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大都市ブルゴスへ 7/30 前編

追記

僕が昨日の記事でマイルストーンって言っていたやつ、ちゃんとした名前はMojon(モホン)って言うらしいです。
いやぁありがたいですね。たまに僕のブログ見てくれた巡礼者仲間が連絡くれて、細かいところ教えてくれるんですよ。
いつまでも連絡できる仲でいてくれるのは嬉しいですね。

大都市ブルゴスへ

さて今日は大都市ブルゴスへ向かって歩きます。

出発してすぐは天気が良くなかったですね。雨がポツポツ降る中を進みます。

また痛みと戦いながら歩きます。しかし昨日宿でアイシングすることが出来たので、まぁマシになっています。

ここまでちょくちょく出会ってきた韓国人のきのこヘアーの太った青年と出会います。彼は陽気でコミュケーションも上手いので誰とでも仲良くなってました。
これからもちょくちょく出会います。

韓国人の方と出会うことは結構多いです。なんかテレビ番組でこの巡礼が取り上げられたそうで、ちょっと流行ってるみたいです。あと元々韓国ってキリスト教割と浸透してますしね。

Atapuerca

何やら大きな看板が見えてきました。

どうやら約80万年前のヨーロッパ最古の人類であるアタプエルカ原人が発見された場所のようです。巡礼路から3kmほど離れたところに発掘現場があり、世界遺産に登録されているようです。

細かい線が刻まれた巨石を見つけました。原人がやったのかしら?と思ったらこれはまた別のモノらしいですね。

これは1054年にあったカスティージャ・イ・レオン王国のフェルナンド1世とナバーラ王国のガリシア3世とが戦ったことを示すものらしいです。

1時間ほど歩いたらAtapuercaの町が見えてきました。まぁそれほど大きい訳ではなく村って言う方が近いかもしれませんね。

休憩の必要も無いのでささっと通り抜けます。

また登り坂かよ

なんか羊が沢山いますね。羊牧場を横目に見ながら丘を昇っていきます。これまた100mくらい登らなきゃ行けないんですよ。なかなか辛いですね。

恐らく巡礼路を散歩コースか搬入コースにしてるのか分かりませんが、とんでもない量の糞が足元に転がっています。激臭ってことは無いんですが、まぁ動物っぽい匂いがします。

1回ここで携帯落としちゃって危うくウンコにダイブさせてしまうところでした。間一髪です。

多分軍の土地でしょうか。これを横目に見ながらどんどん登っていきます。

丘の上から

後ろを見ると少しずつ雲が切れて光が出てました。

朝日がもう少しで出てきそうです。
風もあったので、涼しい道の中を歩くことができます。なんならちょっと寒いけど。

僕はこの場所に実際にいたので、写真を見るだけで感動できるんですが、皆さんはどうでしょう。
自分の足で苦労して登った先にあるこの景色は、なかなか筆舌しがたいもんです。
山登りしたことある人ならわかると思います。

おそらくこの景色を撮っていた所を、友達が撮ってくれたものです。

これ撮ってくれたのは今まで何回もでてきた台湾の2人組AnとSamです。別々のところに泊まっていましたが、丘の上でたまたま出会いました。
なんかもうここまで仲良くなると会えたら嬉しいんですよね。「おお!また会えたね!」みたいな感じで。

ゴツゴツ道を抜ければ

なかなか険しい道を登らされます。これもうどこを歩くのが正解なの?って感じですよね。
この丘越え結構こういう道多くて、足首痛めてる僕としてはなかなか辛かったです。

頂上にたどり着きました。せっかくなのでAnとSamに写真撮影を頼みます。
いやぁ曇ってて残念ですね。でも思い出深い写真のひとつです。

せっかく仲良くなったので3人で写真撮ります。

Samが自撮り棒持ってたので、それで撮ります。いやぁいい友達が出来ました。今でも連絡を取るくらいです。
台湾に行く時は彼らに連絡入れようかと思います。

やはり巡礼路には出会いが沢山ころがっていますね。

巡礼者の距離感

ここから平原を一望することが出来ますね。
遠くの方にオレンジと白の部分があるのが分かりますでしょうか。
あれが今日の目的地ブルゴスです。
あと15km以上はあるのに見えるとはさすが大都市ですね。

