これから増える、新コロの二次災害（人災）

「新型コロナ」が、2020年の流行語大賞と決まってから、随分と時間が経ったように思う。「不要不急」「ロックダウン」「感染者数」あたりも、流行語大賞ノミネートだろう。本当は東京五輪関係が、軒並みノミネートされるはずだったのだが。。

安倍総理が日本中に、休校宣言を出して、みんながブースカ言ってた頃からは、うってかわって、東京や大阪といった都市圏で新型コロナの感染者が随分増えてきた今日この頃。
「不要不急の外出は自粛して頂きたい」とのメッセージを、政治家はもちろん、有名人から一般人まで、テレビから各種SNSまで、みんなが発信している。ロックダウンに関する憶測というか、デマ情報も出回るほどだ。

新しい問題「差別」

そんな中、悲しいできことが各地で起き始めている。コロナの最前線で戦う、医療従事者や、その家族への差別だ。

看護師さんが通常とは違う勤務をやっと終えて保育園に子供を迎えに行ったら子供が１人隔離状態にされ、抱きしめたら泣き出したって…。あんまりでしょ、それはあんまりでしょ…。それでいざ自分が感染したらそういう看護師さんたちにお世話になるんだよ。看護師さんたち辞めていってしまうよ…。 pic.twitter.com/NkY8dNwxyk

— 鈴木祐介 (@7_color_world) April 1, 2020

彼らは、確かに、最前線にいるので、新型コロナウイルスに接触する率が、高い。誰の目から見ても、わかりやすく高い。イタリアをはじめ、各国でも同じ問題が起きている。医療従事者が、院内感染でクラスターになることも。

ただ、今後は、医療従事者以外でも起こるだろう。
１月や２月、まだ、欧米諸国が新型コロナウイルスに、「アジアの問題だろ？」と言わんばかりに、舐めきった態度をとっていたころ（そのせいで初動が遅れ、アジアより大変なことになってるわけだが、、、）その国々では、中国の人や、日本人が、「コロナだ！コロナだ！」と、人種差別を受けていた。あれと同じ構造なのだ。

決して医療従事者だけの話じゃない。子供の世界の話ではない。海外だけの話でもない。人間の不安が大きくなったからなのか、命に対する防衛本能のせいか、その掛け合わせなのか、理性を超えて、イジメや差別が各所で発生し始めている。

インフォデミックという言葉が、今回ある程度一般に知られたが、デマ情報、それに付随する風評被害と言うのは、時に、コロナウイルスより恐ろしく、それが故に、人の命を奪うことすらある。自分が、加害者にならないことだけは心がけたい。

原因は３つ

☑︎知識不足
☑︎コミュニケーション不足
☑︎思いやり不足

が、この差別の原因だ。ちょっとの差なのだ。もう少し知識があれば、もう少しコミュニケーションがとれていれば。もう少しだけ、相手の事を考えてあげられていれば。

新型コロナウイルスの、二次災害は、今後必ず発生する。人は、追い込まれた時に、本性を表すと言うが、こんな時だからこそ、思いやりを持って、人と、社会と付き合いたいと思う。