マガジンのカバー画像

クライミング上達マガジン

41
クライミングの上達方法や練習方法について発信していきます。
運営しているクリエイター

#スポーツクライミング

初心者の皆さんに向けて

クライミングを始めて「上手くなるにはどうすれば?」という質問をよくもらいます。私もクライミングを始めてすぐの頃は同じように思っていました。しかし、上手くなろう、と思いながら何年もクライミングをしていると「上手くなるためにはどうすれば?」という思考は、精神的な負担が大きいことが分かってきました。 自分の中になぜそのようなことが起きたのか、理由は簡単で「上手くなる」という目標にはゴールが無いのです。上手くなるとは具体的にどのような状態を指すのか?具体性はありません。漠然と上手い

デシマルグレードには130年の歴史あり!!

1890年普段、私達がクライミングで使っているデシマルグレードはアメリカで使われているモデル、ということはよく知られています。 「5、8」「5、9」「5、10」という数字の上昇に合わせて難易度が上がって行きます。 前半の数字は登山のレベル(クラス)を表します。 後半の数字で難易度を表しています。 1890年、アメリカンアルパインクラブで提唱されたデシマルグレードはさらに細分化されていて、大きく3つのシステムで構成されていました。 1、クラスレイテイングシステム 普段私た

運動神経とはなんなのかという話

すばり結論から言うと、以下の3つの要素を器用に使い分けられる事です。 タイミング=時間的な調整 スペーシング=身体の各部位の空間的位置関係の調整 グレーディング=発揮される力の強弱の調節 引用元“discutiamo insieme!” シンプルとてもわかりやすい概念で、説明もしやすい、便利な考え方です。クライミングでなかなかムーブが成功しない場合、自分自身にとってどの要素が欠けているのかを瞬時に判断することは難しいです。 ですが、この3つの要素に分けて考えると、案外

鍛える筋肉は2つ!!5分で出来る自宅トレーニング

クライミングのトレーニングクライミングには様々なトレーニングがあります。最も効率的なトレーニングは登ることそのものですが、今はさまざまな原因でクライミングジムやクライミングエリアに出かけられない人もいるでしょう。 また、普段住んでいるエリアのクライミングジムが営業をやめてしまったと言う話も最近よく耳にします。 そこで今回は、クライミングで最も重要な身体の部位のトレーニングを行うとともに、実際にクライミングをしてなくても、ある程度のパフォーマンスを維持できるトレーニングを紹

有料
300

講師プロフィール

こんにちは、クライミング講師の浅井和英です。私のプロフィールを紹介します。 肩書き佐久平ロッククライミングセンター代表、アンコールクライマーズネット代表理事、クライミング講師、山のcafeランプ経営責任者、お山出版編集長、道楽登攀代表、 多分2004年ぐらいにクライミングを始めました。(山と渓谷社ROCK &SNOW049参照)自分のことですがほとんど記憶がないので、プロフィールを確認する時には、雑誌の取材記事などを参照にしています。ありがとうロクスノ。感謝。 クライミ

外岩のオブザベーションは手順が大切

外岩の難しさ「人工壁のオブザベーションは出来るんだけど、外のクライミングに行くと途端に分からなくなってしまうんです」という方に時々出会います。 「人工壁ではホールドを目で追えば良かったのが、自然の岩となると、どれが持ててどれが持てないのかが分からない」と言った意見や、 「手は簡単に分かるんだけど、足をどこに置けばいいのか分からない」 「どうせ見ても分からないからとりあえず登ってしまう」という意見まで様々です。 外岩のオブザベーションにおける難しさとは、やはり人工壁に散

有料
300

もっと足に乗って!とは言われるし、足が大切なのも分かる、でも、、、

足に乗るというのは 足を使って体の安定を保つ状態を指します。 私自身もまだクライミングを始めたばかりの頃にはよく「ぜんぜん足に乗ってないぞ!」などと言われました。そのたびに「こんなツルツルのスタンスに乗れるわけないだろう」という思いがあって、初心者ながらそれはほとんど確信に近い反論でした。 それは10年を超えた今になっても変わりません。やはり初心者~中級者に対し、足に乗るというアドバイスはロジックとして不正確だったのだと今は思っています。 そもそも、クライマー的ではな

有料
300