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シフト操作できるからガソリン車は面白い!自動運転に陶酔した2日間(トヨタnoah90)

夏休みの広大なプール駐車場ときたら圧倒的に家族連れのミニバンがデファクト。
そんな中でもとりわけポピュラーなのがライト・エースの末裔「ノアとボクシー
数年ぶりに最新型90系に試乗して驚いた。


・・・・コレ安いグレードのレンタカーだし、とばかりに馬鹿にしていたら白線を跨いだ刹那に舵取りに介入してきたのだ!
レーン・キープ機能?

そういえばステアリングにずらりと並ぶスイッチのどれかを押してメーター間のインジケータが緑に点灯したのは覚えている。あれが自動ステアリングだったのか?
更にいくつかのボタンをテキトーに押してみるとどうやらクルーズ・コントロールにエンゲージしていたようだった。
ステアリング右スポークの幾つかのボタン中央にはアップダウンを操作出来るスィッチがあって上方向がリジュームを意味するRESと表記がある。
コレは1982年型プレリュードで使い慣れたファンクションだ。

一度セットしたオート・クルーズ状態で速度を上げたい、一度セットした速度に復帰したい時のもの。するとセットした速度が1㌔メートル単位で増えてゆく、と同時にアクセルをふかし増速してゆくのだ。逆に下はダウン方向,コレもかつての我が愛車と同じ。
先程のレーンキープと併せて自動クルージング(ハンドルとアクセル操作をサボれる)が可能になっていたのだ!
嬉しくなってしばらくハンドルをフリー状態にしたらさっそく黄色い文字と共に「手を添えろ」と警告されてしまった。急なコーナリングにも追随出来ないようで、コレもクルマに跨いだ!!とお叱り頂くという不始末。
しかも若干センターライン寄りがお好みの様で対向車が近づくたび神経を使わされる。
操舵介入されても強めに入力すればいいのだし速度は右の親指でこまめに上下させてやれば事足りる。

今コレを実行しているのは佐渡島を一周する周遊道路=県道45号線の本州側なので滅多に対向車に出会わない。追随するクルマも見当たらない。
こんなシチュエーションなら万が一にもエラーが出ても大事には至らないだろう。退屈な一本道では速度のアップダウンも適度な暇つぶしともなる。
ただし、杓子定規に白線内を走ろうとするマナーは自分のドライビングスタイルとはちとかけ離れていたので早々に解除してしまった。ディスエンゲージはセットした時のボタンを再度プッシュ。(キャンセルボタンもあった)インジケータの消失で確実に機能喪失を確認できる。

目の前のコーナー終わりからは上り勾配が始まる。

Dレンジのままアクセルをガバッと開きにいくマナーも(旧モデルのnoah80系同様)好きになれないのでマニュアルシフト・モードにシフト・レバーを倒してマニュアル3速ないし4速を選ぶ。
単純にマニュアル・モードに叩き込むと2速分くらいダウン・シフトするので、すかさずアップ・シフトの操作を追加してやる。
そうすると大体希望するエンジン回転を維持して上り坂を上がれるのだ。こんなシーンはマニュアル・モード様様、多少のシフト・タイムラグはあるにせよ、アップ・シフトの操作もそれなりに時間を要するので相殺だ。

まあコレでトヨタの最新ミニバンを思い通りに操れるようになったわけ。

さて交通量の比較的多くなった相川の市街地までやって来た。クルマのまばらな小木港までに比べて、昔は金の採掘と共に人口50000近くまで膨れ上がった相川の町ではゴーストップの機会も先行車も増えてくる。
信号待ちの間、青信号を見逃しても、おせっかいなアナウンスが後続車よりも先に青信号を知らせてくれるのはちょっと嬉しい。速度制限の標識も読み取って表示してくれるが、ネズミ⭕️り予告はまだ無理そうだ。

さて車速維持の他にもう一つクルーズコントロールには追尾型モードが備わっている。
・・・・というのは説明書をひととおり読み終えてから分かったレーダー・クルージング機能。
先行車との車間距離を保つには今までのどれでもない(ステアリング右スポークの)二列目左のボタンを上方向にプッシュする事でモード・チェンジ出来る。
ここまで四つのボタン6方向のファンクションを学習してきたことになるわけだ。自動化というものは色々と覚えることが増えてしまい、説明書のページ数も俄然増えざるを得ない。

東京都内ではまず使いこなせそうもない機能ばかりだけれど地方道の単調な運転を退屈せずに続けるにはもってこいの機能だった。うっ、ちょっと眠気が・・・・・
こんな時こそ、自動モード総動員で人間様のミスをカバーしてくれる(はず)

とにかくイーブイでもハイブリッドでもない純粋なガソリン駆動車のドライビングプレジャーに久々に再会できたのがなんとも嬉しい。
CVTも初期のものはダルくて好きになれなかったが、トヨタのこのマニュアル・モードはステアリング・スイッチが無いにも関わらず、操作感、レスポンスともまずまずの出来。これくらいの仕上がりだったら、またオートマ車に乗るのも悪く無い選択かな?とも思う(が今更マニュアルの選べる車も僅少)

やっぱり試乗会には足繁く通ってシフト・フィーリングは体感するべきだと思わされた、一泊2日の旅だった。ありがとうノア90系、楽しかったぞ!

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