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外岩のオブザベーションは手順が大切

外岩の難しさ

「人工壁のオブザベーションは出来るんだけど、外のクライミングに行くと途端に分からなくなってしまうんです」という方に時々出会います。

「人工壁ではホールドを目で追えば良かったのが、自然の岩となると、どれが持ててどれが持てないのかが分からない」と言った意見や、

「手は簡単に分かるんだけど、足をどこに置けばいいのか分からない」

「どうせ見ても分からないからとりあえず登ってしまう」という意見まで様々です。

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外岩のオブザベーションにおける難しさとは、やはり人工壁に散りばめられたホールドのような、何らかの目印がほとんどない事が大きいといえます。チョークがたくさん付いていればそれを追えば良いですが、そうもいかない場合も多いでしょう。
それ以外の理由としては、岩場のスケールが大きく、全体を見るとこができない。などでしょうか。いずれにしても、外岩でのオブザベーションが人工壁に比べて難しいというのが一般的だと思います。


5つの段階で考える


そこで、今回は、外岩でロープを使ったクライミングのオブザベーション、に的を絞って、どうすれば上手くいくのか、5つの段階に分けて説明します。

ここで挙げる、5つの段階にオブザベーションを分ける方法は私が勝手に考えたものなので、やはり私が勝手に命名しています。5段階思考法オブザベーション、長いので略してゴブザベーションです。ゴブの響きに五分刈りを連想してしまいますが、気にしないことにしましょう。

さて、この思考法は、グレードにかかわらず使えますので、最近クライミングにハマってるよ、というビギナーの方や、スポーツクライミングバリバリやってますという方まで幅広く活用できます。また、マルチピッチクライミングのオブザベーションにも使えるので、ランナウトが怖い、という方や、ルートファインディング苦手、という人にもヒントになると思います。


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