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ミカヅキカゲリ第二詩集『立脚点』について


はじめまして! 或いは、こんにちは。赤い電動車椅子の詩人ミカヅキカゲリです。


ミカヅキカゲリ第一詩集『水鏡』から1年、


41歳の誕生日、2019年11月1日、


自社レーベルちいさな出版社*† 三日月少女革命 †から



ミカヅキカゲリ第二詩集『立脚点』を出版した!



ミカヅキカゲリ第二詩集『立脚点』


収録作品はたとえばこんなの。


[まき子が好き]
最近気がついたのだけれど、
わたしにもまだ恋が残っていたらしい。
まき子が好き。
まき子はわたしがひとり暮らしをはじめてわりとすぐから居る介助者。
8歳年上。
すごく小さくて、でもパワフル。
何よりノリがわたしと近い。
最近ふたりで気に入っている遊びが、
『やさぐれまき子の介護日誌』。
たとえば昨日はこう。
「力のない利用者が『腕相撲をしよう』と云う。捻り潰してやったぜ!」
とても愉しい。
ところがまき子、あと2年以内には引退すると云う。
正直、動揺せずにはいられない。
愛しいまき子との有限の刻(とき)。
大切にしたい。

ミカヅキカゲリ第二詩集『立脚点』より


[立脚点]

わたしは昔からいろいろなことをやりたがる性質(たち)で
旧いところでは舞台女優としての活動や歌の活動
並行して文筆活動

結局のところ
〈表現〉なんだろうなと

でも
どっちつかずで
中途半端で
自己嫌悪に陥ることもしばしばだった

ところで
運命はわたしから
四肢の自由と声を奪った
傍目には不幸に見える運命は
わたしをシンプルにし〈自由〉にした

目指すものは必然的に文章だけになり
わたしは運命に感謝さえした
決めきれなかった道を選んでくれたから

そうして
二度目の運命に襲われた
拒食症と統合失調症でほんとうに死にかけた

運命が今度くれたものは
〈覚悟〉だった
文筆家としての覚悟

生還して文筆業とちいさな出版社を軌道に乗せることに邁進した
その甲斐あって詩集と作品集の計四冊の本を出版することができた

いろいろなスタイルのものを執筆した

小説
戯曲
短歌

そんな中で改めて
わたしは詩のひとなんだろうなと思った

詩に軸を置きたい

ずいぶん遠回りしたけれど
大切なわたしの立脚点

ミカヅキカゲリ第二詩集『立脚点』より


お求めはミカヅキカゲリまで。
お気軽にお申しつけくださいm(__)m

よろしくおねがいいたしますm(__)m



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