というかこれが巡礼者の距離感ですね。
実際こんくらいの距離感でいつも歩いてるってことです。車だと一瞬ですけど人間の足だととてつもない距離に感じますよね。
改めてこれをやり遂げた自分を褒めてあげたいですね。

ひまわり畑が綺麗ですね。
景色は綺麗ですが、下り坂なので膝にダメージが入り続けます。

ちょいと迷う

しばらく歩くと町に出ました。
しかしこの町恐らくほとんど誰も寄らない町(通らなくてもよい)で気づいたら周りから巡礼者が消えてました。

実際この町の出口がちょっとわかんなくて、20分くらい迷います。

まぁ迷ったら来た道を引き返すに限ります。

再会

というわけで少しタイムロスしましたが、また歩きだします。

一般道のような道を歩いていきます。コンクリートは舗装されてて歩きやすいですね。ずっと歩いてると膝に悪そうですが。

どこ歩いててもほんと景色いいんですよねえ。

お腹が空いてきたので朝ごはんか昼ご飯かも分からないものを食べます。

道中見つけたバルに入って、腹ごしらえと休憩です。

毎度おなじみトニックとサンドイッチ。
今日はスペイン風オムレツ: トルティージャを挟んだサンドイッチです。
トルティージャはじゃがいもの入った卵焼きです。

お店の中に入ると何やら見慣れた顔を発見。
サント・ドミンゴで一緒にお昼ご飯を食べたJorge達です。

これは嬉しい再開ですね。久しぶり(3日ぶり)の再会を喜び合います。どこに泊まってたんだい?なんて話しながらご飯を食べます。

僕と一緒に写真を撮った子供たちは少しお疲れのようで元気ちょっとなさげでしたね。

それもそのはず、大人ですらキツイんですから子供たちがキツくないはずがありません。

Jorgeと話していて、脚が痛くて辛いんだってことを打ち明けると、どうやらJorgeも足首に怪我を負ってしまっていたようです。
Jorgeはそのバルで仲良くなった人から薬をもらってました。なんとその薬を僕にも分けてくれたのです。

分けてくれたどころか、「この薬は僕よりも君の方が必要だ。どうぞ持っていきなさい」とその貰った薬を僕にくれました。

いや凄くないですかこの人。たしかに仲が良くなってるとはいえ、こんなふうに自然に人助けできる人は中々いませんよね。

この姿勢に凄い感動というか、どうにかして僕もこんな人間になりたいと強く憧れましたね。

薬を塗るとだいぶ具合が良くなって怪我する前のスピードに近づきました。本当に感謝です。

ここから先、ブルゴスへ向かう道は二手に別れます。ひとつはアスファルトの道がずっと続く無味乾燥な道。もうひとつは川沿いを歩く遊歩道に出る道です。

Jorgeの息子のTeoが「川の道がオススメだよ!」って言ってくれたので川の道から行くことに決めます。

川の道をめざして

ブルゴスは大きい街なので空港がありますが、街自体からは少し離れています。
その空港の横を巡礼者がすり抜けていきます。
ここら辺は特に面白いことは無かったですね。

恐らく赤のマーキングが分かれ道の部分です。

空港に沿ってカクカク曲がりながら歩いたのをおぼえています。

緑が増えてきました。どうやら川のルートに正しく入ったみたいですね。
見えにくいですが目の前に川が通っています。
ここで水浴びしている巡礼者もいましたね。

うーん、気持ちいい場所ですね。自然公園って感じの雰囲気があります。
これはTeoのオススメにしたがって正解でした。

大事な出会いが

この川ルートここまで来てしまえば単純なんですが、ちょっと複雑な部分が何個がありました。木々が生い茂っててめっちゃくちゃ看板が見にくいところとか、分かれ道なのに看板がない所とかあった気がします。
よく見ると柱に黄色い矢印があるので、それ。見つけられれば分かるのですが。

