
どう思う?

ああ、この壁を
イルカのように 跳べたらな
どうあっても だって、終わ

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戦争

幾度目かの 夏が過ぎて
僕が死んだ あの日を
皆 忘れてしまうでしょう
僕が死んだ あの夏の日を

お前の死にたさに興味はないぞ、と
フロアから出ていく人たちを目で追う
ちょっといやになっただけさ
気にしないでいることもうまくはなったし

酔わせてやれそうな女が群がる
若くてシュッとしたちょっと悪そうなバンドマン
かわいくてちょろそうな女なら誰でもいい、と
おこぼれに与りたい僕は ルールに従って

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冬枯れの飛び立つ向こう鳥居の朱
三本足のからすの色が

吉見拓哉詩的日記集『すごい雑念#1 231103〜231107』

吉見拓哉詩的日記集『すごい雑念#1 231103〜231107』

231103
 面倒だな、と思いながら乳房に手を伸ばし、バスローブ越しに先端を擦る。恋人の吐息。時折漏れる声と口を覆う仕草に嘘くささを感じるが、例えそれの何割かが演技であろうと、そうすることが性愛の呼び水になるのだろう。

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20230307

20230307

 勃起したおれのペニスを満足そうに眺める女。顎に指を当て、フッと息を吐くと、タイトなスカートの腰つきを振りながら部屋を出て行く。扉を閉める時に向いた半身の、乳首のピアスが光って見えた。ペニスをしまう。診断のように毎朝行われる。
 窓から隣家の屋根をつたって、屋上に出る。雑に穿たれた板の迷路を抜けると、灰皿とキャンピングチェア。煙草に火を着ける。吐いた煙が雲と混ざる。悲鳴が聞こえる。女の子を助ける。

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20230301

20230301

 夢の中でおれは母に「あいつ隠れるのうまいから」と言っていた。
 最近そら見ぃひんなあ、と独りごちながら仏壇のある部屋の戸を開けると、部屋の奥から走って来ておれの顔を見てニャーと鳴く。喉を鳴らし、腹を見せる。白い毛の透けた肌のピンク。6つの乳首の小さな突起が撫でていると手に当たる。
 母は先に部屋に入っていて撫で終えた様子。また泣いている。久しぶりやなあどこ行っとってん、とおれが言う。そらが手を舐

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20230216

20230216

 夢の中でおれはボ・ディドリーかマディ・ウォーターズになっていてギターを弾いていた。

 ステージすら無いダイナー。ハンチングの太ったじじいが試すように斜(はす)に構え、若い黒人女たちが体を揺らしている。カウンターに並んで三人、ミントグリーン、イエロー、ブルーの背中の開いたワンピースが、ギラギラと照り返す銀色のパイプと赤いビニールのクッションの椅子の上からこぼれそうになっている。“ビッグ・アス”!

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20230215

20230215

 少女に連れられ訪れたのは、古い神々の顔面を模した石像の並ぶ祭壇。何度か訪れていて、連れられる途中嫌な予感がしていた。恐れがあった。等間隔に並ぶ石像の背面が見え始め、そこで一度目が覚める。
 また意識が落ちると、また少女が見える。少し離れた場所に緑の靄(もや)に包まれて見える。耳鳴りは聴こえないがそのクオリアがする。嫌な予感がしないでもないし、抗えない力に突き動かされているわけでもない。興味本位も

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THE HELLBLAZER

THE HELLBLAZER

二千年経ってたんだ いつになっても変わらねえな
鉄の臭い囲まれた 右の頬を撃たれて笑う
猿のようにマスをカいて 引き絞られた弓の気分で
ケツの穴 見られてら
寂しがり屋のディグりディグられ合い

おお 神様 おお 神様
ピストル突き付ける 操る糸の先が見えた

エゴを喰う奴ばかり 人の皮着た糞袋
セル・ユア・ソウル 売り飛ばした
もぬけの殻が何か言ってら

− A Devil's Speech -

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