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アスリートのSNS発信とブランド

みなさんお元気ですか。
スプリントコーチ の「秋本真吾」です。
子供たちからトップアスリートまで人の足を速くするという仕事をしています。


コロナの期間中、在宅の時間が増え、SNSを見ていると様々なアスリートがYouTubeなど「自分を発信する」ことを始めていました。僕はそういった競技以外での自己の発信はどんどんやるべきだと思う考えなのでポジティブなのですが、どうしても世の中、競技以外のことはネガティブに捉える考えも多くあるようです。


プロであろうが企業スポーツをやっている選手であろうが、競技以外のことをアスリートがしようとすると一定数否定的な考えはあるでしょう。


アスリートは夢に向かって一直線。結果のために脇目も振らず競技だけを頑張ることがアスリートの理想像だというのが作りあげられているように思います。


僕は知り合いのアスリートなど数多くフォローしていますが、試合に勝つとこぞって選手たちは投稿します。一方で負けると更新が滞ります。


アスリート側の心理としては、試合で負けて発信するという気持ちになれないでしょという気持ちもあると思いますし、仮に負けて試合とは関係のない発信をしようものならファンやサポーターからすると「負けてんのに投稿なんかしてないで、反省しろ」という感覚になるでしょう。


ではなぜ、今回のようなコロナの自粛期間中だったりオフシーズンになるとアスリートの発信が増えるのでしょうか?


試合がないので「結果」を求められなくなります。アスリートもいつもと違うオフな側面を見せることでファンも喜びアスリートもその反応に対して発信しやすくなるのではないでしょうか。


ただ、フォロワーの全員が全員マニュアル通りの感情でいるわけもなく、勝とうが負けようがどんな発信をしようがその選手を応援し続ける温かいファンもいるわけです。というかおそらく否定的な意見が目立つだけで実際は応援しているファンの方が圧倒的に多いと僕は思います。


僕も好きなYouTubeチャンネルやtwitterやinstagramのアカウントがあります。めちゃくちゃ面白い、感動する、かっこいい、と思っても毎回確実にいいねを押しコメントを残すことまではしません。ただ純粋にそれを眺めていいねと心で思って終わりです。


そういったその人に対して、そのアスリートに対して見えないポジティブな声、見えすぎるネガティブな声に振り回されて自分を見失って欲しくはないです。はじめてはみたものの、「シーズン始まったら更新が大変だ」「ネタがないよ」「勝ててないし更新しづらいな」「これ言ったら周りになって思われるんだろう」少なからずこういった課題に直面しているアスリートもいるのではないでしょうか。


でも、そもそもその発信をはじめたのはなんのためでしょうか?



現役中に会社を立ち上げ事業を展開したり、YouTubeのようなSNSを始めて自分のパーソナリティや価値を示していく。より多くの人たちに知ってもらうんだ。そして、ファンやサポーターを増やすんだ、理由はそれぞれですが、新しい何かをはじめるときにはポジティブな感情からスタートします。


僕はもうとっくの昔に引退し今は仕事で関わる選手や一方的に応援しているアスリートの一ファンです。ファンからすると応援したい選手の発信にはとても興味があって更新を楽しみにしています。もちろん、一定数自分のアスリートの理想像を創り上げ形にはめてこようとする意見もあるでしょう。でも、それに負けないでください。結局あなたに興味を持っているということです。自分のために「やってみよう」という最初の志を忘れてほしくはないです。


私はぶれることのないアスリートが好きです。



例え勝っても負けてもそういったアスリートを応援することはやめません。
応援することをやめるとしたら、態度や姿勢に一貫性を感じなくなった時です。


今の職業(アスリート)として最終的に得たい成果のためにその行動は正しいのかどうか。その成果やそれに対しての自分自身のあり方を設定しているか。これがない人は何やっても、その場しのぎの行動になってしまっているように思います。おそらく、この積み重ねが、その人の「ブランド」になっていくんだと思います。

そしてなによりも「本業」にいい影響をもたらしてほしいです。
















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