僕は運良くその矢印を見つけてたので道がわかったんですが、後ろでどっちに行くか迷ってる巡礼者を見つけました。

僕は今まで沢山の人に助けられ、さっきもJorgeに助けられたばっかりなので、その恩を返すためにもその巡礼者達に「おーい!コッチダゾー」
みたいな感じで道案内しました。

実はこの助けた巡礼者達こそが、これからずっと旅を共にすることになるラファ達御一行だったんですね。本当に偶然の出会いです。以前から見かけていたので知ってはいたんですが、ここで初めて自己紹介しました。

彼らは宗教学校って言うんですかね、サレジオ云々言ってた気がしますが。
とにかく宗教学校のメンバーで来ているようで、それを束ねている見守り役みたいなのが
ラファだったんですね。

これから僕は彼らと行動を共にすることになります。あそこで声をかけていなかったらそうなっていなかったと思うと本当に不思議です。
出会いが出会いを呼ぶって感じしますね。

ブルゴス突入

ブルゴスに入りました。
一気に景色が都会っぽくなりしたね。
目指す場所はアルベルゲです。流石の大都市、歩いても歩いてもなかなかアルベルゲにたどりつけません。

そうしていたら1人の巡礼者の女性に声をかけられました。どうやら公営のアルベルゲの場所を知ってるか聞きたかったようです。僕もそこへ向かうので一緒に歩くことにしました。

彼女はルーマニア出身で恐らくカトリックじゃないと思います。ミサ中の動作が色々違ったので後々聞いてみたんですが、バプテストだって語ってました。

簡単に言えばプロテスタントの宗派ですね。
なかなか面白い意見を聞くことが出来ました。

後から分かったんですが、彼女はログローニョパーティの時にもいたみたいで、僕のことを知っていました。しかも何故か奥田さんとそのパーティーで踊ったって言っててめっちゃ面白かったです。
やっぱりみんな顔見知りみたいになるんですね。

アルベルゲ到着

何とかアルベルゲにたどり着きました。
ブルゴスはたくさんの巡礼者が泊まるので、アルベルゲがとっても大きいです。5階建てでエレベーターも着いています。

このアルベルゲかなり良かったですね。枕元で充電できるし、一人一人のスペースが確保されるような作りにベッドがなっていてかなり快適です。 シャワーも何個も用意されており順番待ちとかする必要なさそうです。が、ちょっとお湯が出にくいというか、ぬるいお湯しか出なかったのが残念ですね。

シャワーを出てすぐに洗濯です。
洗濯を干そうとしたらTeoに出会いました。(Jorgeの子供)どうやらみんなこのアルベルゲに泊まるみたいですね。
今日はどうだった?なんて話します。

もはや釈迦

Teoと話した後、Jorgeから連絡が来ました。
薬局に行くから、一緒に行かないかとの事でした。
どうやら薬を買うのを手伝ってくれるみたいです。

もちろん一緒に行きます。
実際にめちゃめちゃ手伝ってくれました。足のどこが痛いだとかどんな風に痛いだとか全部店員さんに伝えてくれます。そして飲み薬と塗り薬を買ったんですが、どんな時に飲めばいいのかを全てスペイン語から英語に翻訳してくれました。

いやぁ〜本当に凄いですね。この人マザーテレサの生まれ変わりなんじゃなかろうか。
これを読んでいるみんなにこのありがたさが是非とも伝わって欲しい。

海外で一人でいる時にこの行為がどれだけ安心して助かるかってことですよ。

本当にJorge達には感謝です。

宿に戻り、寝袋やら着替えやら準備を済ませます。

ブルゴス散策へ

ブルゴス探索に出掛けましょう。
と続けていきたいんですが、あまりに見所があって長くなるので、1度ここで記事を切ります。


半日を終えて

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
いつも感想を伝えてくれる方々本当に感謝しています。

今日はたくさんの友達に再開し、助けられた日ですね。(いつもですが)

次回はブルゴス探索を細かく書いていきたいと思います。
次回もよろしくお願いします。

頑張ればすぐ投稿します。
無理だったら明日に。




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