最強の組織づくりの方法
ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)という言葉が注目されてきています。
ダイバーシティ&インクルージョンとは、一人ひとりの異なる価値観や考え方(=ダイバーシティー:多様性)をお互いに尊重し、企業の成長や個人の幸せへとつなげていくこと
というふうに解釈されています。
つまり、一人一人それぞれみんな「違う」ということを前提に、いろんな仕組みや環境をつくっていったり、コミュニケーションの取り方を考えていくことが大切だということです。
要するに、「違う」ことを強みにして組織づくりや人づくりをしていくわけですが、それは同時に、なかなかこれまでの日本の、「みんな同じが安心する」価値観を突破していくわけですから、僕がやっているようなコーチカウンセリングの技術が必要だと思っています。
その前提となる考え方は、
「人は皆人生の主人公である」
「人は無限の可能性がある」
「答えは相手の中にある」
ということであり、相手を尊重し、相手のことを100%信じて受け止めることから始まります。
このダイバーシティ&インクルージョンを考えた時、ある漫画を思い出しました。
それは…
「スラムダンク」
言わずと知れた伝説のバスケットボールの漫画です。
このバスケットボールの漫画は、湘北高校のバスケチームが、神奈川県予選を勝ち抜き、インターハイの2回戦で全国一の強豪山王工業.と対戦するまでのわずか半年間を6年もかけて連載された超超超シビれる漫画です。
この湘北高校のレギュラーメンバーはそれぞれに主役級のキャラ立ちなんですが、まさに個性と長所を活かしたチーム作りなんですね。
例えば、主人公の桜木花道は、高校はいるまでバスケをやったことなかったんで、技術は初心者並み。ドリブルやパスは大したことないけど、運動能力のポテンシャルが半端なくて、リバウンドがめっちゃ強い。
赤木はキャプテンで、圧倒的なリーダーシップがある。スピードはないけどゴール下は強いし、パワーはすごい。
流川はオールラウンドでなんでも超一流。そして男前。だが、わがまま。プレイも自己中。
宮城リョータは、身長が低いのがコンプレックス。でもそれを活かしてめっちゃスピードがあるし、パスセンスも抜群。
三井は、中学MVPから、いったん不良に落ちぶれて、挫折からの復活をした人というのがいい。ブランクがあるのでスタミナがウィークポイントだが、3Pシュートの達人。バスケットセンスも抜群。
このチームで大事なのは、みんな優れた長所を持っているけど、短所もあるってこと。
その短所を周りのメンバーが補い合えることが、ポイントだと思います。
もし、失敗しても桜木がリバウンドでカバーしてくれる…といった仲間を信頼する安心感があるから、思い切ったパフォーマンスができる。
これで、違った個性が力になっているんですよね。
おそらく、万能の流川が5人いても、絶対強くはならないはずです。
これこそがダイバーシティですね。
いずれにしても、みんな自信にあふれていますよね。
実績から言えば、「全国制覇」なんて目標は、周りから見たらバカにされるような目標ですが、誰もそれを信じて疑わない。
根拠のない自信があるんです。
桜木は自分のことを「天才ですから」って言ってます。
いいチーム作りは、いろんな意見、いろんな価値観があっても、そのいい面を活かし、悪い面を補い合い、アプローチ方法は違っても、みんなが共通の目標を描いている。
そして、根拠のない自信。
湘北は最上のモデルですね。
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