空の日 8/2
振り返ると
今日は5:40に出発
また真っ暗の中を歩きだします。
ほんとーに真っ暗で獣道みたいな所を歩かねばならないので結構怖いです。
しかもかなり早めに出発すると周りに誰もいないので自分が歩いている道があってるのか少し不安になります。
この日は空を見上げれば満天の星空を見ることが出来ました。
暗闇には暗闇の良さがありますね。
少しずつ少しずつ明るくなっていきます。
ふと後ろを見てみます。
こんな景色が広がっていました。
思わず声が出るほど綺麗でした。
これ加工とか一切してないんですよ。
それでこの綺麗さって結構すごくないですか?
朝焼けを見るようになって気づいたんですが、明るくなるのはやはり東側からなんですね。僕が向かって歩いている西側は、後ろで朝焼けになっていてもしばらく暗いままなんです。
東側からだんだんひかりが伝わっていって暗闇を飲み込んでいくんです。
なので僕からしたら光が後ろから迫ってきてるみたいな感覚あります。
しばらくは野原を歩いていたんですが、途中から川にあたり、それに沿うようにして歩きました。
どうやら運河みたいですね。この水門の上を渡って向こう側に行きます。
もはや夕焼けみたいですね。
だんだんと光が広がっていきます。
太陽が顔を出し始めましたね。
これでようやく朝ってかんじです。
まだまだ肌寒いのでジャケットは脱げません。
同じもの食べがち
街に着いたので、朝ごはんにしましょう。
あっという間に着いた感じしますが、10kmは歩いてます。約2時間半かかってますね。
なので今、8:00くらいです。
ま〜た同じようなもん食ってますね。
まぁでも美味しいから良いんです。それなりにお腹もいっぱいになるので。
外に出て食べてたらラファ達が追い抜いていきました。おーいって感じで手を振りあいます。
というか知り合いがめちゃ通ります。みんな同じとこ泊まるんで当たり前ですが。
食べ終わったらまた進みましょう。
緑のトンネルをぬけて
なんか巡礼のシンボルマークがめっちゃ使われてる。というかMononに似てますね。あの距離が書いてあるやつ。
車がよく通る大きい道の横を進みます。
今日の道は今までと比べれば圧倒的に平坦なので歩きやすいです。
なんかトトロの通り道みたいになってますね。
緑のトンネルです。
今日も空がきれいです。綺麗なグラデーションになってますね。
この前の2人は老夫婦って感じなんですが、歩くのめちゃめちゃ速いです。軽装だからってのもあるんですが、それにしても速かったですね。
しばらく歩いていたら街が見えてきました。
あの町には寄るんでしょうか。
巡礼路は街が見えていても、そこに寄らない場合もあるので、遠くから見ただけでは次の街かは判断しにくいです。
何やら綺麗な教会にたどり着きました。
これもロマネスク様式だと思います。
何やら空いてないみたいですね。
いやぁ今日はだいぶいいペースで進んできてますね。
ちょうどここら辺で休んでいるラファ達に追いつきます。
彼らは休憩が終わったところらしいのでここでまたお別れ。僕はすこし休憩してからまたスタートしましょう。
なんかいますね。
椅子に座って写真撮れるみたいです。
インスタスポットでしょうか。
空の日
何やら看板が。
ここら辺から少しずつ登って行きます。
次の町は高台の中心にあるため、最後の最後で登らなくてはならないのです。
どうですこの景色。
僕が空の日とタイトルをつけるのも分かるでしょう。
なんだか夏の空って感じがしませんか。
深い青と突き抜ける感じが。
なんかもう海みたいですよね。
これが今日のイチオシですね。なんだか上手く取れました。
僕基本足を止めたくないので歩きながらとってるんですが、これはかなりベストタイミングでシャッターを切れましたね。
うーん。いいですね。
街が
街が見えてきましたよー。
前の方にうっすらラファたちが見えますね。
ずーっと遠くの方に見えてました。
