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読書記録

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#読書記録

【読書メモ】「じゃない写真:現代アート化する写真表現」渡部さとる著

やー面白かった。現代写真の分かりづらさ・鑑賞の難しさをきっかけに、どのような問題意識で作…

S. Miyata
2年前

【読書メモ】「忌中」車谷長吉

西村賢太以前に私小説といえばこの人だったのではという印象がある作家。 しっとりとして遣る…

S. Miyata
2年前

【読書メモ】繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史 (ハヤカワ・ノンフィクション…

楽観的な合理主義に基づいて、人間が他の動物と異なりなぜここまで繁栄を手にしたのか、今後繁…

S. Miyata
3年前

【読書メモ】裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA) 宮澤 伊織…

引っ込み思案で厭世的な女子大生・紙越空魚(そらお)と、現実離れした美人の仁科鳥子(とりこ…

S. Miyata
3年前
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【読書メモ】アメリカン・ブッダ (ハヤカワ文庫JA)柴田 勝家 (著)

気鋭の民俗学 x SF作家の短編集。一昨年、同作者の「ヒト夜の永い夢」が個人的にヒット作だっ…

S. Miyata
3年前
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【読書メモ】競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫) トマス・ピンチョン著

ピンチョンといえばアメリカ最大の覆面作家。寡作でも知られるが、その中でもカリフォルニアを…

S. Miyata
3年前
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都下の田舎で感じる「東京人」の意識(大石始「奥東京人に会いに行く」)

2020 年の東京オリンピックを控えたこの時期に、東京の周縁を取材した著者が触れた人・モノとその土地の伝承を記した一冊だ。思うところがあったので、内容を紹介しつつ書きたいと思う。 タイトルにもある奥東京とは東京都の境界周辺であり、他県との境界線付近の土地を指す。著者の目的は、「これまで馴染みがなかった土地の事実かホラ話かわからない『地域の話』を採集する」こと。そして、その土地ならではの風土を嗅ぎ取ることだという。 奥東京を巡るきっかけそもそもなぜ著者は東京の「奥」に興味を

【2019年私的ベスト3小説】文学的ネトゲ中毒者の挫折と復活(藤田祥平「手を伸ばせ、…

2019 年に読んだ本の中で 3 本の指に入るほど面白かった小説の紹介と、内容の勝手な解釈を綴り…

S. Miyata
4年前
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