家は、暮らしの宝石箱。
最寄りの信号まで自転車で45分、コンビニは車で20分。目の前の川には毎年蛍が飛び交い、家に帰れば近所のおばあちゃんが育てた野菜のお裾分けが、鍵のかかっていない玄関に置いてあるし、(名前など書いていないが野菜の種類で誰が置いていったか大体分かる。)街灯もほとんどない。
寝る時のBGMはカエルの大合唱に時々加わる謎の鳥の声。深夜の帰り道は「イノシシと目があったらどうしよう。」とドキドキしながら帰るし、頭の上をフクロウが飛んでいったりもする。もちろん携帯の電波も劣悪。当時中学二年