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あなたのTL大丈夫?無意識に判断を狂わせると実感したSNSという仕組み

3.11の時もそうでしたが、危機的な状況になると、いわゆるフェイクニュースがたくさん飛び交うようになります。

実は「フェイクニュース」と言っても、人によってとらえ方が違うので定義をはっきりしたいと思います。

①風刺/パロディ

②間違った関連付け(内容と関係ない見出し、画像)

③ミスリーディング

④正しい内容と間違った内容の混在

⑤なりすまし

⑥操作的(正しい情報や画像をだます目的で操作する)

⑦捏造(100%ウソの内容)

※ クレア・ワールドのフェイクニュースの7類型より

特に厄介なのが③④⑥で、人々が不安や不信、ストレス状況化では半ば無意識的に、あるいは正義感からフェイクニュースを発信してしまいます。(人間は瞬時に危機を察知、行動するためにバイアスを持っていますが、これが危機的状況化では強く出てしまうためと考えられます。)

このフェイクニュースによる誤った判断を防ぐには、正確で多面的な情報の把握と、分析によるファクトチェックが重要です。

「災害、パンデミックのデマを見分ける4つの方法」https://ameblo.jp/3ryuse/entry-12410209357.html

今回のコロナウィルスの騒動を見て感じたのは、ツイッターのタイムラインの危険性性です。

タイムライン(あるいはSNS)は情報をフローとして扱い、早く、広く、浅く、多くの情報を得るためのツールです。

SNSで流れる情報はいちいち詳細を確認しないし、センセーショナルな誤った情報は拡散されても、訂正は拡散されないという特徴があります。また、自分が楽しむために使う娯楽ツールなので、自分と似た意見の情報、自分の興味を引くセンセーショナルな情報がインプットされ続けるようにできています。(そもそも、文字数やユーザをつなげる仕組みが、正しい情報得て判断するような設計にはなっていません。)

その結果、無意識に考えが狭くなり、しかもそれに違和感を感じなくなる(正しいと思い込んでしまう)危険性が非常に高いと考えます。つまり、前述した脳の欠陥(危機的状況でのバイアスの強化)を促進する効果が高いと思います。

そして、それが多くの人の判断を誤らせ、結果的に国自体の判断も誤らせてしまうのではないかと思います。(ちなみに、それを戦略的に利用するのがハイブリッド戦です。)

「フェイクニュースは兵器として実際に使われている!「ハイブリッド戦」を知ろう」https://ameblo.jp/3ryuse/entry-12449038782.html


とはいえSNSは、うまく使えば早く情報を得て、危機的状況に先手を打つこともできます

そこで、Twitterのタイムラインで気をつけるべき事をまとめてみました。

・主観的、感情的、侮蔑的なツイート、またはそれを好むアカウントは避ける

・フェイクニュースを考えずに拡散するアカウントを避ける

・自分とイデオロギーが違っても客観的な分析をするアカウントをフォローする

・自分とイデオロギーが近い物、違う物、中立な物の3つのアカウントフォローのバランスをとる

この工夫をすることで、客観的な情報判断の材料を得ることができるのではと思います。おかげで今私のTLは正しい情報が多い(感情的なものや、分析されていなものが少ない)ので、情報の取捨選択や、自分で詳細なチェックをする労力が少なくて済み、正しい情報を先取りできていると感じます。特に、特定の説とその反証の両方の信頼できる情報が得られるのは事実の判断にとても助かります。

意識していても、同じ情報に何度も触れていると、本当に無意識に判断に影響する(真実だと思い込んでしまう)ので十分に注意して下さい。(リストで分けてもよいですが通常のTLでは無意識に刷り込まれるリスクはあります。)


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