🔰初心者必見🔰エアライフル猟の始め方

2024年11月12日 13:40

わたくし38TUNESの記事と言えば、どれも沼に半歩踏み込んだ記事が多く、こうした初歩的な記事は結構抜けておりました。
これからはもう少し優しく、初歩的なことも書いていこうと思います（笑）

さて今回はすでに装薬銃での狩猟をされている方というよりも、狩猟そのものをエアライフル（空気銃）から始めたい、といった初心者に向けたガイドです。

エアライフル猟ってどんな狩猟？？

エアライフル=空気銃は空気の圧力で小さな鉛弾（ペレット）を飛ばし、獲物や標的に当てる銃です。
これは静的射撃と言い、基本的には動かない対象に向かって正確に当てることを得意としており、主に鳥を獲るための銃です。
現在のPCPエアライフルであれば、50m先の的に5発撃って、一円玉以下の穴が開くだけ、というのは普通です。
※この辺の詳しい話は、この記事の文末リンクをご参照ください。

ちなみに散弾銃の鳥猟は飛んでいる鳥に向かって散弾=薬莢に小さな複数の鉛玉が収まったものを使用して、発射後に広がった鉛玉、例えば30cmくらいの範囲で飛んでいく弾を鳥に掛けて撃ち落とします。

このふたつは全く異なる狩猟方法でどちらにもそれぞれの楽しさがあります。

エアライフル猟のメリット

エアライフル猟のメリットの一つはランニングコストです。5.5mmのペレットであれば1発10円強で、1発数百円の散弾とくらべるととても安価です。
反面、空気銃は構造が複雑なため、散弾銃に比べると銃本体が高くつき、また必要な道具も増えます。

もう一つのメリットはパワーの小ささです。
5.5mmのペレットであれば標準出力は30ft/lbsほどで、装薬銃が2000ft/lbs程と考えるとその違いがわかるでしょう。
パワーが小さいといってもその威力は十分に危険なものです。
エアライフルだから狩猟時に安全配慮が少なくて良いかというものそういうわけではありません。

パワーが小さいため、発射音も小さく、また基本的にバックストップがある状況で発砲するため、散弾銃の鳥猟に比べて狩猟ができるエリアが多いというのもメリットでしょう。

エアライフル猟のスタイル

ひとくちにエアライフル猟と言っても、獲物の種類や環境によりいくつかの方法があり、一般的なのは下記の3種類です。

流し猟

これは車で猟場を周り、車から獲物を探す狩猟スタイルです。例えば田畑にいる鳥、キジやキジバトなどでは主流の方法です。獲物を見つけたらそっと車を止め、銃を持って静かに降りて、法的に問題ない位置に移動して、静かにそして正確に鳥を射抜きます。

ため池巡り

ため池が多く存在するエリアでは、池についたカモを撃つため、こうした池をひたすら回る手法があります。フラットな地形であれば車の流し猟の延長でできる場合もありますが、谷津の上の農業用池などを巡る場合は、ふもとに車を着けて車を降りて池を覗き、いなければまた車で違う池に、といった行動パターンになります。

歩き猟

これも地域によりますが、例えば関東などでは、田畑を歩いてタシギを見つける、とか、降雪地域ではキジも歩いて探す、ヤマドリを歩いて探す、といった話を聞いたことがあります。とにかくテクテク歩きます。テクテク。
別に忍んでいないので呼称は歩き猟です（笑）
獲物が飛んでくるのを待つ場合は待ち猟と読んだりしますが、これも広くは歩き猟のひとつでしょう。

猟車

エアライフル猟には車が必須です。流し猟を行う場合は、農道、農作業道を走ることが多く、軽自動車もしくはAセグメントクラスの小型自動車が圧倒的に便利です。
ハンターに人気なのはもちろんジムニーですが、ここまでの性能が田畑レベルで必要かというとほとんどの場合そうではないでしょう。

車高がある程度あり、小回りが効いて、荷物がある程度乗るならば、普通の乗用車でも十分です。駆動方式は2駆より4駆の方がいざという時安心ですが、一般的なスタンバイ4駆であれば、2駆とそう大きく違いは出ません。
（スタンバイ4駆はそもそも雪道を走るための機能であるため）

個人的にはなんだかんだ便利なのは農作業用の軽バンだと思います。
軽トラは銃含め道具をどこに置くかをよく考えなければいけません。
ちなみに私はAセグメントの普通自動車（スタンバイ4駆）です。

これは持論ですが、流し猟の場合は１日の大半が運転になりますから、自分の好きな車で回るのが一番楽しいです。
逆に車の運転が好きじゃない方には流し猟は苦痛かもしれませんね。

服装

エアライフル猟は単独猟なので、巻き狩りのようにオレンジベストを着なければいけないわけではありません。
逆に田畑でオレンジベストを着ていると1発でハンターだとバレて、狩猟にアレルギー反応を持つ一般人とトラブルになるケースも起こりがちです。