彼らは彼らで歩くの結構早いんで、無理して追いつくより自分のペースで歩いた方が得策といえますね。
ここを曲がって街の中に入っていきます。
アルベルゲをめざしましょう。
今日は25km程でしたし、平坦な道だったので早く歩けましたね。11:30くらいにアルベルゲに着きました。
まだ開いていないのでいつものメンバーが扉の前で待ってました。
僕が着くとみんながお疲れぇ〜みたいな感じで拍手してくれました。
なんともうれしいかんじです。
宿についてチェックインします。
チェックインしてくれる人が中国系の人で、僕の漢字を見て「あなたの名前の意味分かるよ!」
みたいな感じで話しかけてくれました。
ホッコリ。
チェックイン待ちしてる人達にシスター達がクッキーとかお茶を振舞ってくれます。ウマイ。
アルベルゲ案内
この日は何を思い立ったのか、アルベルゲの中の写真が沢山残されてましたので、どんな感じのところに泊まるのか説明していきたいと思います。
まずここで靴を脱ぎます。杖も置いておきましょう。
基本的にベッドルームには外靴で入れません。
サンダルや違う靴にここで履き替えます。
靴棚がないところもあります。そんな時はベッドの下に自分の靴を置きます。
日本人には当たり前ですが、外はいてきた靴のままベッドに寝転ぶのは禁止されてます。
みんなか使うものですからね、綺麗に保ちます。
ベッドルームはこんな感じですね。
番号が貼ってあってそこが自分のベッドです。誰かが寝てますね。
洗濯はこんな感じのところでします。
洗濯板みたいになってるんですね。
洗剤は基本置いてないので自分のモノを使います。
こんな感じに干します。
日向は早い者勝ちです。日陰に干すとなかなかかわかないんですよねぇ。特に靴下は超厚手のものを履いてるのでなかなか乾きません。
キッチン。
ついてるところとついてない所があります。コップとかお皿は自由に使ってOK。食材も前の巡礼者が置いていった物とかは使ってもOKです。
お庭です。各々好きなように使います。
とまぁこんな感じです。あとはシャワールームがありますが、さすがにそこは写真撮ってないです。
出会い
さて、ベッドルームでいつものように用意していたら、お隣さんが来ました。
どうやらフランス人のようです。ダンディーなおじさん。日本から来たんだよ〜って言うと、空手やってた!みたいな感じでちょっと盛り上がります。
ミッション:買い物
ラファたちにまたお昼を一緒に食べようと誘われていたので喜んでご一緒します。
どうやら今日は自炊するようです。
メニューはカルボナーラとサラダにしました。
僕は買い物チームに加わって一緒に買い物に向かいます。
ハンガリー、スロヴァキア、スペイン、日本。ほぼみんな国が違くて、言語も違います。
みんな一生懸命買うものを伝え合います。
不思議なことにみんなスイスイ目的のものを買えるんですね。問題なく買い物が終わって宿に帰ります。
次は調理ですが僕もできることを手伝います。
カルボナーラ作りはみんなに任せるとして、サラダを作ります。
あとはみんなで食べるように机のセッティング、お皿やコップを出していきます。
そして完成。
今日はいつものメンバーに加えて、イタリア出身のフランチェスカが加わります。
超美人さんでしたね。
みんなで沢山食べて後片付け。
そのあとは各々好きなようにすごします。
アンドレアと話す
僕は日課の足冷やしタイムです。
こんな風に椅子を準備して足を冷やします。
アイシングは重要ですね。これやってる時とやってない時じゃ足の痛さが全然違います。
そしてこの時が初めてアンドレアと結構喋った時なんですよね。前までは喋ってたけどそんなにって感じです。
僕の隣にアンドレアが座ってて日記書いてたと思います。
んでなんかお互いまた自己紹介し直すんですよ。
僕が「Jiei」だよって言って、彼メモってたと思うんですけど、めっちゃ名前呼び間違えてた気がします。笑
