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伝統って?

3月4日=しゃみ。だから三味線の日だそう。
ちがーう!ちがーう!1月11日と11月1日が三味線の日だ!と勝手に言ってる山影です。

ところで、ファンキー末吉さんをご存知ですか?
爆風スランプでドラムを叩いていた方で、今やアジア圏を股に掛けるスーパードラマーな方なんですけど、彼の投稿で、「中国ではポップスだろうがなんだろうが、伝統楽器をやたら取り入れる」と書いてあって、そういえばそうだなぁと思っていました。

日本て、今でこそ入れてるのが多かったりしてるけれど、まだまだじゃないですか。
その昔、村岡実さんという尺八奏者がいまして、和楽器フュージョンをいち早くやった方なんです。
僕の師匠が彼のバンドに参加していた時期があって、レコードは所有してるのですけど、うちにはプレイヤーがありません。なのでどんな音楽やってたのか凄く気になるところです。

演奏を頼まれて会場に着いて、リハーサルをしてると、
「いやぁ、背筋がピンっとなりますね」
ということをよく言われます。
僕達は当たり前に聴いていた音なんですけど、やはりまだ馴染みが無いんだなと感じています。
伝統ってなんだろう?本来あるべきものなのに馴染みが無いってのは、なんとも言えない気持ちになる時があります。それを今当たり前のようにしようとしてるのが僕の仕事なんですけどね。

もし、三味線がポピュラーに引き継がれていて、津軽三味線も当たり前の世界だったら、

「俺、昔三味線やったんだよね、津軽なんだけど」

「マジで?俺は義太夫」

「え?同じ太棹じゃん!」

「マジでプロなろうと思ってたんだけど」

「相当じゃん、何系?」

「〇〇の流れの奴」

的な会話があったんじゃないかな?と思ったりします。

今はCM等で和楽器の使用率が上がってはいるのですが、僕の中では何となく飛び道具的な扱いなのかな?と思ったり。ただそれでも嬉しかったり(^^;

明日ももっと身近に感じてもらえるように、楽しく演奏を聴いて貰えたらなと思います。

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