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衝動

80年代後半、狂乱とスキャンダル全盛期の時代。彼は時代そのもの。この時代の熱は滅びに向かう退廃色を帯び、その振り幅はエグイ。寂聴サンやホリエモン辺りの波乱を想像してたが、また別次元。何れにせよ、ビジネスで大成する人はマトモでは難しいのかもしれない。

彼の狂気と正気が混濁する応酬話法で、当時、間違いでスタジオに来た女の子でも服を脱ぐ子が少なくなかったそうだ。暴走と崩壊の人、村西の生き方は全肯定は出来ないのだが興味深く、アンチAVだけど黒木香と監督の絡みの作品はこっそり見したさを持った。

ネトフリで世界的ヒットになった同ドラマは、80年代の熱狂を高㌍でギラギラな歌舞伎町という街で表現する。

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肌色多めの画で電車では観れないがエロがメインではなく各人間を丁寧に描きエッジの効いた群像劇。シーズン2まで一気見。地獄の認識のレベチを知れ、己の性を解放し文字通り裸で奔走する姿からは衝動的でほあるが勇気がもらえる。飲んで褒められない滋養強壮剤のさま。失敗しても無駄に反省しない強さはチョット倣いたい。ドラマをエモく装うエイミーワインハウス、プライマルスクリーム、ケミカル、クラウデッドハウス、日がな一日脳内Playing。鑑賞後から、活字が滑る…えロス…?!

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暴走と熱狂の挙句の果て、運も周囲の人間関係もお金も全て失い、あそこまでの地獄を見ても、人間としての1番最悪の手段だけは取らなかった。

その地獄の沙汰で流れた素晴らしき世界は絶品過ぎた。https://youtu.be/9542BuRJq6k 

昨夜のレッスンでは、超ナチュラルに生徒に「ナイスですねぇ」って言葉がけしてた自分が怖かったw その内「お待たせ致しました、いえ、お待たせし過ぎて…」も口走りそw


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