確か最初はジルって覚えられてたんですよね〜笑。
今思えば懐かしいです。そしてここら辺から彼と一緒にいる時間が増えた気がしますね。
お互い同い年だってわかったし。
お友達
台湾ボーイのSamが写ってますね。いい笑顔です。昼ごはん一緒に食べない?って誘ってくれたんですが、お腹いっぱいだったのでここは遠慮しときます。
いやぁ、いい人達ですね。
またちょっと時間が空いて彼らの前を通りかかると、ちょっと食べてみ!みたいな感じで食べさせてもらいます。ありがたいですな。
韓国の女の子とそこで知り合いました。日本語勉強してたみたいで、ちょっと話せてびっくりしました。
ロビーに行くとミニライブやってました。
動画載せときます。
教会とミサ
教会へ行きましょう。
サンタ・マリア教会なのでマリア様のモチーフが多いような気がします。
今日もミサに参加します。
ちょっと出遅れました。以前から会っていたチェコ出身のヴォイチェと一緒に後ろの方で参加します。
またラファが前で司祭としてやっていますね。
今日は街の規模も大きく、巡礼者も多いので今までで最多の参加者となってました。
結構びっしり埋まってます。街の人も結構いますね。
今日泊まってるアルベルゲはこの教会のシスター達が運営しているので、ミサが終わったあと巡礼者は前に呼ばれ、それぞれ祝福を(額に十字のアレ)受けました。その後、それぞれ王冠をイメージしたカードを貰いました。
その後にはみんなでマリア様に向かって歌を歌います。当然僕はな〜〜ンもわかんないので聴くだけです。
しかし国も、言葉も文化も違う様々な国から来ている人々が1つのモノ(あえてモノという言葉を使います。)に向かって祈りを捧げる姿を見て、少し感動して涙が出そうでした。
人々の願う力のようなものを感じます。
覚えてるだけでも、
カナダ、アメリカ 、オーストラリア、チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、ポーランド、イギリス、イタリア、スペイン、ルーマニア、ドイツ、フランスそして日本、これだけの国の人々がいたのだ。
国籍や言語を超えてコミュニティを形成できるのが宗教なのだなぁと思った。
いやむしろ、その人が持つ区別の垣根を越えてひとつに繋がる力こそが宗教なのだ、とその時感じました。
僕これ結構間違ってないと思います。
夕食会
その後は参加者全員で一緒に夕ご飯を食べます。これも全部シスターさん達が用意してくれたものです。
お金は取られませんでした。
でもみんなで協力して後片付けしようね!みたいな感じでしたね。
この豆のペーストみたいなものは、豆の何かでした。
僕の隣に座ったおじさんがすごいよく喋る人だった記憶あります。
食べ終わったあとは、またみんなで歌います。
この合唱もなかなか感動的でしたね。
この後、日本人の若い男性似合います。彼は英語とスペイン語が話せて、みんなとスムーズに会話してました。
彼の姿を見て、やはり言語はコミュニケーションの上で大切なものであることを再確認しました。
彼のことをとても羨ましく思ったのを覚えています。
食事が終わった時点で21時くらいで、そのあとは特にすることもないので寝ました。
一日を終えて
今日は1番歩くこと自体を楽しめていた日ではないでしょうか。
まぁ歩いてると結構暑くて辛かったりするんです。もちろん足も痛いんですが、そんなに辛かったという思い出はありません。
まぁ道も良かったですしね。
明日はまた素晴らしい朝焼けを見ることができます。僕がワインの美味しさを知る日でもありますね。
ここまで読んで頂いてありがとうございました
いつも感想くださる方ありがとうございます。
その言葉が割とモチベーションに繋がっています。(まぁ勝手にやってるだけですが。)
次回もよろしくお願いします。
次回予告的写真
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