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神戸のお店に行った記録

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記事一覧

神戸サウナという阿闍梨

神戸サウナという阿闍梨

サウナとは悟りに近づく修行なのか?仕事を終え、ふらりと神戸サウナに足を運ぶ。
神戸サウナはいわば僕のホームである。
神戸サウナはなんとサウナシュランというサウナー界隈では名誉な賞も獲得している格式高い名店なのである。

そんな神戸サウナの、サウナに入ると、熱気と冷気の交互の刺激によって、体も心もじんわりとほぐれていく。そこには、ただのリラックスを超えた不思議な魅力がある。サウナの「ととのい」とは、

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ハーバーランドのフードコートでカレー食って解脱

ハーバーランドのフードコートでカレー食って解脱

カレー、スパイス、そして解脱ハーバーランドに足を運ぶ日は、僕にとって特別な日だ。
表向きの理由は、クライアントとの定例会。しかし、内心のメインイベントはその後に待っている。
そう、フードコートにあるカレー屋で、チーズナンとバターチキンカレーを堪能することだ。

この店のカレーには、何とも言えない魅力がある。スパイスの香りが立ち上るその瞬間、僕は悟る。
これは単なる食事ではなく、一種の「解脱」なのだ

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神戸三宮 珈琲春秋で心の鎧を解き放つ

神戸三宮 珈琲春秋で心の鎧を解き放つ

先日、三宮センター街をぶらぶらと歩いていると、「珈琲春秋」という店の看板が目に飛び込んできた。

なんと、この店は地上二階建て、地下二階建てという巨大な構造を誇っている。

前にこの通りを通った時はこんな店なかったけどな…と思いつつ、一夜城の如く現れたその店に迷わず足を踏み入れた僕は、すぐにこの場所に潜む独特の魅力に引き込まれてしまった。

まず、上下階を結ぶ螺旋階段が良い。階段を上り下りするたび

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神戸 元町商店街 裏路地の純喫茶ポエムにて

神戸 元町商店街 裏路地の純喫茶ポエムにて

元町の喫茶ポエムへ育児と仕事の合間を縫って、今日も僕は元町の喫茶ポエムへと足を運んだ。

喫茶店に入るのは、もはや僕の日課のようなものだ。毎日、必ずどこかしらの喫茶店に入り込んで、一杯のコーヒーを楽しむ。
だが、ポエムだけは特別だ。10年以上も通い続けた、僕の心の避難所とも言える場所である。

ポエムの魅力は、その絶妙さにある。絶妙なメニュー構成、絶妙な距離感、そして絶妙な雰囲気。
喫茶店に求める

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炎天下の阪神御影 巡礼

炎天下の阪神御影 巡礼

昼前に目が覚める。

四十肩の痛みで夜中に何度か目が覚めたので、全然寝た気がしない。
まるで寝るという行為がただの「体を横たえる時間」に変わったような感じだ。
こういう時は「質より量」と自分に言い聞かせ、できるだけ多く寝て、何とか体力を取り戻すしかない。

昼から会社の若手とランチミーティングの予定があったが、ありがたいことに3人中2人が体調不良でキャンセルの連絡が入る。
僕も昨夜の睡眠の質が悪か

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喫茶ポエムとエクリチュールの差異

喫茶ポエムとエクリチュールの差異

金曜、1週間の仕事の区切りに、頭と体を休みに切り替えるようにいつものように元町の喫茶店「ポエム」で、コーヒーを頼んだ。

近頃肌寒くなってきたので、久しぶりにホットコーヒーにしてみる。

ふと座った席の隣にある棚を見てみると、古い漫画が並んでいるのが目に入った。

その中に、以前から気になっていた『七夕の国』が目についた。
しかし、なぜか1巻だけが抜け落ちている。

「これはおかしい」

と直感的

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三宮センタープラザ東館 老舗カレー店サヴォイのカレー

三宮センタープラザ東館 老舗カレー店サヴォイのカレー

今日は、家族が実家に帰っているので、好きなだけ寝ていられる日だ。
好きなだけ寝ると言っても、五十肩の痛みが襲ってくるため、ちょくちょくと目が覚めてしまうのが現実だ。
昨日はサウナでしっかりと血行を良くしたはずなのに、なぜこの肩は痛みを手放してくれないのか。
この納得のいかない痛みが、朝の静寂の中で、じわじわと僕の気分を曇らせてくる。

42歳ともなると、すこぶる体調が良いという日なんてほぼ存在せず

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