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クライミング上達マガジン

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クライミングの上達方法や練習方法について発信していきます。
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2021年1月の記事一覧

「足が滑ってしまう」理由はこれ!

はじめに自然の岩場で「足が滑ってしまう」という悩みを抱えている人も多いと思います。人工壁で足を使って登っていたつもりだったのに、自然の岩を登ったらサッパリだった。という経験者の方も居ると思います。 今回はそういった方々に向けた処方箋的な記事を書いてみました。 テーマを、1クライミングシューズ、2足の使い方、3手の使い方、4体勢、の4つのフェーズから滑ってしまう原因を考えてみました。足が滑ってしまう理由は一つではありません。様々な要因が重なって「足が滑る」という一つの現象と

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クライミングシューズは痛みを我慢して履くもの!は都市伝説なのか?

痛いクライミイングシューズいきなり結論になってしまいますが、私は痛みを我慢しなければ履けないクライミングシューズは使いません。 ある程度の圧迫感は必要ですが、痛いほど強く圧迫するようなものは履きません。特に小指側が強く圧迫されるものは自分の足に合っていないことが多いので、そういったタイプのクライミングシューズは選ばないようにしています。 私は日本人特有の幅広の足なので、見た感じが細い作りのクライミングシューズはフィットしません。 講習会などで、新しいクライミングシューズ

登山グレードを知ろう

山岳事故 山岳事故の約56%は転落と滑落と言われています。 筋肉や神経系に関する体力が足りていないことが大きな理由ですが、そもそも行きたい山と行ける山がマッチしていない登山者も多く、そういった意識と肉体の乖離が事故を誘発しています。 事故を起こしているのは、60代以上の事故が最多で、登山経験10年以上というベテランの方々もいます。 若い頃の記憶が残ったまま、体力と技術が低下していて、それに気づかないまま危険な領域に足を踏み入れてしまうというケースが「途中で引き返す」とい

デシマルグレードには130年の歴史あり!!

1890年普段、私達がクライミングで使っているデシマルグレードはアメリカで使われているモデル、ということはよく知られています。 「5、8」「5、9」「5、10」という数字の上昇に合わせて難易度が上がって行きます。 前半の数字は登山のレベル(クラス)を表します。 後半の数字で難易度を表しています。 1890年、アメリカンアルパインクラブで提唱されたデシマルグレードはさらに細分化されていて、大きく3つのシステムで構成されていました。 1、クラスレイテイングシステム 普段私た

登山者のための鎖場通過5つの心得

装備バックパックはなるべく軽くした方が良いですが、北アルプスなど長い行程の場合そうもいきません。 重い荷物の場合は、バックパックの重心の位置に注意しましょう。重心の位置は、水や食料など、質量のある荷物の位置である程度決まってきます。 重心が上にありすぎるとザックの揺れでバランスを崩してしまいます。逆に重心が下すぎてもバランスが悪いので、極端な上下の重心は避けましょう。 中心よりやや下、自分自身の重心とバックパックの重心を揃えるようにすると、バランスも取りやすく快適です。

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