グリホサート、ラウンドアップ って??
訴えられたら負けるから、おカネが続かないから アメリカの一般家庭向きは販売をやめます、とバイエルが言っている
グリホサート ラウンドアップ
詳しく説明します。
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グリホサート
グリホサートというのは、モンサント というアメリカにあった会社がつくり出した化学物質です。
N-(ホスホノメチル)グリシン
アミノ酸系の除草剤とも言われます。
環境庁が公表しているPDFを貼っています。構造式はこれを見ればわかります。
この物質、植物の生合成反応経路 シキミ酸経路の働きを邪魔します。それで、植物はすぐ枯れてしまうのです。
農林水産省が公表しているPDFを貼りました。7ページ目に、グリホサートの働きについて、詳しく正しく記載されています。
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グリホサートが体内で どうはたらくか
シキミ酸経路 人間にはありません。だから無害。と、作っている人、売っている人たちは言います。
けれども、人間は単独で生きているわけではありません。腸内細菌をはじめとする、微生物と共生しているのです。
腸内フローラ という言葉が示すとおり、多様な腸内細菌、私たちの消化器、皮膚に住む微生物が、ビタミン、葉酸などを作ってくれている、という事が分かっています。
厚生労働省の e-ヘルスネットを貼り付けました。
また、腸内細菌叢は、抗生物質服用でガラッと変わってしまいます。自分の腸内細菌を調べるのはお金がかかるので、そんな人、滅多にいません。しかし、この方が調べていました‼
サッカーの長友選手。
この記事、下のほうに 腸内細菌叢のグラフがあります。抗生物質を服用したことで、腸内細菌叢が変わっています。量は書いていないので何とも言えません。多分、増えたり減ったりしているでしょうね。
シキミ酸を経由して、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファンが作られます。間接的にフラボノイドやアルカロイドの合成にもかかわります。
善玉菌、日和見菌の大部分は、シキミ酸経路をつかって、生きるために必要なモノを合成をしています。だから、グリホサートと出会うと、シキミ酸経路を持つ微生物も死にます。
しかし、死なない微生物もいます。代表的なのが カビ類。
腸内細菌叢が変わってしまった原因として、抗生物質の乱用、残量農薬が疑われています。
私のブログ、最後のほうで紹介している
「あなたの体は9割が細菌」
という本には、自閉症の子を持つ母親が、自閉症の原因をつくったのが抗生物質だった、というのを突き止めた話が出てきます。
ココ50年で腸に関する病気が色々増えています。アレルギー性の病気も増えています。子どもの言動が変わってきた、とも言われています。腸と脳は複雑に影響しあっているのです。そのバランスを崩す一因が、グリホサートなのでは?と言われているのです。
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ラウンドアップは?
ラウンドアップとは、グリホサートを含む除草剤の名前です。
1970年代 モンサント社から発売されました。
しかし、ラウンドアップ、グリホサート以外にもいろいろ問題があるのです。
岩波「科学」2019年10月号木村論文より
国内でもグリホサート製剤による中毒例は多く,急性毒性には「ラウンドアップ」/グリホサート製剤に含まれる界面活性剤などの添加剤が関与している可能性が指摘されている。
この論文のPDFを貼りました。
添加剤の毒性に関しては この記事が詳しいです。
グリホサート と ラウンドアップ は分けて考えたほうがよさそうです。
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アメリカでは、訴えられてお金がかかるから、ラウンドアップは一般家庭用には作りません とバイエルが検討している事が分かりました
そんなモンサントを2018年に買収したバイエル。
買収直後からアメリカでは健康被害の訴訟が相次ぎます。そしてバイエルは負けまくりました。
評判も下がり 株価も下がり 株主には文句を言われ・・・
で、アメリカではお金がかかるから、ラウンドアップは一般家庭用には売らないことを検討しています。と、バイエルが発表したのです。
けれども、日本ではガンガン売るよ、ということです。
こんな事しています。
更に、日本では規制が緩和…
これ、2019年の話です。
POP甲子園は2020年。
着々と計画が進められている感がしませんか?
こうやって、大資本家は物事を進めるんです。
そこを読まないと、庶民はおカネを払って健康を害する、という悪循環に巻き込まれます。
そして、病院に行って、薬をもらったら バイエル製 かもしれませんよ…
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