普通の野菜でも、私にとっては息子との思い出の野菜なんです。
昼間はまだまだ暑くなりますが、朝晩はめっきり寒くなってきました。
この季節になると、レンコンが美味しいんです。
レンコンはホクホクタイプよりシャキシャキタイプが好きなバキューム戦士です。
レンコンが食卓やスーパーに並ぶと息子との出来事を思い出します。
息子が保育園に通ってたときなので、もう10年ほど前の話になります。
我が家は、小さいながらもチョットした野菜を作れる畑を作りました。
家庭菜園を始めようと思い庭の一部を畑にしたのです。
そして、畑が出来上がり、いざ野菜を作ろうと息子に、
『野菜作るけど何ば食べたかね?』
『レンコン!!』
そう返ってきたのです。
予想外の返答でした。
レンコン!?
レンコンの知識はないですが、水田といいますか、水が張ってるとこで栽培されてたような記憶しかありません。
私として、
『ジャガイモ!!』
『ニンジン!!』
などの返答を期待していただけに、
『レンコン!!』
と返答の後には、
『他のやつは何がよかね〜!?』
としか言えませんでした。
息子も私と同じでレンコンが好きなのを忘れていました。
少し調べてみたらレンコンも家庭菜園はできるようなのですが、初心者にはハードルが高そうなので諦めることにしました。
1つの野菜を見ても子どもとの思い出が蘇ってきます。
もう10年ほど経つのにです。
おそらく、あと10年、20年しても記憶は鮮明に蘇ってくることでしょう。
レンコン=息子との思い出の食材
勝手にそんな紐付けをしているのでした。
おそらくどなたでも、見ると思い出す食べ物や、場所、音楽などがあるでしょう。
同じ場所でも、告白されて嬉しい思い出の人もいれば、別れを告げられて悲しい思い出の人もいるものです。
紐付けされる思い出は十人十色なのです。
おそらくですが、私の母はカントリーマァムとサンマの蒲焼の缶詰を見ると私を思い出しているはずです。
大学生のときから実家から荷物が届くと決まってカントリーマァムと、サンマの蒲焼の缶詰が入っていました。
たしかに小さいとき、よく食べていたことを憶えてます。
おそらく母には、つい最近のことのように思えるのでしょう。
未だに実家に帰省すると、カントリーマァムがあります。
食卓にはサンマの蒲焼の缶詰も並びます。
たまに帰ったときなので、おかずは十分にあるのにです。
わざわざ缶詰で食べなくてもと思いながらも母の優しさをいただいています。
母も高齢になり、いつかは亡くなる日がやってきます。
サンマの蒲焼の缶詰を見ると母との思い出が蘇ってくるようになるのでしょう。
お願いだから、カントリーマァムとサンマの蒲焼の缶詰!!
生産中止にならないでください!!
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