かといって、スナイパー気分で全身迷彩というのも、人目に付く場所では十分に怪しいのでTPOが大事です。

私の場合はアウトドア用の普段着が基本です。ジャケットはフェールラーベンのポリコットン素材のものを10年以上愛用しています。

一つ気をつけたいのは、エアライフル猟、装薬銃猟が混在するエリアです。
川面にそーっと近づいてたら、背後から散弾銃の発砲音がした、そんな事例を聞いたことがあります。
そうした可能性があるエリアでは、狩猟時のみ、オレンジの帽子を被る、など身の安全を守る配慮をしましょう。

道具

エアライフル猟に必要な道具はいくつかあります。優先順に上げていきます。

所持許可証、狩猟登録証、狩猟紀章
これは持っていないと違反になります。
狩猟マップ
今はGPSアプリでデジタル運用ができますが、狩猟者登録時に貰う紙のマップも必ず車に積んでおきましょう。
双眼鏡
初心者向けで万能なのはズバリ8倍32口径です。
倍率については10倍は必要ありません。
口径については流し猟だけなら大きくても良いですが、重くなりますし価格も高くなります。
詳しくはこちらをお読みください。

レンジファインダー
距離計です。獲物を正確に狙うにはドロップ計算が必須です。
私はいつも言うのですが、例えば双眼鏡とレンジファインダー合わせて5万円の予算があるなら、双眼鏡1万円＋レンジファインダー4万円に割り振った方が猟果は上がります。
双眼鏡4万円＋レンジファインダー1万円にしても、見つけた鳥が綺麗に見えるだけです。
それくらいレンジファインダーは重要です。
クーラーボックス
私は獲物の腸抜きをしません。エア猟だけで10年ほど行っていますが、多分今まで腸抜きは2~3回しかしたことありませんし、抜かなくても臭くなったことはありません。
一番大切なのは急冷で、クーラーボックスに凍らせたペットボトルを沢山入れておいたり、コンビニのロックアイスを後から入れたりしています。
逆に急冷ができないならクーラボックスは逆に保温ボックスになってしまうこともありますので注意しましょう。
カモの回収道具
水面のカモを仕留めた場合、レトリーバーもしくは人面犬などを飼っていない限り、自分の手で回収しなければなりません。
釣竿、たも網、ラジコンなど、何らかの回収道具は必須です。

エアライフル猟に便利な道具についてはこちらもご参考ください。

初心者向けのエアライフル口径

これから狩猟を始めると言った場合、銃選びが一番悩むところでしょう。
特にエアライフルは種類や機能が多く、また口径も4.5mm/6.35mm/7.62mmと幾つもあるためより悩むでしょう。

鳥猟のみが目的であればズバリ5.5mmで十分です。
でもいずれ罠もやって止め撃ちに使うかも…?　6.35mmにした方が良い？
いいえ、『かも』であればきっと使いません（笑）
もし使う時が来たらそのときに考えれば十分です。

大口径にした方がパワーがあるから半矢が減る？
ボディショットであればそうかもしれません。その代わりに肉へのダメージも大きくなります。
エアライフル猟の狙点についてはこちらをご参考ください。

ヘッドショットであればそもそもパワーは必要としません。
確かに猟果も狩猟の楽しみの一つですが、本質的には猟の質こそが楽しみなはずです。

ではなぜ5.5mmをお勧めするかというと、一つは万が一の時にパワーが小さい方がリスクも低くなるからです。もう一つは5.5mmと6.35mmでは空気の消費量がおよそ倍違います。もちろん5.5mmの方が燃費が良いです。そして弾代も安いです。
射撃や狩猟が上達するには撃つしかないですから、最初はランニングコストの安い5.5mmで沢山撃って練習して欲しいと考えています。

一方6.35mmのメリットはパワーが強い分、残存エネルギーも高くなりロングレンジでの狩猟に有利になります。
5.5mmでは〜70m程度までが有効距離だとすると、6.35mmは90m程度までは十分なエネルギーを持っているでしょう。
また弾が重くなる分、風の影響も少なくなります。
問題は、最初からその距離で狙うシーンと腕が自分にあるのか、という点です。

きっとあなたの腕が上達した頃には新しい素敵なエアライフルが発売されているでしょうから、その時に改めて大口径を検討してみてはいかがでしょうか。

初心者向けの狩猟用エアライフルとは？

これについては手を抜いて恐れ入りますが、こちらの過去記事をご参考ください（笑）

ひとまずこんなところでしょうかね？
殴り書きですが、また何か思い出したら追記します。

他にも初心者用の情報はマガジンにカテゴリー分けしてますので、読んでみてくださいね。

ではでは。

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