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「静かな車両と、コロナ死者5万人」。2022.12.3.

 寒い。
 冬になった。

 午前9時前に家を出て、駅まで歩く。

 今日は近くの高校が通学の日らしく、マフラーを巻いた高校生と多くすれ違った。

 駅に着いたら、ホームには20人くらいの人が待っている。

 電車が来て、ベビーカーの夫婦と思われる二人が乗り込んでから、車両に乗る。

 車内には暖房が効いている。そして、窓も少し開いている
 この方法で、三度目の冬になった。

 座席に、ジャージをはいて、マスクをアゴにさげ、かなり傾き、2人分のスペースをとって深く眠っている大柄な若い男性が座っている。

 平和な姿だった

セキ

 私鉄の終点の駅に着き、当たり前だけど、乗っている人はみんな一斉に降りる。また違う路線に乗り換える。

 改札のそばのアルコールポンプは、今日も自分一人だけが使っている。
 もうすぐ撤去されてしまうかもしれない、という気持ちになる。

 電車が来て、電車に乗る。

 とても静かなまま、進む。

 一人がセキをする。
 少し経ってから、また別の人がセキをする。

 ちょっと怖いと思いながら、つい注目してしまっているのは、自分だけかもしれない、と思う。

小さな画面

 ドアの上の小さい画面では、政府広報が流れる。

 オミクロン対応ワクチン接種を年内に。

 そんな文字が見える。

 
 そのあとに、「人権週間」の啓発の映像が流れる。

 12月4日から12月11日の一週間。

 自分も知らなかったけれど、どれだけの人が知っているのだろう。


 目的の駅に着いて、電車を降りる。

 道のそばのイチョウの木は、もう葉っぱがほぼ残っていない。
 一週間で、本当にまた季節が進んだ。

コロナ死者5万人越え

 今週、コロナ死者の累計が5万人をこえたというニュースを知った。

 それは、災害のレベルだと思うのだけど、あまり大きく取り上げられなかった印象がある。死亡者の大部分が60歳以上だと、仕方がないと見られているのだろうか。

 まだ何年も、人によっては10年以上も、生きられたかもしれないのに亡くなっていることを考えると、それはやっぱりとても理不尽だし、医療逼迫などがなければ、助かった人もいたかもしれないと思うと、もっと無念な気持ちにもなるけれど、それは、もう少数派の思いに過ぎないのだろうか。


 いつもの土曜日よりも、2時間ほど遅く用事が終わると、すっかり夜になった。

 寒い。

 電車は空いている。ドアが開いたら、両隣に人がいないような場所に座れるほど、人が少ない。

 車両は、静かなまま進む。

 マスクをしている人はまだ多いけれど、本当に日常に戻っていると思う。

 だけど、自分にとっては、まだコロナ禍は続いている。





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