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私達で叶えたい夢

こんにちは、I&Company代表取締役CEO・歯科医師の多和実月です。

私達の夢は、「お口のテーマパーク」を日本全国そして世界に創ること。

さわかみ投信様が主催する #かなえたい夢プロジェクト の募集もありましたので、

これを機に、この夢が持つ2つの社会的意義と可能性を皆さんと共有できればと思います。

この夢にある社会的意義と可能性

1. オーラルヘルスの普及

日本は国民健康保険制度により、医療費の自己負担率が低く抑えられており、OECD諸国の中でも医療へのアクセスが非常に良いことが報告されています。この手厚いケアによって、子どもの虫歯も大幅に減少しました。(厚生労働省のデータによれば、1980年代には12歳の子どもたちの約70%が虫歯を持っていましたが、2020年代にはその割合が20%以下にまで減少しています。)他国の友人と話すたびに、日本ほど社会保障が充実している国は少ないことを実感します。

しかしながら、現代の日本には2つ大きな課題が残っています。
1.社会から取り残されている子ども達が存在すること
2.社会から守られてきた子ども達も自力で対処できない状況に陥っていること

歯のトラブルを抱え、手遅れになるまで放置する人が後を絶たないのは、これら氷山の一角に過ぎません。

歯科健診を例に挙げます。

厚生労働省, 歯科口腔保健の推進に向けた取組等について

ここから分かるように高校を卒業すると、40歳の歯周疾患検診まで健診はありません。しかも歯周疾患検診の受診率はわずか5%で、実際は何らかトラブルが起こって歯医者に行くという人が大多数を占めます。

このギャップを埋めるため国民皆歯科健診が始まろうとしているものの、歯科健診を提供しても行動変容の動機付けに至っていないのならば、健診の効果さえも不確かです。

人生100年時代と言われる長寿化社会では、専門家や公的機関が実施しているものだけでは十分ではありません。そもそもヘルスプロモーションは「人々が自らの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセスである」と定義されており、一方通行ではないはず。問題点は「関心を持つきっかけがなく、知らない人が多すぎること」ではないでしょうか。

広い対象者や漠然としたコンセプト、アウトプットが目的になっている既存の啓発手段。対して、戦略のもと実行し、アウトカム重視で評価するビジネスの手法で解決するのが「お口のテーマパーク」です。

私達は子育てファミリーにターゲットを絞り、徹底したユーザー目線でインタラクティブな仕掛けを考え抜きます。このアイデアを高速でPDCAを回してオペレーション化しています。こうして「お口の人生ゲーム」「お口のこうさく」の2つのプログラムを開発しました。

左からお口の人生ゲーム、お口のこうさく

これらは企業をパートナーとしてBtoBtoCで提供するビジネスモデルにより、事業の持続性を図っています。

さらに接点を持った人々に対して、オンラインでフォローアップ・エンパワーメントする仕組みも現在構築中です。

開発中のオウンドメディア
お口チャンネル

2. 予防医療の推進

オーラルヘルスは人々の健康を支える重要な一部分であると同時に、一部分でしかありません。例えば、歯周病と糖尿病の進行は相互に関連していることが明らかになっていますが、糖尿病の予防手段としては食事管理や運動習慣が優先されます。オーラルヘルスは健康の目的ではなく、健康な暮らしを手に入れるための手段であるという捉え方が正しいと私は考えます。

オーラルケアが日常の中で溶け込み、さらに予防医療として社会的意義を果たすには連携が欠かせません。この連携を育てるプラットフォームになるべく、弊社ではU30の活動家コミュニティ「お口サークル」を運営しています。

お口サークルでの専門は歯科と定義しているので、敢えてここでは歯科を専門とする学生とそうでない学生に二分させてもらうと、

歯科を専門にする学生さんに期待することは、視野と可能性を広げてほしいということです。私は歯科学生として学生団体や企業の業務に携わりましたが、どれも貴重な経験ではあったものの、魂を奮うものではありませんでした。だから学生も、その専門性を活かして主体的に行動できる唯一無二の場を自ら作りました。ここでは既存の柵に囚われず、挑戦と失敗を繰り返し、その経験を自身の血肉にしてほしいと思っています。ここまで読んだ人なら分かる通り、歯科には可能性がありますがそれだけで社会を変えられるものではありません。

歯科を専門にしない学生さんに対して期待することは、より人々に近い視点を活かしてオーラルヘルスの普及に力を貸してほしいということ。その過程を経験してもらい、次に自身の専門性を活かしたヘルスプロモーションを考案してもらいたいとも思っています。「お口のテーマパーク」はあくまで先行事例であり、様々なテーマパークが増えることで社会の健康課題が解決するのではないかと考えているからです。

日本人の2人に1人が中度以上の歯周病と言われており、この課題に対して歯周病の重症化予防が保険診療に適用されています。いち早くハード面の仕組みを整えた歯科領域から、私達はソフト面の仕組みを搭載していきます。

夢を現実にするために

I&Companyは仲間と共に「誰もが健やかに、自分らしく過ごせる社会」を創ります。

白を背景に多様性の富んだ差し色

親子3世代が一緒に食事をして「美味しいね」と笑い合える食卓が、どの家庭にも届く社会でありたい。

まずは、その土台となるお口からの健康を届けるため、今の事業に取り組んでいます。

「私が叶えたい夢」を「私達で叶えたい夢」にできることが法人として活動する一番大きなメリットであり、この夢をさらに大きな夢に、そして現実にしていくことが経営者のミッションです。

引き続き精進します!!

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