古い慣習は変えていきません?
ピンポーン
はーい
玄関のドアを開けてみると50代後半ぐらいの快活そうなおばちゃんが立っていました。
あ、お忙しいところすみません。
互助会、入られてますか?
はい?
あのベルべです。
会員になられてませんか?
いえ
じゃ、よかったらどうかと思っておススメに来ました。
はあ、いや別に…
今はね、お若い方でも結構入られる方は多いんですよ。この先10年20年先までね、年金生活になったら、大変なのでお金があるうちにって、今だったらお安く入会できるんで、お入りいただくと安心だと思うんですよ。もう今のうちから考えられてる方がいいと思うんですよね、先のことは何があるか分かりませんからね。実はね、今入ってもらうととてもお得なサービスがあるんです。急な時よりもね、今、このお得な時に入ってもらうっていうね、時期も大切なんです。お若い今だからこそ安定している生活のときに準備していただくことが大事なんですよー。
どうでしょうか。
お考えいただけませんか。
こちらが相槌を打つ暇もないぐらいのマシンガントークです。
はい。すみませんね、結構です。はーい、ごめんなさいね~
お仕事ご苦労様です。
って感じなんですけど、こういう訪問営業って意味あるんでしょうか?
これで、「なーるほど。分かりました。入会します!」
って人いるんですかね。
ま、せめてね、会話に持ち込めば少しは勝機はあるかもしれませんね。
でもあの一方通行トークやってたんじゃ、すまんけど残念ですよ。
こっち、ほとんどしゃべる時間が与えられなかったんです。
ガトリング銃のように一方的にまくしたてて、最後だけ
「どう?」
って言われてもねぇ。
訪問営業って、もはやキツくないですか。
時代錯誤というか・・・
今は選挙で盛り上がって(?)いますが、こちらも昔から相変わらずのあの選挙スタイル
宣伝カーで街中を大音声で走り回る
街頭演説
朝っぱらから街頭で大勢の人が同じジャンバーきて並んで立っている街頭宣伝行動
ビラの全戸配布
電話かけ攻撃
どうなんでしょうね。
あのスタイルこそ若者が離れていく原因になっているのでは?
と思ったりもします。
演説会とか、公開討論とか、政策説明会的なもの、まとまった人たちを集めて政策案を主張する…そういうのは全然いいと思うんです。
ある候補者がドライブイン演説会というのをやっていました。
屋外の広場に人々が車で乗り付けて、候補者が外の舞台で演説するんです。その声が車内でFMラジオから流れてくる。それを聞くというもの。
いいじゃん。今ふうで。
こういうの、選管が主催してやってほしいものです。
どうも街中で名前をただ連呼するだけの選挙運動って好きになれません。
有権者にまったく選ぶ基準が入ってきません。
あと、街頭演説で他党の悪口聞くのも気分悪いです。
政治家はネガティブ発言が多すぎます。過ぎたことをあれこれ批判するのではなく、こうしたらこうなる、これしたらこんな未来が待っている、がまんしてもこう報われる…と未来を語ってください。
がんばっている方には申し訳ありませんが、なんだか本質とズレてることに時間を費やしてるんじゃない?って気がするんですよねぇ。
変えていきません?