"瞬間的に忘れる"現象

"あれ、今何をしようとしていたんだっけ?"というアレです。
最近頻度が高いので、なぜそれが起こるのかを探ってみました。恐らく学術的に解明されているのでしょうが、まだ見たことはありません。あったら教えてください。

記憶というのは大別すると三種類あって長期記憶、短期記憶、感覚記憶とがあります。"瞬間的に忘れる"というのは、この短期記憶に入ったものが何だったかを忘れてしまう状態だと思います。
長期記憶に入ったものを思い出せない現象として代表的なのがTOT現象というもので、"え〜と、ほら、なんだっけ、あれだよ"というような、思い出したいものが喉まで出かかった状態のことです。Tips of Tonghの略ですね。

で、肝心の短期記憶の方は特に知らないのですが、会社でパソコンを使っている時によく起こることがわかりました。パソコンを使っていると、次々に色んな刺激が入ってきます。例えば、メールの通知、デスクトップに置きっ放しのファイル、サーバーからファイルを探す時に見える余計なファイルなどが目に入ることです。動線上に刺激物が多く、その刺激に引っ張られ、"あ、これやらなくちゃ。" とか、 "このファイルなんだろう?"などと色々と思い出すわけです。短期記憶の貯蔵量は制限があり、多くのことを一度に覚えておくことができません。つまり、たくさんの刺激が入ってくることによって、もともとやろうとしていたことが短期記憶から押し出されてしまうのです。

この様に、次に現れる刺激によって乗っ取られることが推測できました。これは仕事をする上で不都合な現象であり、仕事の効率を下げてしまいます。
余計な刺激を下げるためには、刺激を減らすために整理整頓が有効そうですが、メールの量、ファイルサーバーの中、業務量など、自分だけで片付けても本質的な改善に至らなさそうです。どうやら"瞬間的に忘れる"現象は情報過多な時代の影響なのかもしれません。

#インタラクションデザイン #UI

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