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ナット材による違い

noteはじめました。
まずはナット材による音や特性の違いについて。
ギター、ベース、アコギ共通です。

・牛骨
白い漂白した物と黄色い無漂白でオイルが入った物があり、白は少しもろいのでどうしても白がいい時以外は無漂白がおすすめ。
音は硬めでハリがある。
柔軟性がなく硬いので引っ掛かりが生まれやすくチューニング時にパキンッといってチューニングが狂う(ベースでは無し)。特に3対3のペグ配置は必ずおこります。

・タスク(tusq)
人工素材。アコギに多く使用。よく整形された物が売ってますが基本的にそのまま使えません。うちで交換する際は棒材から作ります。
音はレンジの広い綺麗な音。
牛骨より弦の引っかかりはなく使いやすい。現代的な綺麗な雰囲気で締まりのある音ではないのでロックな感じとは遠くなる印象。白灰色と黒があり。

・デルリン 、ジュラコン
少しだけ違いますが特性はほぼ同じ。樹脂の様な材で柔らかい。
音はマイルド馴染みが良いというか特徴のなく柔らか。
とにかく滑りが良いのでチューニングの狂いは1番少ないです。一時期あったローラーナットなんかよりこちらがおすすめ。特に3対3のペグに付けたりアームを使用する人は効果がかなり高いです。白と黒あり。

・カーボン
今はほぼ使いません。
音はシャリシャリ感がある高音。
ジュラコンほどなめらかではなく、タスクほど綺麗な音ではない。黒。

・ブラス
真鍮。金属で硬い重い。
音は金属っぽいけど意外と特徴は少なめ。
作業が大変なので料金が通常の2倍になる割に音や使用感のメリットは無し。金色のナットをどうしても付けたい時のみ使用。

最近使用する材は牛骨、タスク、デルリン 、ジュラコンで99.8パーセント、たまにブラスです。
エレキ系のギターは牛骨4、タスク2.5、デルリンジュラコン3.5。
ベースは牛骨7、タスク2.5、デルジュラ0.5。
アコギは牛骨2.5、タスク7、デルジュラ0.5。
15年ほど前は9割牛骨だったので他の材がかなり浸透した印象。

これからも時代により割合は変わると思います。
参考にどうぞ。

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