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ふるさと納税関連企業に努めています。個人業としてクラウドファンディングコーディネート、…

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ふるさと納税関連企業に努めています。個人業としてクラウドファンディングコーディネート、チラシ・広告作成、ライターなど展開中。「地域の為に」と頑張ってきましたが、何が地域の為になるのか迷走してきた今日この頃。

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【自治体編】誰が為のふるさと納税

言いたいことはタイトルの通り。 私は仕事でふるさと納税に携わっている。 地域の為と思い、地域に何度も足を運び、事業者とコミュニケーションを重ね、これまでそれなりの実績を上げてきた。 しかし、実態を知れば知るほど、ふるさと納税は一体誰のための仕組みなのか、迷子になってしまったというのが今回の内容になる。 自治体?地域事業者?寄付者? 「お世話になった地域に、これから応援したい地域へも力になれる制度」とすると主に自治体のためであり、その中にいる地域事業者のためのものとい

    • 返礼品なしのふるさと納税は成り立つのか

      税控除受けて、実質タダで地方の特産品がもらえるお得な制度! よく聞くふるさと納税に対する宣伝文句だ。 これだけ聞くと非常にがめつい。初めて耳にする人からすると詐欺か何か?となりかねない内容である。 ただ上記宣伝文句は嘘ではない。ふるさと納税は正当な「税控除受けて、実質タダで地方の特産品がもらえるお得な制度」なのだ。 ただ、おそらく関係者各位、程度の差はあれど、どこか危うさの上になりたっている制度であることは、心のどこかで認識しているのだろう。 定期的に「返礼品に頼らないふ

      • give&giveの精神

        「自分のモットーはgive&give。人の為に動いてると不思議なことにそれ以上のものが返ってくるんですよね」 先日、図らずもお会いできた、とある企業の社長さんの言葉だ。 最近よく聞く「与える精神」である。 正直、私はこの考えには疑問をもっていた。 なぜなら、これまで自分なりに実践してきたつもりだったが、周囲の状況が改善しているように思えなかったからだ。 私の現在の主な仕事はとある自治体のふるさと納税業務を推進することだ。 私はこれに上記の精神で臨んでいたつもりだった。

        • 聖地巡りは地域にとってプラスになるか

          生まれて初めて「聖地巡り」をした。 先日、高知に仕事で行ったのだが、訪問先の近くが細田守作品「竜とそばかすの姫」のモデルだったのだ(面白かったのでオススメです)。 1回見ただけの作品のロケ地巡るとか何かミーハーっぽくて毛嫌いしていたが、「わざわざ四国まで来たんだから」のパワーは中々のものがある。 気が付くと自分は車で20分ほど走っていた。 写真が舞台の一つとなった浅尾沈下橋。 限りなく澄んだ仁淀川も相まってとても美しい風景である。 ただ、風景と同じくらい印象的だったのが

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        【自治体編】誰が為のふるさと納税

          商店街への追懐

          先日、四国へ出かける用事があった。 泊まったのはとある港。 宿泊したビジネスホテルから外を見ると商店街の看板がある。 何となく気になったので翌日、端から端まで歩いてみた。 地域おこしにおいてよく叫ばれるのが「商店街を元気に!」という類のものだ。 正直自分にはその感覚がよくわからなかった。 理由は明快。商店街の類があるところに住んだことが無いからだ。 商店街たるものがどんなものか自身がちゃんと体感したことがない。 という訳で、とりあえず寄ってみることにした。 第一印象とし

          商店街への追懐

          「よそ者」の方が、地域に対し真剣問題

          最近、東京の企業の方とお話することがよくある。 コロナでみんなリモートワーク。 ネットでの打ち合わせが身近になったことにより、地方にいる自分はかえって遠方との距離が近くなった感覚だ。 私は現在、ふるさと納税関連の事業に関わっているので、所謂「地方を元気に!」をミッションとして掲げる方々と関わることが多い。 彼らの意見は的確で鋭い。時には返答に詰まってしまうほどの鋭さ。 その奥にはミッション、つまり「地方を元気に!」への真摯さと温かさがある。 これは正直、私たち地元民の中で

          「よそ者」の方が、地域に対し真剣問題

          第三セクターで干されている話

          今、私は職場で干されている。 会社には出勤しているが本当にやることがない。 個人業などチラホラしているが、主な仕事は自治体から委託を受け、地域事業を行うことだ。 立場としては所謂第三セクターの関係者ということになるだろう。 昨年までで私は担当している地域事業で他地域にも誇れる、それなりの実績を上げてきた。ただ、委託事業は当然委託元が権限を握っている。委託先が単独でできる小手先のテクニックのみでは、ここらが一つ頭打ちだった。 図抜けた実績を残す為には、他よりシビアな取り組

          第三セクターで干されている話

          結婚したら旦那さんホルモンが流れた

          先日、籍を入れた。 つまり結婚した。 ただ、彼女とはもう2年近く一緒に住んでいる。 こんな状況なので結婚式は当分先。 当然、新婚旅行などは見通しが立たない。 子供ができたわけでもない。 とにかく、籍を入れたからといって日々が何か変わるわけではない。 結婚式やら新婚旅行は個人的には無くても良いと思ってたが、いざ無いなら無いで何かこう、締まらないなと思った。 籍を入れる日の流れも我ながら非常にスムーズだった。 相手家族の要望で写真館で写真を撮り、 市役所行って各種手続き

