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2020年夏版アビーロードみたい。

“一人称”という切り口の虚構が、記憶、死、性と愛の意識が非現実と現実の狭間で揺れ、呼応し発熱する。
通り過ぎる日常の景色と実感がリンクし不確かさを整え、私という「単眼」が退く。
後半の謝肉祭→品川猿→一人称単数のフローがヤバい。ライブなら飛ぶセトリ。
其々の物語が堂々と感性を迸らせて、この人の書く「僕」の音に鈴が鳴る。人生の甘いクリームを舐め水辺で震えた、いつか家にもI 🖤NY 猿は来るかな。

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