Photo by manatsunosaru 詩「ある盲ろう者の夢」(アレックス・ガルシア) 日本語訳 Ver.0.5 2 みわよしこ 2022年8月30日 18:28 ある盲ろう者の夢アレックス・ガルシア、盲ろう者いつの日か……私は人類の中で“目立たなく”なるいつの日か……人類は失われた我慢強さを取り戻すいつの日か……人類は知恵を救い出し、私のコミュニケーションを理解するいつの日か……人類は再び、太古のように互いに寄り添ういつの日か……人類は偏見から解放され、恐れずに私に私に触れる 私はいつの日か「壁の中の別のレンガ」ではなくなる ピンク・フロイドの「Another brick in the wall」ではなくなるいつの日か……現代の精神分析の創始者の 1 人であるカール・ユングがいう 「同じ水飲み場で水を飲む」ことは必要ではなくなるいつの日か……人類は、盲ろうから 「最も恐るべき状態」というレッテルを取り除くいつの日か……人類は、 「孤独であること」は見捨てられることではないと考えるいつの日か……盲ろうであることが私たちにもたらす「孤独」は、 私たちが私たちを恐れない未来の種となるいつの日か……私は、自分が何者であるのかについての先入観を変え、 「盲ろう者だ、かわいそう」という言い方を忘れさせるいつの日か……人類は私のあり方を見て、 私の本質と私の苦闘をいずれも価値あるものとし、 「盲ろう者だ、すごい」と語るようになるいつの日か……私は人間の心から「恥」を消し去る、 それは管理の道具だからいつの日か……すべての人が神の作品であり、 平等であるが不完全であることを 人類が理解し、価値を認めるいつの日か……私が「いる」のではなく、私は「ある」いつの日か……私は「強く」あることを学び、何者にも打ち倒されなくなるいつの日か……誰にも忘れられない「私」になるいつの日か……私の夢が未来を形づくるいつの日か……人類は人間になる詩「ある盲ろう者の夢」は、盲ろう者のアレックス・ガルシア(www.agapasm.com.br/alexgarcia.asp)によって書かれました。引用・転載について一言、メンション等でご連絡いただけるとありがたいです。Twitter: @miwachan_infoこの詩の日本語訳に関するノートこちらです。 ダウンロード copy #詩 #文学 #孤独 #翻訳 #障害 2 ノンフィクション中心のフリーランスライターです。サポートは、取材・調査費用に充てさせていただきます。 記事をサポート