さやかん@38cafe

大分県中津市のフードクリエイター。 「食べることは生きること。」黄色と服と音楽と写真と…

さやかん@38cafe

大分県中津市のフードクリエイター。 「食べることは生きること。」黄色と服と音楽と写真と水族館と深夜ラジオ。「言わなくてもいいことを言いたい」

最近の記事

未タイトル。

気づけば8月も半ばを迎える。 毎年どんどん遅くなっていく梅雨明けをやっと迎えたと思えば、すっかり夏日が続き、夏バテ待ったなしな毎日です。 例年の夏と違うことといえば、この夏空の下をマスクをつけて出歩かないといけなくなってしまったこと、10年ぶりのお盆休みをわたしが満喫していることくらいで、 あ、そういえばビールが飲めるようになりました。 もうすっかり書くのをやめていたnote。 やっと色々と自分の中で整理がついたので、また文章を書きたいと思えるようになりました。 光の

    • 日々の「献立」は、まるで「ラブレター」のようなものだ。

      「いってらっしゃい。」 朝ご飯も食べ終わり、一息。 一緒に暮らす友人を仕事へ見送ったあと、 今日の晩ご飯の献立は。 次の日の朝ご飯のこと、 お弁当のおかずは何があったっけなぁ。 そんなことを思いながら、ストーブの上に渡した物干し竿に、洗濯物を順番にかけていく朝の時間がとても好きだったりする。 年明けからシェアハウスで暮らし始めて、ほぼ毎食の夕ご飯を作らせてもらえるのようになってから、わたしの1日の満足度が格段に上がった。 それは間違いなく、自分の作りたいものを作

      • いちばんいけないのはおなかがすいていることと、独りでいることだから

        年末の特番で大好きだったドラマが再放送されていて嬉しくなったので、わたしのお気に入りのシーンの話を少ししよう。 ドラマ「アンナチュラル」 石原さとみ演じる美澄ミコト率いる、UDIラボの個性豊かなメンバーが、毎回直面する様々な不自然死(アン・ナチュラル・デス)をリズミカルに解き明かしていく法医学ミステリーだ。 舞台は最終話。 数話を通して物語をかき乱していた全ての連続殺人の黒幕が明らかになり、怒り、絶望、悔しさ、悲しさ、やるせなさ。そんな感情でいっぱいなはずの主人公のミ

        • 美しく、健やかに。〜2020年の抱負を添えて〜

          つい一昨日の話だ。大学を出てから約4年間お世話になった職場を退職した。 去年は自分のお店に割く時間が忙しく、それなりの立場なのにも関わらずほぼ自由出勤という、何ともワガママでVIPな扱いをしてもらっていたのだが、新年を迎えるタイミングでついに「退職しようと思っています!」と伝えてしまった。年末で約2年半続けていたお店も閉じてしまったので、ついでに何もかも一度スッキリさせてしまいたかったのだ。 「そうだろうと思っていましたよ。」 いつも通り笑いながら、上司は続ける。 「

        未タイトル。

          わたしの2019。【後編】

          新年あけましておめでとうございます。 大掃除と並行してのんびりnote書いてたらいつの間にか年が明けちゃいましたね。 昨年の供養のために続きを書きまーす! さぁいってみよう! 7月。7月12日はわたしのお誕生日。 27歳になりました。 学生の頃思い描いていた27歳は、多分もう子供がいてお母さんになっていて、普通に暮らしてる絵を想像していたんだろうな。 実際の今のわたしは、全力で好きなことをして好きな人たちと時間(いま)を必死に生きている。 年齢が死ぬほどどうでもい

          わたしの2019。【後編】

          わたしの2019。【前編】

          歳を取るに連れて、一年が過ぎていくスピードがどんどん早くなってゆく。 「大人になってからの1年間がとても早く感じるのは、『刺激』が少ないからなんだよ。子供の頃は初めて体験することばかりだから、世界は常に新鮮さで溢れてる。けれども色々と経験を重ねて大人になっていくうちに自然と乗りこなし方を覚えちゃって、刺激を受ける出来事が少なくなってしまって、その結果、時間が過ぎるのが早く感じるんだよ。」 何年か前にどこかで聞いた言葉。確かにそうだなぁと当時は思ったし、今年も例の如く流れ

          わたしの2019。【前編】

          名前から生まれるアイデンティティの脆さよ

          あれ、わたしの名前って何だっけ? 「さやかん」というニックネームが自分の中で定着してからもう8年が過ぎる。こんなに月日も経てば、ニックネームも十分アイデンティティと成り得るので、わたしの中の名前の要素を満たす条件としては十分すぎるくらいだ。 そうなると、自分の本当の名前を忘れてしまう瞬間がふと訪れる。冗談に聞こえるかもしれないが、わたしは至って真面目である。 わたしの本当の名前は「沙也加」 発音しにくいのと文字りにくいのもあってか、高校を卒業するまでは特にあだ名やニッ

          名前から生まれるアイデンティティの脆さよ

          家は、暮らしの宝石箱。

          最寄りの信号まで自転車で45分、コンビニは車で20分。目の前の川には毎年蛍が飛び交い、家に帰れば近所のおばあちゃんが育てた野菜のお裾分けが、鍵のかかっていない玄関に置いてあるし、(名前など書いていないが野菜の種類で誰が置いていったか大体分かる。)街灯もほとんどない。 寝る時のBGMはカエルの大合唱に時々加わる謎の鳥の声。深夜の帰り道は「イノシシと目があったらどうしよう。」とドキドキしながら帰るし、頭の上をフクロウが飛んでいったりもする。もちろん携帯の電波も劣悪。当時中学二年

          家は、暮らしの宝石箱。