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ピンポンの果てなき夢

僕は、中学2年生から高校3年生の途中まで役5年間卓球部だった。卓球。皆さんのイメージ通りおかっぱで短パンにちょっと丈の長い靴下と卓球シューズを履いて、反復横跳びしながら球を打ってた。もちろん、部員は、クセのあるやつばかり。

女の子の気配も感じさせないそんな青春時代を過ごした学生時代。部活が終わって、カラオケやゲーセンも行かず、友達の家に集まって5時間ひたすらスマブラをしたあの頃の思い出。もちろん、彼女との二人乗りなんて経験した事ない。自転車の思い出と言ったら前のカゴにカバンを入れてその上に弁当箱を置いて、チャリをゆっくり漕ぎながら弁当を食べてたくらいだ。何してんだティーンエイジャーの僕。

部活の思い出と言ったら2つある。先輩の話と同級生の話。

1.先輩が倒れた!

まず、先輩の話をしよう。僕が、中3年生の頃。あれはすごく暑い夏だった。先輩は、高校2年生だったかな?同年代の先輩は4人ほどいて、その日は先輩Aと先輩Bが、クーラーもないコンクリートで囲まれた部室内で遊戯王のカードゲームをしてた。(高2にもなって遊戯王って...さすが我が校の卓球部員や...)僕たちは、部室にはおらず練習してた。部室からは、

先輩A「〇〇を守備表示に△△の効果発動!」「□□の攻撃力200up!」「☆☆にダイレクトアタック!」
 先輩B「もうやめて!とっくに○○のライフはゼロよ!(杏子風に)」

など白熱したセリフが聞こえかなりデュエル☆が盛り上がっていた。

#デュエルスタンバイッ !#さあ、闇のゲームの始まりだッ☆ #城之内くん ... 

そんな中、部活が始まって、1時間ほど経ったらいきなり「おおおおおおおーっ!」という雄叫びにも似た叫び声が部室から聞こえてきて、僕は「え!?何事?」と思って部室に行ったら、

先輩Aが白目を剥いて、口から泡を拭いてゆっくり後ろに倒れて気絶してた

なんで気絶したかって行ったら、クーラーもないコンクリートの暑い部屋で遊戯王のカードゲームで盛り上がって興奮して、気絶したらしい。

なんで先輩のライフポイントが0になってんねんww

wwwwいや、笑い事やあらへん。え?何で?!あまりにも突然の事だったから一部始終がすごくスローモーションに見えた。僕は一体何を見ているんだ。僕は、テンパってしまい「先輩Aが倒れた!先輩Aが倒れた!」みたいな事を部活メンバーに言ってて「お前何言ってるんや!」って理解されなかったけど、僕はテンパってるからそれは当たり前だよね。ってか、練習中に練習のし過ぎや水分不足で倒れるのはわかるけど、遊戯王のカードゲームで興奮して倒れるなや。ちゃんと練習しろや、だから先輩って感じがしないんや!って不謹慎ながらも思っちゃった中学3年生の夏。

2.ボーイミーツガール

高校生になった僕は、中学時代にテニス部で高校で卓球部に入ったK君とニコイチで仲良かった。彼との思い出について語ろうと思う。彼と僕は、女の子の話やエッチな話ですぐ意気投合。好きな女の子のタイプも似ててよく部活中にも話してた。

彼と僕は決まって、部活中に学校の近くのコンビニに行って週刊誌の袋とじの中身を一生懸命見ようとして1時間くらいコンビニに居座るくらいの仲だった。平日の部活は16時くらいから18時くらいまで。高校生になった僕は、遊戯王先輩達を見ていたか卓球にそこまで熱を入れず、サボってはちょっと練習してまたサボる事を繰り返してた。

#先輩方 、あなた達のせいにしてごめんなさい #コンビニで見る当時の袋とじってロマンあったよな #それこそエキゾチックやw

部活には総体や県の大会があるのはお決まりで、県内遠征や市内での大会に出る日々が続いた。ろくに練習もしないでよく大会に出れたものだが、僕とK君との間では、

大会=勝負に勝つ事ではなく、様々な学校からきている女子卓球部の可愛い子を見つけては彼女らが試合しているテーブルの近くの席に座って、応援しつつ、ひたすら2人でどこが可愛いか褒める(もちろん、2人の中で)

という事をしてた。若気の至りや。そりゃ仕方ない。二人乗りせず、チャリ漕ぎながら弁当食ってた僕や。。

皆さん、ご存じないと思うがスポーツの中で一番女の子が可愛く見えるスポーツって、バレーやテニスとかじゃなく、卓球なのです。卓球のユニフォームを来た女の子は本当に可愛い。しかも、卓球が強いと尚、可愛く見える。ユニフォーム効果と負けん気が相まって、卓球女子は目が見えなくなるほど輝かしく見えた。卓球女子の魔力にハマっちまったぜ☆

そんで、僕たちが高3年生になって最後の大会、総体が学校の近くの県体育館であった。K君と僕の間で話題になってたIちゃんの試合を見つつ、別の高校のSちゃんの試合もチェックや。総体は2日間あって、Iちゃんの試合を見たのは、1日目。2日目の朝、K君とあって「また、Iちゃんの試合一緒に見ような!」ってなってたらK君が「おれ、昨日夢でIちゃんと付き合う夢見たわ、クッソ現実違うんかい」みたいな話をしてきた。おお、K君、恋こがれてるやん。わかる、俺たち童貞だもんな。そんで、僕は、Iちゃんにも恋焦がれたが恋焦がれてるとライバルがK君なので、他校のSちゃんにフォーカスした。Sちゃんの試合を見るだけで、K君は恋焦がれたIちゃんと付き合う夢を見ただけ。僕は、部活を引退した後、将来Sちゃんに偶然会った時に彼女を守れるようになる為、3ヶ月間毎日筋トレを欠かさなかった。

#自分 、どんだけピュアやねんw #筋トレ期間中 、見た夢の中でSちゃんを守れてたわw

結局、チキンな僕たちは彼女らに声をかけられずに、拗らせて青春時代を終えたのだ。

そんな高校生の甘くも酸っぱくもない、青春。ボーイミーツガール。実際は、会ってないんだけどね笑

そんなK君とは、たまに連絡取ってる。僕たちが大学生になって一緒に遊んだ時、女性関係の話になった。彼は、「順調だよ!もう俺らも童貞じゃないね」って照れ臭そうに話してた。

青かったね、あの頃。ある意味、僕たちの中での青春だったね。ありがとう、卓球部。

#部活の思い出

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