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GIVE & TAKE

人間の種類

人には種類がある。ギバー、テイカー、マッチャーだ。ギバーとは、与える人。何かやるときにいつも引き受けてくれたり、誰かが困っていたら助けるような人のことだ。テイカーとは、搾取する人。何かをするときにいつも人に頼み、自分ではなく人を頼りにして生きていく人のことである。そして、マッチャーとは、その両方を持っている人である。誰かが困っていたら助け、見返りを相手に求めてしまう。もし相手が悪いことをしてきたら、悪いことを仕返す、このようにバランス型なのだ。そのような人たちの割合は、ギバーが25%、テイカーが19%、マッチャーが56%を占めている。マッチャーが1番多く、皆バランスをとってギブとテイクをうまく使っているのだ。ではその中でも、成功する順位というものはどうなっているのか。

4位はギバーだ。ギバーは、与えてばっかりで得るものがなく、搾取されてしまうのだ。3位はテイカーだ。これは一見成功しそうだが、後にぼろが出てくる。最初は人のことをうまく使って成功しているように見せることができるが、そのうちそれがだんだんとばれていく。さらに相手がマッチャーだった場合、悪いことをしたら必ず悪いことが帰ってくる。2位はマッチャーだ。マッチャーは堅実で、やられたらやり返す精神だ。そのため、損もするが必ず得もする。先ほど出した中では、3種類だったのに、まだ1位が出ていない。これはどういうことかというと、1位は再びギバーなのだ。4位のギバーと1位のギバーの差は、自分に得のあることに対して与えられているかどうかと言うことだ。成功するギバーになることによって、尊敬される。

成功するギバーとは

成功するギバーには3つの特徴がある。

一つ目は、達成型であること。相手が助けられた実感があるかどうかと言うことだ。相手が与えられた実感なく、自分自身が行っていたらそれは損でしかない。自分にもメリットがある相手のみ限定していてはだめだ。成功するギバーになるためには、何も持っていない人に対しても奉仕の気持ちを持ち、与えることが大切なのだ。

二つ目は、計画的であることだ。毎日誰かに対して何かを与えるよりも、1週間に数時間程度誰かに与えた方が良い。年100時間ルールといって、誰かへの奉仕の時間というのは1年に100時間が良いと言われている。100時間以上してしまうと、相手のありがたみもなくなってしまうし、自分自身に費やす時間もなくなってしまう。だからこそ、1週間に2時間、1ヶ月で半日程度にすることが1番なのだ。

三つ目は、自主的であること。誰かに強制されてやるのと、自分からやるのでは気持ちの面で大きく違う。自分から進んでやりたいことにし、そして自分のためにならないことは断ると言うことをしていかなければならない。

成功ギバーとは、エンジェル投資家のようなものである。エンジェル投資家とは、お金を持っていない人にお金をかけたり、若いまだ実力のない人の企業立ち上げの際に投資をしたりと、まだ力を持っていない人たちに対して与えられる人のことである。そして失敗ギバーとは、断れない人である。何かを頼まれたときに断ることができず、全て許可してしまう。これによって損することはたくさんある。

では成功ギバーになるためにはどうしたら良いか。

成功ギバーになるためには

成功ギバーになるためには、成功ギバーを周りに集めることが大事ではないのだ。テイカーを排除することが大事なのだ。なぜかというと、成功ギバーにがいくらいようと、テイカーが一人でもいる環境というのは、よくならないのだ。どこかで歯車が狂い、悪い方向へ行ってしまうのだ。だからこそ、そのような多大な影響力を持つテイカーを排除することをしていかなければならない。

テイカーを見分ける方法

簡単に見分けることができるテイカーもいるが、非常に人当たりの良いテイカーもいる。その中で見分ける方法として、レック判別というものがある。これはその人のアピール行動で見分けていくというものだ。

まず、写真の使い方。私たちが普段使っているSNS等使われているトップ画像、これ一つをとってもそうだ。この写真が、実際の本人とはかけ離れていてよく撮れた写真を使っている人はテイカーに多いそうだ。

次に、SNSの投稿で1番多く使われている言葉だ。これが、「私」か「私たち」かで分けられる。「私」と使う人の中に、テイカーが多い。

そして最後に、「あなたが影響を与えた人物は?」と聞かれたときに、自分よりも権力があったり、有名である人を挙げる人はテイカーである可能性が高い。テイカーというのは、先を見越して近々助けてもらいたいと思っている人に親切にするのだ。成功ギバーが何も持っていない人に奉仕をするのに対し、テイカーは今後助けてもらえるだろうという人に対して、先に恩を作っておくのだ。これをすることによって、のちに助けてもらおうというのだ。

今私たちはどれに自分が当てはまると考えただろうか。自信を持って自分が成功ギバーだと答えられる人はいないのではないだろうか。筆者は、今からでも人は変わることができるという。例え自分が今、戦略的な人当たりの良いテイカーだとしても成功ギバーになる可能性は持っているのだ。

というのも、人は皆全てのタイプの素質を持っているのだ。だからこそ、どうにでもなることができる。ではその中でも、成功ギバーになるためにはどうしたらいいのか。これは、今行っている行動一つ一つを変えていくことから始めるのが大事なのだ。心がついて行かないとしても、行動を変えていけば信念や動機というものは後からついてくるのだ。まずは誰かのために何かをしてあげるという行動をとっていくことが大切だ。

考察

私は正直、失敗ギバーだと自分で思った。ただ私は失敗ギバーだとしても、自分で後悔したことはないし、誰かに何かを頼まれたらやってあげたいと思うし、困っていたら心から助けてあげたいと思う。ただ断ることができないため、自分を犠牲にしてきたのかもしれない。犠牲になっている自覚がなかったとしても、実際に損していると思った。私はこのままでは、だめだと気づくことができたので、しっかり自分の意思を持っていきたい。私は、人に対して何かをしてあげたいと多くの確立で思うからこそ、自分に損になることを判断して、断ると言うことをちゃんとしていきたい。これは好き、これは嫌いとしっかり言える人間になると決めた。

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