未来日記(コロナ明けの学校)
「寝坊だ!!」
ベットから飛び起きた。
すぐに必要最低限の用意だけをして、家を出る。
家を出る直前、急いでボックスからマスクを取り出そうとしたが、ふと手が止まる。
「そうか、もうしなくても良いんだっけ。」
長く続いたマスク生活が終わったことにまだ慣れない。
コロナが出始めてから早3年。
感染者が0の日が長く続くようになり、少しずつマスクをしない人が増えてきた。
駅に向かい、電車に乗る。
まだ心配なのだろう。
マスクをしている人もちらほら見かける。
しかし、ほとんどの人はマスクをしていない。
みんながマスクをしていたの頃が嘘のようだ。
学校に着いた。
子供たちに会う前に、机からマスクを取り出し着ける。
まだ心配という声があり、教師はマスク着用。
「子供たちは外してるのに、意味があるのか?」とも疑問は残るが、まあ職業柄仕方ない。
昨日行ったレストランの店員さんも、まだマスクをしていた。
この文化は、まだまだ残るかもしれないなーなんて思っている。
「店員さんがマスクをしていなかったら、、?」
と想像してみると、自分自身も少し抵抗感を感じるようになってしまってるからだ。
息苦しさを感じながらも教室に向かう。
教室に入り、並んだ机を眺める。
コロナの終わりを感じる瞬間がいくつもあるが、教室の机の並びも、その一つである。
コロナ禍では、寂しそうに一つ一つ離れていた机が、今ではペアになり並んでいる。
そんなことを考えていると登校時間になった。
子供達の元気な声と足音が徐々に近づいて来る。
また、今日という一日が始まる。
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