【あなたの創造性を守る盾】ストイシズム哲学とは?!
現代社会は、情報が氾濫しており、取捨選択するだけでも一苦労。
それなのに、メディアが流す情報は基本的にはネガティブなものばかりです。
なぜでしょうか?
視聴率、つまり数字が取れるからです。
「恐怖を煽るタイトル」というのは人間はつい見てしまいます。
例えば災害や戦争などの予言系Youtubeも然りでしょう。
タイトルについていればつい見てしまうわけです。
すると脳内は恐怖で支配され、私たちが本来創造するべきはずの「望む未来」を創造する力はどんどん奪われていってしまうんです。
ポッドキャスト版がありますので、字が細かくて読みにくい方は耳でお楽しみください。
ポッドキャスト版では432hzのオリジナル音楽をBGMにお届けしております。
あなたの創造性を守る哲学の盾
古代ギリシャの哲学であるストイシズムをご存知でしょうか?
ストイシズムは創造性を守るための強力な盾として昨今再評価されています。
創造的なプロセスを支えるための強力なフレームワークを提供します。
ストイシズムとは?
ストイシズム(Stoicism)は、紀元前3世紀にゼノンによって創始された哲学です。
ゼノン(Zeno of Citium、紀元前334年 - 紀元前262年)は、古代ギリシャの哲学者であり、キプロス島のキティオン(現代のラルナカ)で生まれ、アテネで哲学を学びました。
ゼノンは、ソクラテスやプラトンの影響を受けつつ、自身の哲学を築き上げました。
ストイシズムは「自然と調和して生きる」ことを基本としています。
ストイシズムの哲学者たちは、自己制御、理性、そして不動心を重んじ、外部の出来事に対して冷静でいることを目指しました。
この哲学では、「私たちが制御できるもの」と「制御できないもの」を明確に区別し、制御できないことに対しては心を乱さないように努めます。
つまり、決して外部からの情報を遮断するというものではなく、取捨選択するためのフィルターとして定義づけることができるわけです。
制御できないものに囚われない
ストイシズムは、外部の評価や結果は私たちの制御外にあると教えています。
私たちが本当に集中すべきは、自分がコントロールできる創造のプロセスそのものであり、結果に囚われずに創造を続けることが大切です。
そして忘れてはいけないこと、それが、この宇宙に自分が望むビジョンと世界を創造できる、そしてコントロールできることを忘れないでください。
理性と感情のバランス
創造的な活動には、感情が大きく関与します。
しかし、感情に振り回されることで創造性が阻害されることもあります。
ストイシズムは、理性を使って感情をコントロールし、感情に支配されずに創造的なアイデアを探求する手助けをしてくれます。
具体的なメソッド
では具体的に感情の制御をしていくプロセスを見ていきましょう。
二分法(Dichotomy of Control)
ストイシズムの基本原則の一つに「二分法」という考え方があります。
これは、人生において「自分でコントロールできること」と「コントロールできないこと」を明確に区別することです。
例えば、他人の意見や外部の出来事はコントロールできませんが、自分の考え方や反応はコントロールできます。
この原則を意識することで、コントロールできない事柄に対して不安や怒りを感じるのではなく、自分がコントロールできる部分に焦点を当てることができます。
日常生活の中で、出来事に直面したときにまず「これは自分がコントロールできるか?」を自問する習慣をつけます。
コントロールできないことに関しては感情を手放し、コントロールできる部分に集中するようにします。
例えば政治問題、戦争や災害問題などに関しては、入手したところであなたにはどうすることもできません。
ただ、恐怖を感じるだけですよね。
であれば、その情報さえも入手する必要はありません。
自己省察とジャーナリング(Self-Reflection and Journaling)
ストイシズムでは、日々の出来事や自分の行動、感情について振り返ることが重要視されています。
これにより、感情のトリガーを理解し、次に同様の状況が発生した際に冷静に対処するための知識を得ることができます。
毎晩、その日の出来事や自分の反応を振り返るジャーナリングの時間を設けます。
その日、感情的に反応してしまった場面や、もっと理性的に対処できた場面を記録し、次に似た状況が起こったときにどうすれば良いかを考えます。
瞑想と呼吸法(Meditation and Breathing Techniques)
やはりどんな時でも瞑想は重要なメソッドになってきます。
心を落ち着かせ、感情を観察するための強力なツールです。
ストイシズムでは、感情が自然に湧き上がることを否定するのではなく、それを観察し、理性を持って対処することが推奨されます。
定期的に瞑想の時間を持ち、呼吸に集中することで、心の静けさを保ちます。
感情が湧き上がった際には、深呼吸をして心を落ち着け、その感情がどこから来たのかを冷静に観察します。
これにより、感情に即座に反応するのではなく、理性的に対処することができるようになります。
インディファレンス(Indifference to Indifferents)
あなたの幸福にとって本質的ではないものに関心を向けないことが重要です。
あなたの幸福とはなんでしょうか?
まずはこの23の質問に答えながら発見してみてください。
これらのあなたの幸福に関係のないものに対して無関心(インディファレンス)を保つことで、感情に振り回されずに生きることができます。
また、日常生活で外的な成功や評価に過度に依存しないようにしましょう。
社会が勝手に定義して押し付けてきた成功や幸せはあなたにとっての成功や幸せとは必ずしも一致するものではありません。
おそらく一致しないことの方が多いでしょう。
それらはあなたの承認欲求やコミュニティーでの優位性を保ちたいという欲求には豊かに答えてくれるかもしれませんが、人生そのものを本当に豊かにするものではありません。
最終的には自分の内なる徳や理性が重要であると自覚し、それに基づいて行動します。
成功や失敗に対して一喜一憂するのではなく、自分の行動が理性的かどうかを基準に判断します。
自然に従う(Living According to Nature)
ストイシズムでは、人間は自然の一部であり、その自然の法則に従って生きるべきだとされます。
感情を制御することも、自然の理法に従って理性的に行動する一環です。
日常生活で「これは自然に適しているか?」と自問し、理性的な選択を心がけます。
これは、感情的な反応ではなく、理性的に考えた結果を重視するための方法です。
困難を受け入れる
創造的なプロセスには挑戦や困難がつきものです。ストイシズムは、これらの困難を避けるべきではなく、むしろ成長の機会として受け入れることを推奨します。
逆境に直面しても、冷静さを保ち、自分の内なる力を信じることで、創造性をさらに高めることができるのです。
さいごに・・・
メディアが氾濫する世の中です。
災害情報などは時に自分がどのような行動を取るのか?
生命の危険があるのかないのかなど、重要な情報であることもありますが、私たちは日常で過度な情報に晒され続けています。
その中で脳は無意識にかつ潜在的に恐怖に支配され、恐怖に怯える日々を過ごすことになります。
あなた自身の幸福に関係のないことを無視すること、またSNSやネット環境を自発的にコントロールすることで、あなたの人生と世界は創造性に満ちたものになるでしょう。
松果体という第三の目を覚醒させることで、世界で起こっていること、時系列、人々の感情などはすべて観察することができるようになります。
また、ストイシズムの代表的な哲学者であるローマ皇帝マルクス・アウレリウスの『自省録』は、創造性とストイシズムの関連性を深く理解するための優れたテキストですので、ストイシズムの哲学を日常にどう適用するかのヒントが得るためにも是非読んでみてください。
よろしければサポートお願いします。 いただいたお気持ちは432hzシリーズでの楽譜の購入代や、その他の音源の制作費として大切に使わせていただきます。