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LとRの発音の違いなんてどうでもいい

さて「外国語」や「外国語活動」の授業が、公立の小学校で始まっています。現場の先生達の不安と負担は計り知れ無いものがあります。

かくいう私も、「英語」の授業をしておりました。アメリカ人のALTと共に。私の英語力はというと、英検準2級……今、鼻で笑いましたね。

そんな訳で、緊急に迫った「外国語教育」に対しての不安を解消するために、委員会は研修会を開きました。勤務校から私が行ってきていいよ、ということになったので、参加させて頂きました。そこでは、上智大学で英語を教えていらっしゃる、言わば英語のスペシャリストの3名の講師の先生からあれこれと教えていただきました。今回のnoteでは、脳みそに残っていることをかいつまんでお伝えしようと思います。

なぜ発音の違いはどうでもいいのか

小学校で子どもたちに教えていくことは「外国語(英語)」というツールを用いた、「コミュニケーション」に他ならないからです。

我々大人が中学校や高校で叩き込まれた、アクセントだとか発音の細かいことの指導に重点を置くのではないんですね。

したがって、まずはその既成概念を一旦クリアにしてから、小学校での「外国語活動」及び「外国語」について考えた方がいいでしょう。

「コミュニケーション」とは何か

少し難しい話をしますと、学習指導要領の中にある「外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方」のコミュニケーションには次の5つのCの意味があると言われています。

「Comunication」(表現し、伝え合うこと)

1「Caluture」(異文化意識)
2「Community」(相手意識)
3「Context」(場面)
4「Content」(内容)
5「Congnition」(思考)

普段の授業で、今日はどの「C」を重点的に教えるかなあと考えることがベストのようです。

さて、ここで問題です。この中に、発音について当てはまりそうな「C」はありますか?

うん! ないよね! ないんです!

私も始めは驚きました。え、あれだけ発音練習させられたじゃん。舌を丸めてとかどうとか……。しかし、最初に言いましたが、教えることはそれではないんですよね。それに、我々大人が今さらそんなことを必死になって身につけて子どもに教えるよりも、もっと効率のいい発音の覚え方はあります。そう、ネイティブの発音を聞くことです。ALTが来ない学校だったらCDでもいいんです。子どもの耳の方が、我々大人よりもはるかにいいです。だから、教員がそこにこだわり続ける必要性はありません。

母語で考えてみましょう。日本に住む多くの人の母語は日本語です。私達は0歳の時から、いきなり日本語を話せたでしょうか。……違いますよね。「マンマ」「ブーブー」(喃語と言います)というような簡単なものから少しずつ単語を覚えて、喋れるようになる。それが自然な言語習得です。

さらに、このような考え方があります。「World Englishes」これは、それぞれの国・地域で英語を学んでいる人がいるということです。世界の人々の8割は勉強して、英語を話せるようになります。言われてみればそうですよね。英語圏なんて、世界地図を広げてみるとこことここぐらいだ~なもんです。

国によっては、時間割の中に英語の教科がめちゃくちゃ入っていたり、ほとんどの授業を英語で行う小学校も存在しています。

特に中国の人たちは、英語学習にものすごく熱意をもって取り組むそうです。なぜだと思いますか。英語が好きだからではありません。「英語」を学ぶことは、金儲けのツールの一つを手に入れることだからです。この辺の熱量はなんだか見習いたいものがありますね。

ということで、使いながら学び、学びながら使う。道具としての「英語」と思っていいんですね。

先生が力を入れることは

私たち教員は、そこまで「発音」に神経質にならなくていいということが分かりました。
それよりも、先生が授業中に行うべき大事なことを3つ言います。

①積極的に英語を使って、子どもたちと対話する。
☆speak clearly slowly and loudly
(声を大きく、はっきり、ゆっくり)
②英語で簡単な指示を出したり、注目を集めたりする。
③子どもの言った発話に反応し、相槌を打つ。

重要視するのはこれだけです。 
特に☆のところは、常に意識するといいです。伝えたいところを強く言うのが英語っぽく喋るコツの一つでもあります。

明日から使える相槌集

では最後に、「③子どもの言った発話に反応し、相槌を打つ」に対して、とにかくこれさえ覚えてれば何とかなるよフレーズをご紹介します。

Oh, I see.*
Good.
Perfect.
Nice try!
Wonderful.
That's nice.
I like it.
Me,too.
Really?*
Oh, is that so.*
Wow.
Do your best.
Oh,no.
That's a pity.(お気の毒に)
I'm sorry to hear that.(残念な気持ちを共有する)

下の二つはちょっぴり上級者向けです。覚えていてサラっと使えると、かっこいいですよね。

「*」がついているものは特に汎用性の高いものです。語尾を上げ調子で言うか、下げ調子で言うかで感じが変わります。例えば「Really?(↑)」だと「本当に!」と興奮気味に聞く様子になります。「Really?(↓)」だと「本当に?」と少し疑ってる風なニュアンスになります。このように一粒で二度美味しい単語です。

これを読んでくれた先生が一人でも多く、子どもとのコミュニケーションを楽しめますように。

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