          結婚したら旦那さんホルモンが流れた

          自分のモヤモヤを考えてみる

          この半年モヤモヤしがちだ。 モヤモヤしている時はnoteで小難しいテキストを読んだり、kindleでそれっぽい本を漁ったりする。 さっきまでnoteで小難しいものを探していたのは実際に今この瞬間モヤモヤしている証拠だと思う。 なぜモヤモヤしているのか。 恐らく仕事のことが主だと思うが、どうやらそれだけではないことは感覚的にわかる。 では具体的に何なのか。候補らしきものが脳裏には浮かぶものの、正直よくわからない。 いつもは人が読むことも意識して文章を書いているが、自分の為

          自分のモヤモヤを考えてみる

          字が書けないという嘘のような本当の話

          先日、久方ぶりに書類を書こうとしたら、ちゃんと書けなかった。 漢字を書こうとしてわからなかったとかいうレベルじゃなく、息が上がって、手が震え、まともに綴れなかった。 自分は字を書くのが苦手だが、まさかここまでとは思わなかった。 と同時に「文字を書くこと」が自分の中で、一種のトラウマ化していることにようやく、気付いた。 字が汚かった自分は小さい頃、事あるたびに先生・親から怒られていた。 「字には心が現れる。ちゃんと書け」 自分の字が汚い。 人に見せると心の汚さがばれる。

          字が書けないという嘘のような本当の話

          ポケットには「自分事カード」を

          朝から嫁に怒られた。 嫁が図書館から借りたレシピ本が少し汚れていたようだ。 確かに昨日使ったのは私。ただ、昨日は本の周りで料理はしてないし、それまでその本を雑に積み重ねていたのは嫁だ。 「俺のせいとは限らなくね?」と内心思ったが、朝一でボーっとしてたこともあり、「あーすまん」と気のない返事をしてしまった。 嫁の眉が下がる。 嫁からの信頼度が1下がった。ブッブー。 マイナスの効果音がどこからか聞こえてきたような気がした。 通勤中、頭がクリアになっていくにつれ、この程度の

          ポケットには「自分事カード」を

          ふるさと納税と災害支援

          2021年8月現在 連日土砂降りが続く。 道路は冠水し、一部床上にも浸水し、農地は沈み、まさに災害と呼べるレベルの降雨だ。 去年は大したことなかったが、一昨年、さらにその前年は今年と同様のレベルの降雨があった。 異常気象だと言われるが、これだけ続くとやはり不安だ。 これら災害に瀕する地域を支援する手段としてあるのが、ふるさと納税の災害支援金制度である。 これは言葉の通り、災害を受けた自治体に対し、ふるさと納税を通じて支援金を届けるというもの。 自治体視点からすると寄

          ふるさと納税と災害支援

          月曜日の自治体対応は憂鬱だ

          月曜日は憂鬱だ。 シンプルに仕事が始まるからというからだが、月曜日にある「自治体職員指導」という謎の名目が鬱屈さに拍車をかけている。 自分は自治体職員ではない。外部企業の立場から自治体相手に仕事させてもらっている者だ。そんな自分が自治体職員の指導をするかというと、自治体の人間がなぜか職員を指導してあげないからだ。 先日も彼らの対応が私たちを沸かせた。 少しだけ文字化けしている(一部だけ「?」に化けているが、内容は十分理解できる)クレームメールに対し、担当は「文字化けし

          月曜日の自治体対応は憂鬱だ

          悪いコンサル、邪悪なコンサル

          コンサルタント。 相談(consult)を受けたクライアントの課題を発見し、解決策を提案すること並びにその実行を支援することに対し、対価をいただく存在。 大卒時、就活始めるまであまり馴染みなかったが、この職業が人気であることを知り、強烈な違和感を抱いたことを覚えている。 「え?人にアドバイスするだけで、こんなにお金もらえるの?」 「その事業って責任どうなるの?」 「自分で解決させんと相手の為にならなくない?」 バイトしかしたことないひよっこの感想だったが、今改めて思い

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          鳥頭と人間性

          ペットで文鳥を飼い始めて1年半ほどになる。 奥さんと一緒に住み始めたと同時に飼ったシルバー文鳥だ。 これが最高に愛おしい。 犬・猫と並んでもっとメジャーになるべき存在であると個人的には確信している。 それ単体で生きがいになってしまうくらい強力な存在。 その素晴らしさはまた別の機会に語りたい。 お世話が簡単な文鳥だけど、一つ緊張が走るものがある。 それが「爪切り」。 ほったらかしにすると伸びて危ないので、定期的に切ってあげるわけだ。 手のひらサイズの小鳥をむんずと捕

          鳥頭と人間性

          自治体における事業推進と道徳観

          自治体が行う地域おこしにあたって重要な要素の一つは担当の道徳観ではないかという仮説。 私は現在、ふるさと納税関連事業者として地域に、主に自治体と、その地域の事業者に関わっている。 そこで感じているのはビジョンを持たない自治体・事業者が多いことだ。 地域おこし、地方創生、まちづくり。 自治体にとってはまだ新しい取り組みとなりがちな、これら取組み。 新しいからこそ、目標・目的を設定し、チームワークを発揮せねばならないはずだが、事業を推進した経験が少ないという組織柄だろう

          自治体における事業推進と道徳観