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他人の幸せと自分のプライド。

皆さんは他人の幸せを素直に喜ぶことができるだろうか?
私には出来なかった。

身近な人の幸せほど喜べなかった。何かで入賞したとか、フォロワー100人突破とか。

何故、そんなへそ曲がりで嫌なヤツだったのかを考えてみる。

簡単に言うと私の持つへなちょこなプライドが他人の幸せを素直に受け止めて祝ってあげるという誰しもが持っている自然な思考回路を寸断していたのである。

自分が一番、自分には何か特別なものがある。

と、小さい頃から思って生きてきた。"自分にはまだ開花していない何かすごいものが秘められているはずだ"と思い込んでいたのだ。

そんな自分が成功していないのにあんな奴が...。

なんて偏屈な気持ちで他人の幸せを受け止めていた。

今考えれば、本当にろくでもない人間だ。典型的な自己中心型で、世界の中心は自分だと思い込んでいる何とも"イタい奴"だったのだ。

自分のそんな性格に薄々気付いてはいたが、長年を共にしてきた偏屈な性格は意識しようとも離れることはできなかったのである。まるで薬物のように。

自分に足りなかったものは最も簡潔に言うと「謙虚さ」だった。「謙虚さ」だけは失わないようにと意識していたはずだったのに、いつしか失くしてしまっていたのだ。

でも、今は少し変われた気がする。様々なコトに対して気負いしすぎず、自分に素直に、周りを気遣って、何より楽しく生きることが人間にとっての幸せにつながるはずなのである。

人の幸せを喜べるようになったのと同時に、自分もささやかな幸せを手に入れたのであった。